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共に…
205.ずっと共に 最終話
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「ジョン君の手紙で清子さんとダークの話が書いてあったでしょ?
たぶん清子さんはαらしく、最後に決めてくれるの待ってるんだろうなって思ったんだよ…
ダークはそういう思い切りの良さはないからさ!」
なんだろう…Ωの気持ちはΩが一番わかるのかな?
僕には絶対に計り知れないけど
「たぶんこれで上手くいくと思うよ?ふふっ…ダークには頑張ってもらわないとね?
ジョン君の安全も関わってくるしね…
ジョン君の仕事には口出ししないからね?
ジョン君が頑張って作った会社だもんね、これからも頑張ってね!」
「あっはい、頑張ります!
頑張って、牙狼が普通に暮らしていける世界にしていくつもりです。
そして…二人で好きに自由に暮らしていくんですから」
そしてそれから一ヶ月後に…
「ふふっ今日からここが僕たちの家だね、これからもよろしくね?」
引っ越し準備が終わり、手際よく二人で荷ほどきを終えて
真新しいソファに座りながら、素敵な柔らかな笑顔で笑いかけてくれるアキラさんに、もう後光すら見える気がする。
結局はアキラさんのマンションからは僕の会社は遠すぎるっということで、一ヶ月間別居するはめになって
「いやだぁ!アキラさんから離れるなんて耐えられない!!
ずっと離さないって約束しましたもん、ずっと側にいさせてくださいよ」
「馬鹿なこと言ってないで、しっかりと仕事に行ってください!
週末には会えるでしょ?たかだか一ヶ月でしょうが…」
そんな無情なやり取りの末の、苦しい別居生活を経てやっとのこと一緒に住めるのだ!
僕はもうめちゃくちゃ耐えたし、毎週末はもうひたすらにくっついて尻尾振りまくってきゅ~んきゅ~んから始まったし!
「はぁ…幸せです。手を伸ばせばアキラさんがいて、抱きしめられるなんて……僕はもう何もいらない、ずっとこのまま一緒にいられたら、ずっと幸せ…」
「でもその言ってられないよ?
ジョン君は今度は牙狼語の教室数を増やすんだろ?忙しくなるでしょ?
僕も新しい人狼用美容液の増産工場を作る予定でね、現地視察があるから明後日から一週間は出張でいないからね?」
「えっ!一週間とか聞いてませんよ?僕が付いていきます。」
「馬鹿なこと言ってないの、カズマが来るから護衛は大丈夫だよ
ジョン君は仕事をがんばってください!」
フワアア…なんでアキラさんは僕の腕の中に居てくれないの?
貴方は僕の腕の中でひたすらぬくぬくって幸せにいてくれたらいいのに…
「ほらっ、ぐずぐず情けない顔してないの!
二人で好きに自由に暮らせるようにするんだろう?
僕たちは運命の番なんだから…
僕たちだったら世界すら変えていけるだろ?」
貴方はどうしてそんなに、美しくて麗しくて僕を惹きつけて止まないのに、そんなに優秀なんですか?
そしてどうして、すぐに僕の腕からすり抜けて逃げていってしまうんですか?
「ふふ…楽しみだね?ずっと一緒にいてね?離さないでね?」
だから僕は貴方が欲しくて欲しくて堪らなくなるから…必死で頑張るんですよ!
「すぐに帰ってきてくださいよ、僕っ待ってますからね!
ずっとずっと待ってますからね!!」
優秀過ぎる貴方は僕の溺愛をなかなか受けてはくれないけど…
だから僕は必死で貴方を追いかけるから…
アキラさんの体に手を回して、縋るように抱きしめる。
今だけでも僕の手の中にいて欲しいから…
「愛してますよ、アキラさん…どうか早く帰ってきて、そして側にいさせてくださいね?」
ずっとずっと焦がれてやまなかったアキラさんの全ては、手に入らないだろうけど…
結局、僕は貴方が帰る場所があることに満足して
横に立たせてもらえることを誇りに思って
体を預けて抱きしめてくれることを喜びにして
これからも貴方との忙しない生活を楽しんでいくんだから。
《 end 》
===================
最後までお付き合いありがとうございます。
本編はこれにて終了ですが、番外編を不定期に更新していきたいと思います。
よろしければ、感想やお気に入り登録をしていただけると嬉しいです。
たぶん清子さんはαらしく、最後に決めてくれるの待ってるんだろうなって思ったんだよ…
ダークはそういう思い切りの良さはないからさ!」
なんだろう…Ωの気持ちはΩが一番わかるのかな?
僕には絶対に計り知れないけど
「たぶんこれで上手くいくと思うよ?ふふっ…ダークには頑張ってもらわないとね?
ジョン君の安全も関わってくるしね…
ジョン君の仕事には口出ししないからね?
ジョン君が頑張って作った会社だもんね、これからも頑張ってね!」
「あっはい、頑張ります!
頑張って、牙狼が普通に暮らしていける世界にしていくつもりです。
そして…二人で好きに自由に暮らしていくんですから」
そしてそれから一ヶ月後に…
「ふふっ今日からここが僕たちの家だね、これからもよろしくね?」
引っ越し準備が終わり、手際よく二人で荷ほどきを終えて
真新しいソファに座りながら、素敵な柔らかな笑顔で笑いかけてくれるアキラさんに、もう後光すら見える気がする。
結局はアキラさんのマンションからは僕の会社は遠すぎるっということで、一ヶ月間別居するはめになって
「いやだぁ!アキラさんから離れるなんて耐えられない!!
ずっと離さないって約束しましたもん、ずっと側にいさせてくださいよ」
「馬鹿なこと言ってないで、しっかりと仕事に行ってください!
週末には会えるでしょ?たかだか一ヶ月でしょうが…」
そんな無情なやり取りの末の、苦しい別居生活を経てやっとのこと一緒に住めるのだ!
僕はもうめちゃくちゃ耐えたし、毎週末はもうひたすらにくっついて尻尾振りまくってきゅ~んきゅ~んから始まったし!
「はぁ…幸せです。手を伸ばせばアキラさんがいて、抱きしめられるなんて……僕はもう何もいらない、ずっとこのまま一緒にいられたら、ずっと幸せ…」
「でもその言ってられないよ?
ジョン君は今度は牙狼語の教室数を増やすんだろ?忙しくなるでしょ?
僕も新しい人狼用美容液の増産工場を作る予定でね、現地視察があるから明後日から一週間は出張でいないからね?」
「えっ!一週間とか聞いてませんよ?僕が付いていきます。」
「馬鹿なこと言ってないの、カズマが来るから護衛は大丈夫だよ
ジョン君は仕事をがんばってください!」
フワアア…なんでアキラさんは僕の腕の中に居てくれないの?
貴方は僕の腕の中でひたすらぬくぬくって幸せにいてくれたらいいのに…
「ほらっ、ぐずぐず情けない顔してないの!
二人で好きに自由に暮らせるようにするんだろう?
僕たちは運命の番なんだから…
僕たちだったら世界すら変えていけるだろ?」
貴方はどうしてそんなに、美しくて麗しくて僕を惹きつけて止まないのに、そんなに優秀なんですか?
そしてどうして、すぐに僕の腕からすり抜けて逃げていってしまうんですか?
「ふふ…楽しみだね?ずっと一緒にいてね?離さないでね?」
だから僕は貴方が欲しくて欲しくて堪らなくなるから…必死で頑張るんですよ!
「すぐに帰ってきてくださいよ、僕っ待ってますからね!
ずっとずっと待ってますからね!!」
優秀過ぎる貴方は僕の溺愛をなかなか受けてはくれないけど…
だから僕は必死で貴方を追いかけるから…
アキラさんの体に手を回して、縋るように抱きしめる。
今だけでも僕の手の中にいて欲しいから…
「愛してますよ、アキラさん…どうか早く帰ってきて、そして側にいさせてくださいね?」
ずっとずっと焦がれてやまなかったアキラさんの全ては、手に入らないだろうけど…
結局、僕は貴方が帰る場所があることに満足して
横に立たせてもらえることを誇りに思って
体を預けて抱きしめてくれることを喜びにして
これからも貴方との忙しない生活を楽しんでいくんだから。
《 end 》
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最後までお付き合いありがとうございます。
本編はこれにて終了ですが、番外編を不定期に更新していきたいと思います。
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