175 / 207
再会
173.もう離れられません
しおりを挟む
「ずびまぜん!ふわあぁぁ…アキラさん痛いところないですか?
僕…僕…嬉しくて、押し倒しちゃった!!背中とか、頭とか打ってませんか?
呼吸とかしにくいとかないですか?」
「いや…ジョン君に抱きしめられながら倒れたから、ほとんどジョン君の腕を下敷きにしててどこも打つけてないよ?
ジョン君こそ手は大丈夫?僕は前みたいに軽くはないだろ?」
そう言われてアキラさんをよく見ると
顔立ちは前より面長になり、幼さがなくなっている
スラリと伸びた首の下には、前より広くなった肩幅、そこにはちゃんと筋肉の存在が感じられる
体つきは相変わらずのほっそり体型だけど、前よりは確実に筋肉も厚みも増していて
なのに手足はすごくスラっと長くて、正にモデル体型!
しかし夜空のような黒い艷やかな髪はそのままで、前より肌は色白だけど血色がよくて、見るからにスベスベで……
もうこれは、うん、もう……美しい!!!
気づいたら、僕はもうアキラさんを抱きしめて、尻尾振りまくってフンフンしか言えなくなっていた。
とりあえず冷えないように、ソファに抱きかかえて移動させて、ひたすらフンフンしていた。
「わかったから…ジョン君の好意はわかったから
ちょっと…あの…お茶の用意するから、離してくれないかな?ジョン君?」
イヤだ!
今は離れたくない!!
やっとアキラさんに会えたのに
全力で首を振って、尻尾と耳も垂らしまくってキュ~ンキュ~ン鳴いちゃうし!!
「えっ?何?ははっ…
ジョン君がこんなになるなんて、タガが外れた感じなのかな?
とりあえず、二人はソファでそのままくっついておきなよ
お茶は僕が出すからね?ほとんど用意してあるみたいだし」
カズマさんが苦笑しながら、お茶の用意をしにいってくれた。
僕はもう、アキラさんに抱きついて、ずっと鼻先を擦りつけてフンフンしていた。
「ははっ…ごめんね、こんなに僕を欲してくれていたんだね?
本当にありがとう、迎えに来てくれて
僕はココではこの部屋から出られなくなってしまってね……
どうしても、ジョン君に会いに行けなかった。
ジョン君の重荷にしかならない気がしてならなかった。」
「そんなの、なるわけがないじゃないですか?
僕はアキラさんがいなかったら、こんな仕事も勉強も絶対にしていない!
貴方が今の僕を導いて、成してくれたのに……
貴方がなぜ重荷になるんですか!!」
僕の言葉に、泣きそうな、でも嬉しそうな顔をして僕をきつく抱きしめてくれる。
アキラさんの匂いが、ぬくもりが、僕の今までの努力も我慢も寂しさも全部を満たしてくれるようで…
「もういいです…僕はアキラさんの毛布になるから、ぬいぐるみになるから、もうオナホでいい…
アキラさんとこの部屋でもう余生はそれでいい……」
「いやっ、駄目だからね?
何を言ってるの?二人でひきこもりの余生とかないからね?
ジョン君も僕もいくつですか!まだまだ働かないと駄目ですよ!!」
アハハハっとカズマさんが大きな笑い声をあげながら、紅茶と僕の持ってきたけど放り出していたクッキーをお皿に盛って、目の前に出してくれた。
「とりあえず、ちょっとは落ち着いて話しができるようになったかな?
色々と話したいもあるでしょ?今までのこととか…」
僕…僕…嬉しくて、押し倒しちゃった!!背中とか、頭とか打ってませんか?
呼吸とかしにくいとかないですか?」
「いや…ジョン君に抱きしめられながら倒れたから、ほとんどジョン君の腕を下敷きにしててどこも打つけてないよ?
ジョン君こそ手は大丈夫?僕は前みたいに軽くはないだろ?」
そう言われてアキラさんをよく見ると
顔立ちは前より面長になり、幼さがなくなっている
スラリと伸びた首の下には、前より広くなった肩幅、そこにはちゃんと筋肉の存在が感じられる
体つきは相変わらずのほっそり体型だけど、前よりは確実に筋肉も厚みも増していて
なのに手足はすごくスラっと長くて、正にモデル体型!
しかし夜空のような黒い艷やかな髪はそのままで、前より肌は色白だけど血色がよくて、見るからにスベスベで……
もうこれは、うん、もう……美しい!!!
気づいたら、僕はもうアキラさんを抱きしめて、尻尾振りまくってフンフンしか言えなくなっていた。
とりあえず冷えないように、ソファに抱きかかえて移動させて、ひたすらフンフンしていた。
「わかったから…ジョン君の好意はわかったから
ちょっと…あの…お茶の用意するから、離してくれないかな?ジョン君?」
イヤだ!
今は離れたくない!!
やっとアキラさんに会えたのに
全力で首を振って、尻尾と耳も垂らしまくってキュ~ンキュ~ン鳴いちゃうし!!
「えっ?何?ははっ…
ジョン君がこんなになるなんて、タガが外れた感じなのかな?
とりあえず、二人はソファでそのままくっついておきなよ
お茶は僕が出すからね?ほとんど用意してあるみたいだし」
カズマさんが苦笑しながら、お茶の用意をしにいってくれた。
僕はもう、アキラさんに抱きついて、ずっと鼻先を擦りつけてフンフンしていた。
「ははっ…ごめんね、こんなに僕を欲してくれていたんだね?
本当にありがとう、迎えに来てくれて
僕はココではこの部屋から出られなくなってしまってね……
どうしても、ジョン君に会いに行けなかった。
ジョン君の重荷にしかならない気がしてならなかった。」
「そんなの、なるわけがないじゃないですか?
僕はアキラさんがいなかったら、こんな仕事も勉強も絶対にしていない!
貴方が今の僕を導いて、成してくれたのに……
貴方がなぜ重荷になるんですか!!」
僕の言葉に、泣きそうな、でも嬉しそうな顔をして僕をきつく抱きしめてくれる。
アキラさんの匂いが、ぬくもりが、僕の今までの努力も我慢も寂しさも全部を満たしてくれるようで…
「もういいです…僕はアキラさんの毛布になるから、ぬいぐるみになるから、もうオナホでいい…
アキラさんとこの部屋でもう余生はそれでいい……」
「いやっ、駄目だからね?
何を言ってるの?二人でひきこもりの余生とかないからね?
ジョン君も僕もいくつですか!まだまだ働かないと駄目ですよ!!」
アハハハっとカズマさんが大きな笑い声をあげながら、紅茶と僕の持ってきたけど放り出していたクッキーをお皿に盛って、目の前に出してくれた。
「とりあえず、ちょっとは落ち着いて話しができるようになったかな?
色々と話したいもあるでしょ?今までのこととか…」
0
お気に入りに追加
183
あなたにおすすめの小説

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

あなたと過ごした五年間~欠陥オメガと強すぎるアルファが出会ったら~
華抹茶
BL
子供の時の流行り病の高熱でオメガ性を失ったエリオット。だがその時に前世の記憶が蘇り、自分が異性愛者だったことを思い出す。オメガ性を失ったことを喜び、ベータとして生きていくことに。
もうすぐ学園を卒業するという時に、とある公爵家の嫡男の家庭教師を探しているという話を耳にする。その仕事が出来たらいいと面接に行くと、とんでもなく美しいアルファの子供がいた。
だがそのアルファの子供は、質素な別館で一人でひっそりと生活する孤独なアルファだった。その理由がこの子供のアルファ性が強すぎて誰も近寄れないからというのだ。
だがエリオットだけはそのフェロモンの影響を受けなかった。家庭教師の仕事も決まり、アルファの子供と接するうちに心に抱えた傷を知る。
子供はエリオットに心を開き、懐き、甘えてくれるようになった。だが子供が成長するにつれ少しずつ二人の関係に変化が訪れる。
アルファ性が強すぎて愛情を与えられなかった孤独なアルファ×オメガ性を失いベータと偽っていた欠陥オメガ
●オメガバースの話になります。かなり独自の設定を盛り込んでいます。
●最終話まで執筆済み(全47話)。完結保障。毎日更新。
●Rシーンには※つけてます。
トップアイドルα様は平凡βを運命にする
新羽梅衣
BL
ありきたりなベータらしい人生を送ってきた平凡な大学生・春崎陽は深夜のコンビニでアルバイトをしている。
ある夜、コンビニに訪れた男と目が合った瞬間、まるで炭酸が弾けるような胸の高鳴りを感じてしまう。どこかで見たことのある彼はトップアイドル・sui(深山翠)だった。
翠と陽の距離は急接近するが、ふたりはアルファとベータ。翠が運命の番に憧れて相手を探すために芸能界に入ったと知った陽は、どう足掻いても番にはなれない関係に思い悩む。そんなとき、翠のマネージャーに声をかけられた陽はある決心をする。
運命の番を探すトップアイドルα×自分に自信がない平凡βの切ない恋のお話。
運命の番が解体業者のおっさんだった僕の話
いんげん
BL
僕の運命の番は一見もっさりしたガテンのおっさんだった。嘘でしょ!?……でも好きになっちゃったから仕方ない。僕がおっさんを幸せにする! 実はスパダリだったけど…。
おっさんα✕お馬鹿主人公Ω
おふざけラブコメBL小説です。
話が進むほどふざけてます。
ゆりりこ様の番外編漫画が公開されていますので、ぜひご覧ください♡
ムーンライトノベルさんでも公開してます。
【完結・ルート分岐あり】オメガ皇后の死に戻り〜二度と思い通りにはなりません〜
ivy
BL
魔術師の家門に生まれながら能力の発現が遅く家族から虐げられて暮らしていたオメガのアリス。
そんな彼を国王陛下であるルドルフが妻にと望み生活は一変する。
幸せになれると思っていたのに生まれた子供共々ルドルフに殺されたアリスは目が覚めると子供の頃に戻っていた。
もう二度と同じ轍は踏まない。
そう決心したアリスの戦いが始まる。
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ギルド職員は高ランク冒険者の執愛に気づかない
Ayari(橋本彩里)
BL
王都東支部の冒険者ギルド職員として働いているノアは、本部ギルドの嫌がらせに腹を立て飲みすぎ、酔った勢いで見知らぬ男性と夜をともにしてしまう。
かなり戸惑ったが、一夜限りだし相手もそう望んでいるだろうと挨拶もせずその場を後にした。
後日、一夜の相手が有名な高ランク冒険者パーティの一人、美貌の魔剣士ブラムウェルだと知る。
群れることを嫌い他者を寄せ付けないと噂されるブラムウェルだがノアには態度が違って……
冷淡冒険者(ノア限定で世話焼き甘えた)とマイペースギルド職員、周囲の思惑や過去が交差する。
表紙は友人絵師kouma.作です♪
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる