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未来へ
161.新しい環境
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「つまり、人間と牙狼の橋渡しが貴方の会社の仕事なのね、なるほど……考えてあげてもいいわよ?
もちろん、条件次第だけどね!」
やったぁ!結構乗り気なのが表情で伝わってくる。
デザートの柚子シャーベットとコーヒーを飲みながら話を詰めていく。
「とりあえず僕のサポートからお願いします。
行く行くは牙狼の言葉を教える教育係とかもしていただきたいです。
最初の基本給はこれくらいからでどうでしょうか?
各種保険とかもしっかりと入れるようにしますし、経理関係は外注してるのでやらなくても大丈夫ですから……」
提示した金額に清子さんの目が開かれていくのを僕は見逃さなかった。
よし、もう一押しだ!!
「もちろん教育係としての仕事が始まったら、手当も出しますし!
新規の契約を取ってきていただけたら、一件に付きコレくらいのインセンティブを考えています。どうですか?」
インセンティブの金額を電卓で見せると、ゴクリっと喉がなる音がした。
「もちろん、今までの仕事も続けてください!宣伝にもなるし
ただ事務所はダークさん経由にしてもらいたいです。そこらへんは大丈夫ですか?清子さんは事務所どこですか?」
「あぁ、小さな事務所だし大丈夫じゃないかしら?私は一応もハーフだから人狼関係の事務所に入ってるのよ、ただ契約がね…
違約金とか払わされるかしら?
私はこの見た目から人狼と見られないから、あんまりいい扱い受けてないけどね」
清子さんの告げた事務所の名前を聞けば、ダークさんがニヤリっと悪い顔を一瞬した。
「そこの事務所なら願ったり叶ったりですよ!
私から話は通させてもらうので、貴女は安心して何もしないで大丈夫です。
全てこちらで処理をしますので」
ダークさんが優しい笑顔に切り替えて、清子さんを安心させるように頼もしい言葉をかけていく。
たぶんライバル族長候補の事務所だったかな?
内心ほくそ笑んでますよね?
「あらっ、そちらのダークさんはすごく頼もしいのね
ではよろしくお願いします。はぁ…
私もこの仕事は実は限界を感じてたのよね、ちょっと始める年が遅かったってね…
新しいお仕事が上手くいくといいのだけど……」
よかった!めちゃ前向き発言をしてくれている
後日の約束をとりつけて、清子さんとは別れてからダークさんと二人で打ち合わせを続けていく。
なんせ事務所すら実はないのだ!
ダークさんの所持してるビルの一画を賃貸することにした。
これは…清子さんが絶句しそうな事務所だけど………
しかたない、賃料からいっても環境からいっても僕にとっては完璧な事務所だ!!
各種保険の手続きなんかも整えて、よし!初従業員の準備が整ったので……
おじいちゃんにも連絡を入れて、アキラさんにも手紙でしっかりと説明を書いておいた。
『浮気じゃないです!ビジネスとしての関係です!!』
をめちゃくちゃ強調しておいたけど、大丈夫か心配で尻尾が垂れてしまう。
アキラさんが心配しちゃわないかな?
また泣いたりしちゃったら……
「はぁ……あの女性を雇用することにのぅ
ふむ、牙狼の言葉が話せるとは…驚きじゃな……
事務所はココっと……ははっ、これは大丈夫じゃないか?
間借りもいいとこじゃな!パーテーションで区切っただけで、ほとんどダーク君の事務所じゃないか?」
そう、本当に一画を借りただけなのだ!
ダークさんと連絡もすぐに取れるし、清子さんと二人きりになることもない完璧な事務所だ!
「一応アキラさんには間取りと、簡単な写真も入れておきました。
アキラさんに心配かけさせたくないんですよ。行く行くは従業員が増えたら、一部屋お借りしていく予定ですけど……
大丈夫ですかね?アキラさん泣いちゃわないかな?」
おじいちゃんがくっくっくっっとまだ笑いの発作が収まってないみたいだけど…
「大丈夫じゃろ?
ジョン君は本当に全力で、アキラ君の心配をするのう
ビジネスな関係なんじゃから…さすがにあの子も口出ししないと思うぞ?
まぁ、ワシからしたらありがたい限りじゃがな?あはははっ」
当たり前じゃないですか!
アキラさんが泣いちゃうなんて耐えられない!!
本当はいつも一緒にいて、抱きしめて守りたいくらいなんだから……
もちろん、条件次第だけどね!」
やったぁ!結構乗り気なのが表情で伝わってくる。
デザートの柚子シャーベットとコーヒーを飲みながら話を詰めていく。
「とりあえず僕のサポートからお願いします。
行く行くは牙狼の言葉を教える教育係とかもしていただきたいです。
最初の基本給はこれくらいからでどうでしょうか?
各種保険とかもしっかりと入れるようにしますし、経理関係は外注してるのでやらなくても大丈夫ですから……」
提示した金額に清子さんの目が開かれていくのを僕は見逃さなかった。
よし、もう一押しだ!!
「もちろん教育係としての仕事が始まったら、手当も出しますし!
新規の契約を取ってきていただけたら、一件に付きコレくらいのインセンティブを考えています。どうですか?」
インセンティブの金額を電卓で見せると、ゴクリっと喉がなる音がした。
「もちろん、今までの仕事も続けてください!宣伝にもなるし
ただ事務所はダークさん経由にしてもらいたいです。そこらへんは大丈夫ですか?清子さんは事務所どこですか?」
「あぁ、小さな事務所だし大丈夫じゃないかしら?私は一応もハーフだから人狼関係の事務所に入ってるのよ、ただ契約がね…
違約金とか払わされるかしら?
私はこの見た目から人狼と見られないから、あんまりいい扱い受けてないけどね」
清子さんの告げた事務所の名前を聞けば、ダークさんがニヤリっと悪い顔を一瞬した。
「そこの事務所なら願ったり叶ったりですよ!
私から話は通させてもらうので、貴女は安心して何もしないで大丈夫です。
全てこちらで処理をしますので」
ダークさんが優しい笑顔に切り替えて、清子さんを安心させるように頼もしい言葉をかけていく。
たぶんライバル族長候補の事務所だったかな?
内心ほくそ笑んでますよね?
「あらっ、そちらのダークさんはすごく頼もしいのね
ではよろしくお願いします。はぁ…
私もこの仕事は実は限界を感じてたのよね、ちょっと始める年が遅かったってね…
新しいお仕事が上手くいくといいのだけど……」
よかった!めちゃ前向き発言をしてくれている
後日の約束をとりつけて、清子さんとは別れてからダークさんと二人で打ち合わせを続けていく。
なんせ事務所すら実はないのだ!
ダークさんの所持してるビルの一画を賃貸することにした。
これは…清子さんが絶句しそうな事務所だけど………
しかたない、賃料からいっても環境からいっても僕にとっては完璧な事務所だ!!
各種保険の手続きなんかも整えて、よし!初従業員の準備が整ったので……
おじいちゃんにも連絡を入れて、アキラさんにも手紙でしっかりと説明を書いておいた。
『浮気じゃないです!ビジネスとしての関係です!!』
をめちゃくちゃ強調しておいたけど、大丈夫か心配で尻尾が垂れてしまう。
アキラさんが心配しちゃわないかな?
また泣いたりしちゃったら……
「はぁ……あの女性を雇用することにのぅ
ふむ、牙狼の言葉が話せるとは…驚きじゃな……
事務所はココっと……ははっ、これは大丈夫じゃないか?
間借りもいいとこじゃな!パーテーションで区切っただけで、ほとんどダーク君の事務所じゃないか?」
そう、本当に一画を借りただけなのだ!
ダークさんと連絡もすぐに取れるし、清子さんと二人きりになることもない完璧な事務所だ!
「一応アキラさんには間取りと、簡単な写真も入れておきました。
アキラさんに心配かけさせたくないんですよ。行く行くは従業員が増えたら、一部屋お借りしていく予定ですけど……
大丈夫ですかね?アキラさん泣いちゃわないかな?」
おじいちゃんがくっくっくっっとまだ笑いの発作が収まってないみたいだけど…
「大丈夫じゃろ?
ジョン君は本当に全力で、アキラ君の心配をするのう
ビジネスな関係なんじゃから…さすがにあの子も口出ししないと思うぞ?
まぁ、ワシからしたらありがたい限りじゃがな?あはははっ」
当たり前じゃないですか!
アキラさんが泣いちゃうなんて耐えられない!!
本当はいつも一緒にいて、抱きしめて守りたいくらいなんだから……
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