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未来へ

151.大学生活スタート

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大学に入って近くに一人暮らしのアパートは借りた。
1Kでユニットバスで寮の生徒会長の僕の部屋よりずっと狭いけど、僕一人なら十分な広さだ
最低限の生活費は後見人のおじいちゃんが仕送りをしてくれる。


大学に慣れてきた頃に起業することに決まった。もちろん、従業員は僕一人のめちゃくちゃ小さな会社だ!
牙狼の仲介会社で、まだ顧客はおじいちゃんだけだけど。
それでも、営業をかけたい候補はある
そう…まずは手始めにあの保健所の老牙狼の離反することになった雇い主!


とりあえず、何件か営業を回るために車の免許とかも取ろうと思ったら…
まさかのここでも牙狼の身分が邪魔をして!
牙狼は魔獣だから免許が取れないって…
まだ人狼として登録したのに、各法律が追いついないとか…ただいまダークさんと調節中だ…


「あぁ~!もう、なかなかうまく進まないな
免許もだし、話だけは聞いてくれるんだけどな
契約まではいかないんだよね…」

「あははっ、すごいね!もう社会人みたいなこと言ってるね?
やっぱりジョンは起業してるから、大人っぽいな!

俺なんか、さっき薬学部の噂のΩオメガちゃんとか見てきちゃったよ?ジョンは興味ないだろうけど…
やっぱり可愛かったよ?
小さくて細くて…なのに頭はめちゃくちゃいいらしいよ?」


大学に入ってから友人になった人狼が話しかけてきた。
茶色い毛並みで身長は僕より小さくてコロコロの小太り体型で、たぶん可愛いって言われるワンコ感満載な顔立ちをしている。

とりあえず柴犬ぽかったからシバって呼んでる。
名前は違うけど、覚えてないし…
そうだよそんなんまったく興味ないよ…僕はアキラさん以外は興味ないし!


「この大学はΩオメガ特別枠は設けてないから、自力ではいってきたんだろうね?
すごいよね~何年ぶりからしいよ?
αアルファに囲まれちゃってめちゃくちゃ話しかけられてるのに、まったく眼中にないの!
ひたすら無視して本読んでたからね
…あぁいう子は憧れるな~落として自分のものにしたくなるよね……」


確かにΩオメガはこの大学では見たことがない、五割くらいがαアルファであとはβベータ
やっぱり最難関大学だとαアルファ率が多くなってくる。


Ωオメガはどうしても身体的に劣るし、発情期ヒートが始まれば学校も休みがちになるから
高校での内申点や勉強も遅れがちになってしまうから、そのために大学の特別枠かあったりする。


でもほとんどのΩオメガは結婚するか…理解ある企業勤めるかを選ぶことが多くて…
そのために政府は補助金や優遇措置なんかもあるから、率先して募集する企業も多い


はぁ、でもアキラさんだったら絶対に簡単にこの大学合格するだろうな
もしもあんなことがなかったら、僕のために罪なんて犯さなければ一緒にキャンパスライフとか……
いかんいかん!タラレバを考えていてもしかたないんだ。


「でもこの前そのΩオメガちゃんがそりゃあもう素敵な見るからにαアルファと一緒に歩いてたんだよ!
ショックだった……」

「別にシバには関係ないだろう?
ショックだったって…接点すらないじゃん!
しかもその娘は人間でしょ?シバって人狼以外でも付き合えるの?」

「もちろんだよ!好きになったら人間でも牙狼でも人狼でもなんでもOKさ!
あぁ…でも牙狼は人型でお願いします。犬型はちょっとなぁ…」


失礼なやつだな!犬型の方が良い面もあるんだからね?
アソコの具合とか…多産が多いから子供がバンバカ産んでくれるとか…
いや………やめておこう、教室で熱弁する話じゃない!女性もいるからね?
総スカン食らってしまうからね……


「ジョンはいいじゃん、モテるから!
僕なんてβベータだからね?
高校のときはそこそこモテたのに、大学入ったら全然!埋もれちゃってるし……」

「モテるって…別に興味ないし!
僕はもう番ってるようなもんだし…
運命の番だし!」

「はぁ、番ってるようなって……
番ってないんでしょ?
運命の番とか、またメルヘンなこといいだして……」


シバは信じてくれてないけど
しつこく誘ってくる女性陣にも、そうやって断ったら……やだっ、可愛い!って言われたし
なんなの?可愛いって…全然諦めてくれなくて、誘ってくる人が更に増えて鬱陶しいんだけど!





「ははっ…ジョン君、なかなかモテててるみたいですね、噂には聞いてますよ?
そんなジョン君にお仕事の紹介がありますよ?」


久しぶりに直接あったダークさんにまで茶化されてしまった。
お仕事の話はありがたいです。
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