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再会
173.もう離れられません
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「ずびまぜん!ふわあぁぁ…アキラさん痛いところないですか?
僕…僕…嬉しくて、押し倒しちゃった!!背中とか、頭とか打ってませんか?
呼吸とかしにくいとかないですか?」
「いや…ジョン君に抱きしめられながら倒れたから、ほとんどジョン君の腕を下敷きにしててどこも打つけてないよ?
ジョン君こそ手は大丈夫?僕は前みたいに軽くはないだろ?」
そう言われてアキラさんをよく見ると
顔立ちは前より面長になり、幼さがなくなっている
スラリと伸びた首の下には、前より広くなった肩幅、そこにはちゃんと筋肉の存在が感じられる
体つきは相変わらずのほっそり体型だけど、前よりは確実に筋肉も厚みも増していて
なのに手足はすごくスラっと長くて、正にモデル体型!
しかし夜空のような黒い艷やかな髪はそのままで、前より肌は色白だけど血色がよくて、見るからにスベスベで……
もうこれは、うん、もう……美しい!!!
気づいたら、僕はもうアキラさんを抱きしめて、尻尾振りまくってフンフンしか言えなくなっていた。
とりあえず冷えないように、ソファに抱きかかえて移動させて、ひたすらフンフンしていた。
「わかったから…ジョン君の好意はわかったから
ちょっと…あの…お茶の用意するから、離してくれないかな?ジョン君?」
イヤだ!
今は離れたくない!!
やっとアキラさんに会えたのに
全力で首を振って、尻尾と耳も垂らしまくってキュ~ンキュ~ン鳴いちゃうし!!
「えっ?何?ははっ…
ジョン君がこんなになるなんて、タガが外れた感じなのかな?
とりあえず、二人はソファでそのままくっついておきなよ
お茶は僕が出すからね?ほとんど用意してあるみたいだし」
カズマさんが苦笑しながら、お茶の用意をしにいってくれた。
僕はもう、アキラさんに抱きついて、ずっと鼻先を擦りつけてフンフンしていた。
「ははっ…ごめんね、こんなに僕を欲してくれていたんだね?
本当にありがとう、迎えに来てくれて
僕はココではこの部屋から出られなくなってしまってね……
どうしても、ジョン君に会いに行けなかった。
ジョン君の重荷にしかならない気がしてならなかった。」
「そんなの、なるわけがないじゃないですか?
僕はアキラさんがいなかったら、こんな仕事も勉強も絶対にしていない!
貴方が今の僕を導いて、成してくれたのに……
貴方がなぜ重荷になるんですか!!」
僕の言葉に、泣きそうな、でも嬉しそうな顔をして僕をきつく抱きしめてくれる。
アキラさんの匂いが、ぬくもりが、僕の今までの努力も我慢も寂しさも全部を満たしてくれるようで…
「もういいです…僕はアキラさんの毛布になるから、ぬいぐるみになるから、もうオナホでいい…
アキラさんとこの部屋でもう余生はそれでいい……」
「いやっ、駄目だからね?
何を言ってるの?二人でひきこもりの余生とかないからね?
ジョン君も僕もいくつですか!まだまだ働かないと駄目ですよ!!」
アハハハっとカズマさんが大きな笑い声をあげながら、紅茶と僕の持ってきたけど放り出していたクッキーをお皿に盛って、目の前に出してくれた。
「とりあえず、ちょっとは落ち着いて話しができるようになったかな?
色々と話したいもあるでしょ?今までのこととか…」
僕…僕…嬉しくて、押し倒しちゃった!!背中とか、頭とか打ってませんか?
呼吸とかしにくいとかないですか?」
「いや…ジョン君に抱きしめられながら倒れたから、ほとんどジョン君の腕を下敷きにしててどこも打つけてないよ?
ジョン君こそ手は大丈夫?僕は前みたいに軽くはないだろ?」
そう言われてアキラさんをよく見ると
顔立ちは前より面長になり、幼さがなくなっている
スラリと伸びた首の下には、前より広くなった肩幅、そこにはちゃんと筋肉の存在が感じられる
体つきは相変わらずのほっそり体型だけど、前よりは確実に筋肉も厚みも増していて
なのに手足はすごくスラっと長くて、正にモデル体型!
しかし夜空のような黒い艷やかな髪はそのままで、前より肌は色白だけど血色がよくて、見るからにスベスベで……
もうこれは、うん、もう……美しい!!!
気づいたら、僕はもうアキラさんを抱きしめて、尻尾振りまくってフンフンしか言えなくなっていた。
とりあえず冷えないように、ソファに抱きかかえて移動させて、ひたすらフンフンしていた。
「わかったから…ジョン君の好意はわかったから
ちょっと…あの…お茶の用意するから、離してくれないかな?ジョン君?」
イヤだ!
今は離れたくない!!
やっとアキラさんに会えたのに
全力で首を振って、尻尾と耳も垂らしまくってキュ~ンキュ~ン鳴いちゃうし!!
「えっ?何?ははっ…
ジョン君がこんなになるなんて、タガが外れた感じなのかな?
とりあえず、二人はソファでそのままくっついておきなよ
お茶は僕が出すからね?ほとんど用意してあるみたいだし」
カズマさんが苦笑しながら、お茶の用意をしにいってくれた。
僕はもう、アキラさんに抱きついて、ずっと鼻先を擦りつけてフンフンしていた。
「ははっ…ごめんね、こんなに僕を欲してくれていたんだね?
本当にありがとう、迎えに来てくれて
僕はココではこの部屋から出られなくなってしまってね……
どうしても、ジョン君に会いに行けなかった。
ジョン君の重荷にしかならない気がしてならなかった。」
「そんなの、なるわけがないじゃないですか?
僕はアキラさんがいなかったら、こんな仕事も勉強も絶対にしていない!
貴方が今の僕を導いて、成してくれたのに……
貴方がなぜ重荷になるんですか!!」
僕の言葉に、泣きそうな、でも嬉しそうな顔をして僕をきつく抱きしめてくれる。
アキラさんの匂いが、ぬくもりが、僕の今までの努力も我慢も寂しさも全部を満たしてくれるようで…
「もういいです…僕はアキラさんの毛布になるから、ぬいぐるみになるから、もうオナホでいい…
アキラさんとこの部屋でもう余生はそれでいい……」
「いやっ、駄目だからね?
何を言ってるの?二人でひきこもりの余生とかないからね?
ジョン君も僕もいくつですか!まだまだ働かないと駄目ですよ!!」
アハハハっとカズマさんが大きな笑い声をあげながら、紅茶と僕の持ってきたけど放り出していたクッキーをお皿に盛って、目の前に出してくれた。
「とりあえず、ちょっとは落ち着いて話しができるようになったかな?
色々と話したいもあるでしょ?今までのこととか…」
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