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未来へ
168.純血主義
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純血主義とは人狼と人狼の間にこそ優秀な人狼が産まれるっという思想であり、α至上主義と同じくらい偏った思想でくだらない思想だと僕は思ってるけど……
人狼族の中では、かなりメジャーな考え方らしい
特に重鎮の年配に多いときてるから、かなり厄介なのだが
「今後、その思想を擁護するようなことを私の組内で言ってみなさい!
即刻除名しますからね…
いいですか?これは、私の一存ではありません、我が組の立場を考えてのことですからね!!」
いや……ダークさん、完全にこのタイミングだと私情が所以にしか思えませんが?
そんな恐ろしい顔でシバを睨みつけて、震え上がらせてますけど
いいんですか?それで……
「はぁ…私は嫌ですよ
貴方の立場を悪くさせてまで番にしていただかなくて結構です。
ましてや、『私のために族長候補をやめてもいい』なんてくだらないこと言わないでくださいね?
野心のない男ほど魅力もない者なんていませんよ?」
そんなダークさんの様子に清子さんがスッパリと言い放つ
カッコイイ!さすが清子さん、かっこよすぎます。
「わかっていますよ…
もちろん、手は打ってありますから
やっと貴女に手が届きそうなんだから…
そんな外野に邪魔などさせません
シバ、知っていますか?
現族長の番は人間だぞ?非公式ですがね…
お前が手を出したのは、族長のお手付けじゃなくてご息女ですよ!
お前は…本当によく生きていられたものですよ……」
シバの顔が真っ青だったのが更に酷い色になっていく、土気色?大丈夫かな?
「我が組は現組長派閥に入っています。
そのため決して純血主義などという思想は持ち出してはいけないのですよ!
あなた達も心しておいてくださいね!!」
奥でデスクワークをしながら聞き耳を立てていた、他の人狼社員にも聞こえる一喝浴びせる。
うちの社員をビビらせるのやめてくださいよ……
「それに族長の番はかなりのやり手なんですよ
現族長が揺るぎなく族長でいられるのは、その番の経済力が有ってこそです。かなり商才がある方らしくてね…
ですから、どうか私を族長にするためにも私の番になっていただけませんか?
貴女が必要なんですよ…私にはない野性味が貴女からはこんなに溢れている。
人狼より人狼らしく、強くて美しい貴女のために、私はこれから族長を目指しますから」
わあぉ!!今度は公然に堂々と口説き出したし、ダークさんて冷静で冷淡に見えるけどめちゃくちゃ情熱的な人なんだなぁ
「あらっ?私を族長を目指す駒にするつもりですか?現族長に取り入るために番になれと?」
「まさか!貴女が望むなら族長もこの会社も放り出してもいい…
でもそんな無能な犬っころは貴女は望まないでしょう?
私の傍らので私を支えてください
人狼のトップの傍らっという地位には着いていただけませんか?」
「ふぅん、まぁ魅力的な地位ではありますわね
そうですね、もう少し我が社が落ち着いたらでよろしければ…お受けいたしますわ」
おぉ!やっと清子さんがOKだした!
すごい、いつの間にか目の前で公然プロポーズが成功しちゃったし
シバが涙目でギリギリっと布巾齧ってるけど…汚いよ?それは机を拭く布巾だからね?
「ありがとうございます。それでは婚約指輪の準備でもして、ゆっくりと待っていますね
今週にでも一緒に見に行きませんか?お店をリザーブしますから」
「あらっ気が早いこと、でもよろしいですよ
私からは貴方の首輪でもお返ししようかしら?他の雌にホイホイついていかないように……」
意地悪な笑みを返す清子さんを、ダークさんが蕩けてしまいそうな目で見つめる。
なるほど…完全に堕ちちゃったんですね?ダークさん
あとシバにはやっぱりダークさんは敵わないよ?経済力からして違いすぎるよ…
予約ってたぶんアレ、貸し切りだよな……っと思いながら
一本の甘々な恋愛映画を見た後のような気持ちで二人を見つめていると
「さてと…本題は終わりましたから、ジョン君にも告げないといけないことがあります。」
はっ?何?僕にも飛び火してくるの?
やめてくださいよ…ちょっとした謎の疲労感と高揚感に浸って終わらせてくださいよ
人狼族の中では、かなりメジャーな考え方らしい
特に重鎮の年配に多いときてるから、かなり厄介なのだが
「今後、その思想を擁護するようなことを私の組内で言ってみなさい!
即刻除名しますからね…
いいですか?これは、私の一存ではありません、我が組の立場を考えてのことですからね!!」
いや……ダークさん、完全にこのタイミングだと私情が所以にしか思えませんが?
そんな恐ろしい顔でシバを睨みつけて、震え上がらせてますけど
いいんですか?それで……
「はぁ…私は嫌ですよ
貴方の立場を悪くさせてまで番にしていただかなくて結構です。
ましてや、『私のために族長候補をやめてもいい』なんてくだらないこと言わないでくださいね?
野心のない男ほど魅力もない者なんていませんよ?」
そんなダークさんの様子に清子さんがスッパリと言い放つ
カッコイイ!さすが清子さん、かっこよすぎます。
「わかっていますよ…
もちろん、手は打ってありますから
やっと貴女に手が届きそうなんだから…
そんな外野に邪魔などさせません
シバ、知っていますか?
現族長の番は人間だぞ?非公式ですがね…
お前が手を出したのは、族長のお手付けじゃなくてご息女ですよ!
お前は…本当によく生きていられたものですよ……」
シバの顔が真っ青だったのが更に酷い色になっていく、土気色?大丈夫かな?
「我が組は現組長派閥に入っています。
そのため決して純血主義などという思想は持ち出してはいけないのですよ!
あなた達も心しておいてくださいね!!」
奥でデスクワークをしながら聞き耳を立てていた、他の人狼社員にも聞こえる一喝浴びせる。
うちの社員をビビらせるのやめてくださいよ……
「それに族長の番はかなりのやり手なんですよ
現族長が揺るぎなく族長でいられるのは、その番の経済力が有ってこそです。かなり商才がある方らしくてね…
ですから、どうか私を族長にするためにも私の番になっていただけませんか?
貴女が必要なんですよ…私にはない野性味が貴女からはこんなに溢れている。
人狼より人狼らしく、強くて美しい貴女のために、私はこれから族長を目指しますから」
わあぉ!!今度は公然に堂々と口説き出したし、ダークさんて冷静で冷淡に見えるけどめちゃくちゃ情熱的な人なんだなぁ
「あらっ?私を族長を目指す駒にするつもりですか?現族長に取り入るために番になれと?」
「まさか!貴女が望むなら族長もこの会社も放り出してもいい…
でもそんな無能な犬っころは貴女は望まないでしょう?
私の傍らので私を支えてください
人狼のトップの傍らっという地位には着いていただけませんか?」
「ふぅん、まぁ魅力的な地位ではありますわね
そうですね、もう少し我が社が落ち着いたらでよろしければ…お受けいたしますわ」
おぉ!やっと清子さんがOKだした!
すごい、いつの間にか目の前で公然プロポーズが成功しちゃったし
シバが涙目でギリギリっと布巾齧ってるけど…汚いよ?それは机を拭く布巾だからね?
「ありがとうございます。それでは婚約指輪の準備でもして、ゆっくりと待っていますね
今週にでも一緒に見に行きませんか?お店をリザーブしますから」
「あらっ気が早いこと、でもよろしいですよ
私からは貴方の首輪でもお返ししようかしら?他の雌にホイホイついていかないように……」
意地悪な笑みを返す清子さんを、ダークさんが蕩けてしまいそうな目で見つめる。
なるほど…完全に堕ちちゃったんですね?ダークさん
あとシバにはやっぱりダークさんは敵わないよ?経済力からして違いすぎるよ…
予約ってたぶんアレ、貸し切りだよな……っと思いながら
一本の甘々な恋愛映画を見た後のような気持ちで二人を見つめていると
「さてと…本題は終わりましたから、ジョン君にも告げないといけないことがあります。」
はっ?何?僕にも飛び火してくるの?
やめてくださいよ…ちょっとした謎の疲労感と高揚感に浸って終わらせてくださいよ
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