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第3章

ドレッティの初仕事

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家に帰り、真水で塩の結晶を洗い流すとキラキラの白い塊になった

それを調理場のアンの元に持っていく

「これを使ってみて欲しいの」

アンは不思議な物を見るように結晶を持ち上げる

「ん~これは塩なら、砕いて入れたらいいのかしらねぇ?」
とすぐに理解し、包丁の柄でガツン!と砕き出した。

かなり硬い結晶だったが、アンがガンガンやっていると、いくつかの小さな結晶になった。

「…アンは力もちなんですね」

フランシスは少し引きつっている

「そうだよ~セバスチャンにも負けないくらい、力もちさ、毎日料理や水くみで鍛えているからね!」

「それですわ!アン、1つ問題が解決しました。」

「?、それはようございました」

何かわからないが、フランシスは嬉しそうにしている。

「では今日のスープに、そのお塩使ってみてくださいね」

フランシスは機嫌よくマリア婦人を捜しにでていった。




「ドレッティ、あなたならできるわ」

マリア婦人はドレッティと話していた。

「でもマリア様、私にそんな大役はっ」

ドレッティは今にも泣き出しそうな、不安な様子だ

「フランシス、調度よかったは、今ドレッティに商人との交渉をお願いしているところなの」

フランシスは驚いてドレッティを見る

「ドレッティは商家の産まれなの、若いころから商売に親しんでいたから、お願いしたいのよ」

マリア婦人は困ったような顔をする

「でも私は実際交渉をしたことがあるわけではありません。
もし、ひどい交渉結果になってしまったら、私はマリア様にもフランシス様にも顔向けができません」

ドレッティはアリファント家を大事に思っていることが伝わってくる。

「大丈夫ですよ、もし散々な結果になっても構いません。もし交渉が決裂したらしたときです」

フランシスは笑顔で言った、




「スープができました、ぜひ飲んでみてくださいな!」

そこにアンが興奮して入ってきた。
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