24 / 89
第3章
未知なる湖
しおりを挟む
「お母様、地図を見ていたのですが、山の方に湖があるのですよね?」
いつもの髪をセットする幸せタイムにフランシスがたずねる。
しかし、マリア婦人は困った顔をしている、
「えぇ、でもあそこは死の湖といって、前に私も視察に行ったけど…」
「死の湖ですか?それは恐ろしい名前ですね、どのような所なんですか?」
本で読んだとおり、魚も一匹もおらず、山の動物も寄り付かない死の湖
「とても美しいけど、生命を感じない湖だったは」
「それは、ぜひ行ってみたいです」
マリア婦人はため息を漏らすと、
「しかたないわね、でもそこに行くには馬を一人で乗れないとだめよ、馬車は通れないの」
「お母様はじゃあ馬に乗れるんですね!すごい、教えてください」
確かにあまり女性で乗馬ができる者は少ない
フランシスにこう乞われると悪い気はしない
「わかりました。庭もだいぶ綺麗になったし、少しのずつ教えてあげますね」
馬に乗るのはかなり難しい、1年ほどは無理だろうと、マリア婦人は思っていた
マリア婦人が要請していた貝殻が、屋敷に届いた。
ありがとう、と手間賃を農夫にわたす。
麻袋いっぱいの貝殻をフランシスは井戸水で洗い出す
「それはいったい何になるの?」
不思議なものを見るようにマリア婦人はたずねる
「石灰にしたいのです。貝殻を日に干し、砕いて畑にまくと実りが良くなるかもしれません」
マリア婦人は驚いた、そんな方法聞いたことがなかった
ここの土地は呪われているから、実りが悪いと信じていたのだ。
「フランシス、あなたは本当にすごいわねぇ」
マリア婦人もできるだけ手助けをする
一緒に洗い、貝を庭に並べる、そして風化した貝殻を砕いて粉にする
その合間に乗馬の練習をして、庭がいっぱいになれば草刈りをする
一夏はあっと言う間にに過ぎていった。
※※※※※※
今回は薄味回になりました。
お気に入り登録ありがとうございます。
すごく励みになります。
よろしければ、作品の感想お待ちしています。
コメディ色強くなってきていますが、楽しんでいただけているか、少し心配です
よろしくお願いします。
いつもの髪をセットする幸せタイムにフランシスがたずねる。
しかし、マリア婦人は困った顔をしている、
「えぇ、でもあそこは死の湖といって、前に私も視察に行ったけど…」
「死の湖ですか?それは恐ろしい名前ですね、どのような所なんですか?」
本で読んだとおり、魚も一匹もおらず、山の動物も寄り付かない死の湖
「とても美しいけど、生命を感じない湖だったは」
「それは、ぜひ行ってみたいです」
マリア婦人はため息を漏らすと、
「しかたないわね、でもそこに行くには馬を一人で乗れないとだめよ、馬車は通れないの」
「お母様はじゃあ馬に乗れるんですね!すごい、教えてください」
確かにあまり女性で乗馬ができる者は少ない
フランシスにこう乞われると悪い気はしない
「わかりました。庭もだいぶ綺麗になったし、少しのずつ教えてあげますね」
馬に乗るのはかなり難しい、1年ほどは無理だろうと、マリア婦人は思っていた
マリア婦人が要請していた貝殻が、屋敷に届いた。
ありがとう、と手間賃を農夫にわたす。
麻袋いっぱいの貝殻をフランシスは井戸水で洗い出す
「それはいったい何になるの?」
不思議なものを見るようにマリア婦人はたずねる
「石灰にしたいのです。貝殻を日に干し、砕いて畑にまくと実りが良くなるかもしれません」
マリア婦人は驚いた、そんな方法聞いたことがなかった
ここの土地は呪われているから、実りが悪いと信じていたのだ。
「フランシス、あなたは本当にすごいわねぇ」
マリア婦人もできるだけ手助けをする
一緒に洗い、貝を庭に並べる、そして風化した貝殻を砕いて粉にする
その合間に乗馬の練習をして、庭がいっぱいになれば草刈りをする
一夏はあっと言う間にに過ぎていった。
※※※※※※
今回は薄味回になりました。
お気に入り登録ありがとうございます。
すごく励みになります。
よろしければ、作品の感想お待ちしています。
コメディ色強くなってきていますが、楽しんでいただけているか、少し心配です
よろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中

【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
君は妾の子だから、次男がちょうどいい
月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。

この度、皆さんの予想通り婚約者候補から外れることになりました。ですが、すぐに結婚することになりました。
鶯埜 餡
恋愛
ある事件のせいでいろいろ言われながらも国王夫妻の働きかけで王太子の婚約者候補となったシャルロッテ。
しかし当の王太子ルドウィックはアリアナという男爵令嬢にべったり。噂好きな貴族たちはシャルロッテに婚約者候補から外れるのではないかと言っていたが

思い出してしまったのです
月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。
妹のルルだけが特別なのはどうして?
婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの?
でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。
愛されないのは当然です。
だって私は…。

元婚約者が愛おしい
碧桜 汐香
恋愛
いつも笑顔で支えてくれた婚約者アマリルがいるのに、相談もなく海外留学を決めたフラン王子。
留学先の隣国で、平民リーシャに惹かれていく。
フラン王子の親友であり、大国の王子であるステファン王子が止めるも、アマリルを捨て、リーシャと婚約する。
リーシャの本性や様々な者の策略を知ったフラン王子。アマリルのことを思い出して後悔するが、もう遅かったのだった。
フラン王子目線の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる