呪われた地の聖女〜聖女認定を外され婚約破棄に、呪われた地にて継母と同居、イジメられると思えば溺愛、呪いの魔術師にも、私はここで幸せになります

モスマンの娘

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第4章

トーマスの評価

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「あのマリア様、お休みを1日いただきたいのですが」

ドレッティが少し顔を赤らめて、モジモジと言ってきた。

「えぇ、構いませんよ、ドレッティはいつも頑張ってくれていますし、いつがいいですか?」

珍しいドレッティの休日申請にマリア婦人は快く、うける。

「いえ、まだ日にちは決まっていなくて、
実はトーマスさんに、食事を誘われていまして…」

「あらあら、あらあらまぁまぁ、いいじゃな~い」

いきなり淑女のマリア婦人がおばちゃんになり、ドレッティはびっくりした。

「えぇ~でもトーマスさんて、年はいくつなんですか?確実に40歳は超えてませんか?
ドレッティは20代ですよ!」

窓別の椅子で本を読んでいたフランシスが、突然話に入ってきた。
その移動の速さに驚愕する。

「そうかい?フランシス様はまだまだだねぇ、アタシの目はごまかせないよ~
ありゃ老け作りをしてるのさ!30代前半とみたね!
お似合いだよ~トーマスさんは真面目だし、野心家なとこもいいねぇ」

アンにいたっては厨房にいなかった?瞬間移動!?

「野心家は確かに過ぎるのは危ないですが、男性としては魅力的ですねぇ
結婚したらドレッティならしっかりと手綱を締めれるでしょうから、大いに賛成です」

「結婚なんて、マリア様、まだお食事を誘われただけで」

すぐに結婚を考えるのは、おばちゃんの特徴だ

「ならすごく素敵にして、トーマスメロメロにして手綱をものにしなければですね!また私の服使ってください」

「フランシス様まで、そんな手綱なんて馬みたいに、それに私用の外出でお洋服をお借りするだなんて、申し訳ない」

「あらあら、馬だなんて!これは直ぐに子供ができるかねぇ?確かにトーマスさんはよく働くから、元気はありそうだけどねぇ」

「あらアンたら、でもそうねぇなかなか足腰は強そうだし、ドレッティも頑張らないとね」

「ちょっとフランシス様の前で、そんなまだ私たちは食事にいくだけで!」

アハハハと笑うおばちゃん2人にからかわれて、ドレッティは真っ赤になる。
フランシスは何のことかな?とした顔をしていた。

4人の女性の恋バナは大いに盛り上がった
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