白いワンコ系αなのに運命の番は、虐待されてる優秀すぎるΩで、なかなか溺愛させてもらえません

モスマンの娘

文字の大きさ
上 下
177 / 207
再会

175.あなたのお願い

しおりを挟む
 神崎くんはアソコを指で転がしながら、後ろから差し込んだ指であふれ出る熱い蜜をすくいとり、肛門になすりつけた。
 もう一度指に蜜をたっぷりとつけると、その指を肛門にぐいッと押し込んだ。

「ウウッ」

 身体に電流が走ったような衝撃を受けた。
 お尻の穴に、そんなところに指を入れるなんて……。恥ずかしい……。
 僕はなんとか逃れようと身をよじった。
 ところが、神崎くんは僕の動きに合わせて、小さな穴にぐいぐい指をねじ込んでくる。指がたっぷりと蜜で潤されているためか、なんとか受け入れていく。
 肛門は指を根もとまで呑み込んでいった。
 一方、前から差し込まれた指は淫靡なアソコを痛いほどに強くつまみあげている。
 僕は身体を動かすことも出来ず、ただ荒い息をついていた。
 肛門の奥で指が動き始めた時、僕は奇妙な感触に身を震わせた。
 ぞっとする。なのにじわりじわりと快感が湧きあがってくるような奇妙な感触……。

「どうだい、ボクにお尻の穴をいじられるのも悪くないだろう」

 神崎くんがいやらしい言葉を囁きながら、僕の形のいい耳を舌でねっとりとねぶった。
 生温かい息が耳の穴に吹き込まれる。

「ハア……ハア……」

 僕は再び乳首を愛撫し始めた。そうせずにはいられなかった。何もせず、神崎くんのなすがままにされていると気を失ってしまいそうだった。

「ああッ、ああッ、ああッ♡」

 しだいに昇りつめていく。

「ああああああああああああンッ♡」

 僕はひときわ高い声をあげると、身体をがくがくと震わせた。
 自分から神崎くんの唇を求めた。舌を突き出し、神崎くんの舌と絡ませあった。送り込まれた唾液を音を立てて呑み込んだ。
 もう立っていられなかった。前後からパンツに差し込まれた神崎くんの手でかろうじて支えられているだけだった。
 手が身体から離れたとき、僕は神崎くんの足もとにぐったりとくずれ落ちた。
 神崎くんは僕をうつ伏せにすると、パンツを足音まで引きずりおろした。
 薄暗い書庫の隅に、真っ白い僕のお尻と太腿が浮かびあがる。
 神崎くんの手がお尻と太腿を撫でまわした。

「前戯はこれくらいにしよう。今度はボクのチンポをたっぷりと味わわせてやるよ」

 もうだめ。もう、耐えられない……。
 でも、声が出ない。僕は荒い息をつきながら横たわったままだった。
 股間がヒクヒクと震えているのが分かった。とても淫らで、僕とは別の生き物になっていた。
 お尻が持ち上げられた。
 恥ずかしい穴の入り口に熱い肉棒が押し当てられ、肉襞を分けて押し入ってこようとした時、

「そこで何をしているッ⁉︎」

 凛としたリョウの声が書庫に響いた。

「バレちゃ、しょうがないね」

 すかさずリョウの腰めがけて蹴りを繰り出す。リョウは、すっと飛びずさって蹴りをやり過ごし、ニヤリと笑った。

「神崎、おまえだけは許しちゃおかねえ。俺のアキラをめちゃくちゃにしやがって。ゆるさんッ!!!」

 リョウは、上着を紙のように脱ぎ捨てる。

「おまえごときに、ボクが倒せるかな?」

 神崎くんは挑発しながら飛びかかると、首筋めがけてエルボーを叩き込む。

「あうッ」

 腕のガードの上でエルボーが炸裂する。かなりの破壊力にリョウはよろけるものの、グッと体を沈めて踏みとどまる。
 着地の瞬間にバランスを崩した神崎くんの太腿にすかさず手を入れて投げる。

「だああッ!」

 神崎くんは空中で身体を丸め受け身を取ろうとするが、取りきれずに尻から床の上に落下する。
 リョウは踏み込んで、神崎くんの胸倉をつかんで引き起こす。神崎くんは、右手でリョウの手をつかみ腕を振りほどく。そのままジャンプして身体をひねり、リョウに連続してレッグラリアットを放った。
 そして、リョウがひるんだところを、至近距離から喉もとへ痛烈なドロップキックをブチこんでくる。

「ぐあッ」

 後ろへ弾かれたリョウは、床に崩れ落ちる。両手を開いて受け身を取ると、痛烈な衝撃が右腕に走った。

「くうううッ」

 リョウは、思わず右手を押さえてのたうったが、倒れたまま体を腰からスピンさせ、神崎くんの脛めがけて蹴りを繰り出す。

「うわぁあッ!」

 神崎くんは脚を取られてバランスを崩し、前へのめった。
 リョウは脚を振って跳ね起きると、神崎くんのバックを取り、脇から腕を入れ腹にまわす。振り子の要領で神崎くんの身体をかかえ上げ、一気に突き落とす。

「ぐげッ」

 神崎くんは背中を走る痛烈な痛みに身体をのばし、もんどりうった。腰を押さえてばたつくが、すぐに身体を起こして、低く屈んだ体勢から相手をうかがう。

「なかなかやるな……」

 眉をあげて薄笑いを浮かべ、神崎くんは弾かれたようにダッシュした。そしてリョウの腰にすかさずタックルする。リョウの背中を取って両手でしっかりと押さえる。

「だッ、りゃああッ!!!」

 神崎くんは力を込めて、地面から大根をズッポリ引っこ抜くようにして、背後へ豪快に放り投げる。

「ぐおッ」

 リョウの体が宙を舞う。首から見事に落とされて、痛烈に後頭部をクラッシュさせ、大の字になる。
 脳震盪を起こしたのか、息があがって体が痺れ、まったく言うことをきかない。

「ほら、どうした! もうこれでおしまいか?」

 神崎くんは先に立ち上がると、リョウの首と腕をとって強引に立たせる。

「さあ、そろそろキメさせてもらおうか!!!」

 神崎くんがヘッドロックでリョウの首を決めようとしたその瞬間だった。

「俺は、絶対にぃ、負けんのだああッ!!!」

 最後の力を振り絞ったリョウの叫びが響く。体ごとぶつかるように神崎くんの脇に肘打ちを入れ、ひるんだところを向かい合った正面から両腕を取る。
 頭を押さえつけ、後頭部を自分の胸に固める。そしてズンと腰を落として、神崎くんを一気に持ち上げた。

「うわあああああ!」

 神崎くんの足が浮く。そのまま肩に担いで、両手を太腿の位置に持っていき、一気にのびあがって背中をそらす。脚を開いてジャンプして、床に尻から落下する。
 グキッ。
 神崎くんの身体がリョウの体重もろとも、頭から逆さ落としで床に直撃する。
 げしいいいッ。
 神崎くんは首を真横に折り、ピクピク身体を痙攣させている。

「俺以外の男に愛するアキラは犯らせない!」

 身体をがっちりとキメたまま、シリアスに言った。そして、ゆっくりと腕を離す。神崎くんはすでに失神していた。

「どうした、アキラ? 突っ立ってないで、こっちに来い」

 茫然自失した僕は、言われるままにリョウのもとへ駆け寄る。

「あ、リョウ、僕、ズボンはくよ」

 僕はズボンを履こうとすると、リョウに阻止されてしまった。

「それよりも先にパンツを脱がなくては」
「えッ?」
「だって、もうベチョベチョになってるんだろう?」

 リョウがすっと僕の股間に手を当てた。

「あッ……」

 僕は慌てて腰を引いて、リョウの手から逃れようとした。
 でも、リョウは左腕で僕の腰をぐいと引き寄せ、ますます強く右手を股間に押しつけてくる。

「ほらほら、こんなに濡れちゃって」
「リョウ、らめぇッ♡」

 手を振り払いたいが、大好きなリョウに対してそんな失礼なことはとても出来ない。困惑して、消え入りそうな声で「やめて……」と繰り返し、なんとかリョウの手から逃れようとする。
 離れようとしても、リョウは思いがけないほど強い力で僕の腰を引き寄せて離そうとしない。

「アキラはべとべとになったパンツをはいていて恥ずかしくないか?」

 僕の頰が真っ赤に火照った。
 ジュワッと熱い液体が滲み出て……。
 ハッと気がつくと、リョウが僕の顔を覗き込んでいた。僕の考えていることなどすべてお見通しだという目をしていた。
 僕は首筋まで真っ赤になった。

「僕、パンツをはきかえるから」

 立ち上がろうとしたが、リョウが許さない。

「俺がはきかえさせてあげよう」
「えッ……。でも、でも、リョウ……」
「いいんだよ。だって、アキラは俺の可愛い恋人なんだから」

 いくらリョウでもパンツをはきかえさせられるだなんて。幼稚園児じゃないんだから。すごく恥ずかしい……。

「僕、自分で……」

 腰にまわされたリョウの腕をなんとかやんわりとはずして立ち上がろうとする僕だが、リョウはますます強く抱きしめるばかりだ。

「いいか? 俺が脱がしてやるからな」

 リョウが僕の耳に甘い吐息を注ぎながら囁いた。

「あ、うん……」

 リョウの甘い囁きにうろたえて思わずこくんとうなずいてしまった。

「さあ、横になって」

 リョウに押し倒されてしまう。

「可愛いパンツだな♡」

 リョウの言葉が恥ずかしくて、僕は頰を染めたまま顔をそむけた。
 リョウはパンツを引きおろして、僕の脚から引き抜いた。

「リョウ、そんなこと!」

 股間を覆い隠そうとした僕の手をリョウが払いのけた。

「じっとしていろ。パンツがこんなに濡れてるんだから、アソコもベチョベチョなんだろ。きれいにしなくちゃ、パンツをはきかえてもまた濡れてしまうだろ」

 リョウは脱がせた僕のパンツの股間をひろげて見せた。
 恥ずかしさのあまり、僕はもう逆らえなかった。
 それだけではない。
 リョウはいったい何をするつもりなのと不安でたまらないはずなのに、僕の心の中にわずかな期待が混じっていた。
 僕の中に巣くったモノが、リョウによってまた官能を呼びさまされるのをじっと待っていた。
 リョウは、僕の白くすんなりとのびた脚を両手でぐっと開いた。
 太腿がいっぱいに開かれる。

「リョウ!!!」

 見てはいや!……僕は両手で顔を覆った。

「まあ、こんなに雫をたらしちゃって。よっぽど気持ち良かったんだろうな。俺がもっともっと気持ちよくしてあげるから」

 リョウが僕の股間に顔を埋めた。
 リョウ! そんなこと……!
 どうしていいか分からなかった逃げようという考えも、暴れて抵抗しようという考えも浮かんでこない。ただ身体をこわばらせただけだった。

「あッ……」

 リョウの熱い唇が、僕のアソコをとらえた。唇で挟みながら、舌でアソコをいたぶり始める。
 たちまち、アソコが熱くなり、熱い滴りが湧き出してくる。
 次に、リョウは舌先でアソコをクリクリと転がした。

「ああん、あん、リョウ、やめて、やめてッ♡」

 やめてと言いながら、僕はリョウの舌がもっと自在に激しく動けるようにと腰を浮かせていた。
 リョウは顔をあげた。

「いけない子だな。下半身丸出しで、よがってるなんて。お仕置きが必要のようだ♡」

 勝手に人の股間に顔を埋めてもいいのかなどという反論は、到底今の僕には浮かばない。
 恥ずかしさに身をよじりながら、太腿を合わせて股間を隠そうとするだけだ。
 リョウは強引に太腿を押しひらいて、股間に舌を差し入れてきた。
 舌は今や開ききったアナルを這いまわり、奥の熱い肉襞に差し込まれて蠢いた。

「あん……あッ、そんな……」

 僕が再び甘い声をあげた。下半身が痺れたように熱くなって、もう何も考えられない。
 肉襞の中に潜り込んだ舌の動きが早くなる。

「あ~ん、あ、あ~ん♡」

 僕は腰を高く持ち上げ、身体を弓なりに反らせたまま頭上に昇りつめようとしていた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

初心者オメガは執着アルファの腕のなか

深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。 オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。 オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。 穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

あなたと過ごした五年間~欠陥オメガと強すぎるアルファが出会ったら~

華抹茶
BL
子供の時の流行り病の高熱でオメガ性を失ったエリオット。だがその時に前世の記憶が蘇り、自分が異性愛者だったことを思い出す。オメガ性を失ったことを喜び、ベータとして生きていくことに。 もうすぐ学園を卒業するという時に、とある公爵家の嫡男の家庭教師を探しているという話を耳にする。その仕事が出来たらいいと面接に行くと、とんでもなく美しいアルファの子供がいた。 だがそのアルファの子供は、質素な別館で一人でひっそりと生活する孤独なアルファだった。その理由がこの子供のアルファ性が強すぎて誰も近寄れないからというのだ。 だがエリオットだけはそのフェロモンの影響を受けなかった。家庭教師の仕事も決まり、アルファの子供と接するうちに心に抱えた傷を知る。 子供はエリオットに心を開き、懐き、甘えてくれるようになった。だが子供が成長するにつれ少しずつ二人の関係に変化が訪れる。 アルファ性が強すぎて愛情を与えられなかった孤独なアルファ×オメガ性を失いベータと偽っていた欠陥オメガ ●オメガバースの話になります。かなり独自の設定を盛り込んでいます。 ●最終話まで執筆済み(全47話)。完結保障。毎日更新。 ●Rシーンには※つけてます。

トップアイドルα様は平凡βを運命にする

新羽梅衣
BL
ありきたりなベータらしい人生を送ってきた平凡な大学生・春崎陽は深夜のコンビニでアルバイトをしている。 ある夜、コンビニに訪れた男と目が合った瞬間、まるで炭酸が弾けるような胸の高鳴りを感じてしまう。どこかで見たことのある彼はトップアイドル・sui(深山翠)だった。 翠と陽の距離は急接近するが、ふたりはアルファとベータ。翠が運命の番に憧れて相手を探すために芸能界に入ったと知った陽は、どう足掻いても番にはなれない関係に思い悩む。そんなとき、翠のマネージャーに声をかけられた陽はある決心をする。 運命の番を探すトップアイドルα×自分に自信がない平凡βの切ない恋のお話。

運命の番が解体業者のおっさんだった僕の話

いんげん
BL
僕の運命の番は一見もっさりしたガテンのおっさんだった。嘘でしょ!?……でも好きになっちゃったから仕方ない。僕がおっさんを幸せにする! 実はスパダリだったけど…。 おっさんα✕お馬鹿主人公Ω おふざけラブコメBL小説です。 話が進むほどふざけてます。 ゆりりこ様の番外編漫画が公開されていますので、ぜひご覧ください♡ ムーンライトノベルさんでも公開してます。

【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜

ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。 そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。 幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。 もう二度と同じ轍は踏まない。 そう決心したアリスの戦いが始まる。

【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。

桜月夜
BL
 前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。  思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない

Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。 かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。 後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。 群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って…… 冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。 表紙は友人絵師kouma.作です♪

処理中です...