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第3章
草刈り大会当日
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「今日はよく晴れたわねぇ」
ドレッティとアンは十数本のクワを大きなカゴに入れて、草刈り大会の会場へ向かっている。
アンの方が明らかに本数が多いが、足取りは変わらない。
「たくさん参加してくださるといいですね、かなりの量を聖女の砂用意しましたし」
「そうだねぇ、フランシス様はここ数日ずっと、日干貝殻を潰し続けていたからねぇ」
その努力が報われることを願っていると、広場は大勢の人だかりが
「大丈夫ですじゃ、順番に並んでくだされ、当日受付はまだまだ間に合います」
セバスチャンが大きな声を張り上げている。
アンとドレッティも急いで順番にの整理を手伝う。
参加人数は後から後から増えていく。
「セバスチャンさん、今回は楽しい企画をしてくださったね!しかも参加賞まで、ありがとうございます」
「本当に上位者は雇ってもらえるのかい?うちの旦那も出稼ぎから帰らせたらよかったかねぇ」
「わしはぁぁ、このスペシャルクワを使うのじゃあ、若いもんには負けんぞうぅぅ」
「じいちゃんとペアで、僕でもでていいのかな?かあちゃんがお腹に赤ん坊がいるんだよ」
本当に老若男女問わず、参加するようだ。
「それじゃあ、マリア様とフランシス様を迎えに行ってきますじゃ」
セバスチャンは大会始まる前から、もう疲れているようだ。アンとドレッティに受付を任せ、迎えに屋敷へ向かった。
参加受付は、大会開始ギリギリまで途絶えることはなかった。
ドレッティとアンは十数本のクワを大きなカゴに入れて、草刈り大会の会場へ向かっている。
アンの方が明らかに本数が多いが、足取りは変わらない。
「たくさん参加してくださるといいですね、かなりの量を聖女の砂用意しましたし」
「そうだねぇ、フランシス様はここ数日ずっと、日干貝殻を潰し続けていたからねぇ」
その努力が報われることを願っていると、広場は大勢の人だかりが
「大丈夫ですじゃ、順番に並んでくだされ、当日受付はまだまだ間に合います」
セバスチャンが大きな声を張り上げている。
アンとドレッティも急いで順番にの整理を手伝う。
参加人数は後から後から増えていく。
「セバスチャンさん、今回は楽しい企画をしてくださったね!しかも参加賞まで、ありがとうございます」
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「それじゃあ、マリア様とフランシス様を迎えに行ってきますじゃ」
セバスチャンは大会始まる前から、もう疲れているようだ。アンとドレッティに受付を任せ、迎えに屋敷へ向かった。
参加受付は、大会開始ギリギリまで途絶えることはなかった。
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