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未来へ
157.小さな前進
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「おぉ、ジョン君や!いい感じにテレビでやってくれとるの?
思ったより反響がでかくて、驚きじゃわい!!
あとは野党の議員を焚き付ければ…
再来年あたりには免許関係は大丈夫じゃないかの?
与党も人気取りのために動いたほうが得だって思わせてやれば…
しかし、ジョン君へのプレッシャーもかかるからの?
これで司法試験を落ちとったら、お前さんの信用がなくなるからの?
勉強は頑張るようにな!!」
「うぇ……はい!再来年か…4年時になりますかね?
在学中にギリギリですけど、頑張ります!!
そしたら…アキラさんも迎えに来てくれるかな?
はぁ…いつになるのかな、別れてからもうすぐ4年ですよ
まだなのかな…僕が弱いままだからですか?それとも、まだアキラさんが償えていないからですか?」
「そうじゃな……
ジョン君は十分以上に頑張っておるよ
じゃが、これからはアキラ君の問題になるじゃろうな
あの子は本当に難儀な境遇じゃよ…
待っていてあげておくれ、あの子が納得いくまでは…、かならずアキラ君は君を迎えに来るからな?」
おじいちゃんの言葉に違和感を感じた。いつもなら、こんなに言葉を濁すようなことはなくて
もしかして…罪の償いは終わってるの?
何かアキラさんに問題でも起きたの?
「大丈夫なんですよね?
アキラさんに何かあったんですか?
あの…アキラさんは元気なんですよね?」
僕の言葉に、少し複雑そうな表情をしてため息を付いた。
「アキラ君はお前さんの負担にはなりたくないっと言っておる。
お前さんの人生の頑張りの邪魔はしたくないと…
だから今はそっとしてやっておくれ、時が来たら絶対に迎えに来るわい
それまでに、お前さんは自分のできることを全力でやるだけじゃよ?」
何?やっぱり何かあったんじゃないの!
僕が心配でプルプル震えて、涙目になっていくのを、おじいちゃんがふふっと苦笑いを漏らす。
「大丈夫じゃよ、アキラ君に対しては相変わらずの心配症ぶりで安心したわい
たぶん時間が解決してくれることじゃし…
あの子もそれがわかっているから、大人しく耐えているから
ジョン君も、待ってあげておくれ…
そう遠くない未来は……きっと明るいわい」
耐えてるの?アキラさんはやっぱり何かあったの……
僕はやっぱり、待つことしかできないの?
側にいたい、アキラさんが辛くて苦しんでるかもしれないのに、僕には待つことしかできなくて
悔しくて、情けなくて、歯痒くて…
堪えていた涙がポロポロっと伝ってしまって
そんな僕を、おじいちゃんは目を細めて嬉しそうに見つめてくる。
「……そうじゃな、提案なんじゃが
お前さんはアキラ君を待たないなんて選択肢はないじゃろう?
アキラ君の執行猶予も開けるし
あの子も、もう自分を縛る必要はないじゃろうから
アキラ君に手紙の返事くらいならジョン君の負担にならないじゃろうっと言おうと思うんじゃが?
文通から始めてみたらどうじゃ?」
文通?……アキラさんから返事がくるようになるの?
それは、すごく嬉しいけど……
「アキラさんは…、大丈夫ですか?
その……負担になったりしませんか?」
「あぁ…、あんまり期待しすぎちゃいかんぞ?
あの子は…あんまりジョン君みたいに筆まめではないからな?」
えっ?そこは…いいですよ…
もしかして、この前の短いかい手紙はアキラさんの素の手紙だったのかな?
僕はとりあえずドキドキしながら、お返事を待っていた。
思ったより反響がでかくて、驚きじゃわい!!
あとは野党の議員を焚き付ければ…
再来年あたりには免許関係は大丈夫じゃないかの?
与党も人気取りのために動いたほうが得だって思わせてやれば…
しかし、ジョン君へのプレッシャーもかかるからの?
これで司法試験を落ちとったら、お前さんの信用がなくなるからの?
勉強は頑張るようにな!!」
「うぇ……はい!再来年か…4年時になりますかね?
在学中にギリギリですけど、頑張ります!!
そしたら…アキラさんも迎えに来てくれるかな?
はぁ…いつになるのかな、別れてからもうすぐ4年ですよ
まだなのかな…僕が弱いままだからですか?それとも、まだアキラさんが償えていないからですか?」
「そうじゃな……
ジョン君は十分以上に頑張っておるよ
じゃが、これからはアキラ君の問題になるじゃろうな
あの子は本当に難儀な境遇じゃよ…
待っていてあげておくれ、あの子が納得いくまでは…、かならずアキラ君は君を迎えに来るからな?」
おじいちゃんの言葉に違和感を感じた。いつもなら、こんなに言葉を濁すようなことはなくて
もしかして…罪の償いは終わってるの?
何かアキラさんに問題でも起きたの?
「大丈夫なんですよね?
アキラさんに何かあったんですか?
あの…アキラさんは元気なんですよね?」
僕の言葉に、少し複雑そうな表情をしてため息を付いた。
「アキラ君はお前さんの負担にはなりたくないっと言っておる。
お前さんの人生の頑張りの邪魔はしたくないと…
だから今はそっとしてやっておくれ、時が来たら絶対に迎えに来るわい
それまでに、お前さんは自分のできることを全力でやるだけじゃよ?」
何?やっぱり何かあったんじゃないの!
僕が心配でプルプル震えて、涙目になっていくのを、おじいちゃんがふふっと苦笑いを漏らす。
「大丈夫じゃよ、アキラ君に対しては相変わらずの心配症ぶりで安心したわい
たぶん時間が解決してくれることじゃし…
あの子もそれがわかっているから、大人しく耐えているから
ジョン君も、待ってあげておくれ…
そう遠くない未来は……きっと明るいわい」
耐えてるの?アキラさんはやっぱり何かあったの……
僕はやっぱり、待つことしかできないの?
側にいたい、アキラさんが辛くて苦しんでるかもしれないのに、僕には待つことしかできなくて
悔しくて、情けなくて、歯痒くて…
堪えていた涙がポロポロっと伝ってしまって
そんな僕を、おじいちゃんは目を細めて嬉しそうに見つめてくる。
「……そうじゃな、提案なんじゃが
お前さんはアキラ君を待たないなんて選択肢はないじゃろう?
アキラ君の執行猶予も開けるし
あの子も、もう自分を縛る必要はないじゃろうから
アキラ君に手紙の返事くらいならジョン君の負担にならないじゃろうっと言おうと思うんじゃが?
文通から始めてみたらどうじゃ?」
文通?……アキラさんから返事がくるようになるの?
それは、すごく嬉しいけど……
「アキラさんは…、大丈夫ですか?
その……負担になったりしませんか?」
「あぁ…、あんまり期待しすぎちゃいかんぞ?
あの子は…あんまりジョン君みたいに筆まめではないからな?」
えっ?そこは…いいですよ…
もしかして、この前の短いかい手紙はアキラさんの素の手紙だったのかな?
僕はとりあえずドキドキしながら、お返事を待っていた。
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