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9月
139.それは愛なの? (sideカズマ)
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「どういうことですか!
アキラさんが失敗とか…誤ちとか…
そんなわけないじゃないか!!
アキラさんが何したの?産まれてきただけでしょ?
性別で誤ちとか失敗とかないでしょ?なんでそんな……酷いことを」
ジョン君がアキラを抱きしめながら反論していく。
本当にこの人のα至上主義には腹が立つ、アキラの第二性をひたすら否定しかしていかない……
「えぇ…だから間違っていたのですよ、私はアキラをαとして産めなかった。
こんなに優秀なのに、こんなに頭も魔法も美しさもすべて完璧なのに……なんでαではないの?
変じゃない!!αで在るべきでしょ?
………そう信じてしまったのよ」
ポロポロっと黒い大きな瞳から大粒の涙が溢れて落ちる…
握りしめた手は酷く震えていて、いつもの強気なこの人とは思えない
「アキラに言われたのよ…
『僕はあなたのせいでΩにすらなはれなかった!
愛する番を受け入れることも、番えることもできなかった!!その愛する人すらあなたは僕から奪うと言うなら…
あなたは僕と一緒に死ねば良い!』
ってね……ふふっ一緒に死ねばいいって言われたのよ?
これ以上ない誉れじゃない?そこまでアキラが私と向き合ってくれたのよ?」
この人はやっぱり頭がおかしいのか
どこが誉れなんだ?
アキラはあなたを自分の自殺の道連れにしようとしたんだよ?あきらかに、憎しみと怒りからだよ?
「だから、もういいのよ…あなた、私は間違っていたは…
アキラは私をしっかりと向き合ってくれていた。
あの日からアキラをαにしようとしたあの日からアキラは私を避けるようになって、焦っていたの…嫌われてしまったって…
でも大丈夫だったは……あぁよかった、お母さん幸せだは……アキラにもカズマにももちろんあなたにも愛されてね?」
なんだ?あの女の様子があきらかにおかしい…
今までみたいなツンケンした様子がなくて、恐ろしいほどに幸せそうだ…
「ふふっそれはよかったよ、母さん…僕も母さんに愛されて幸せだよ?」
アキラがジョン君の後ろからありえない言葉を発している
何?アキラ……何したの?
「カズマ…勘違いしないでね?
僕はあの女には何もしてないよ?ただ、かけられた魔法をそのまま返しただけだよ?
傀儡や愚鈍なんてのもあったかもしれないけどね?それが変な風にかかったんじゃない?」
あの女!そんなやばい闇魔法までアキラに向かってかけてたのか…
両方ともかかってしまえば解除が難しい魔法だ、思いのままに操られるか著しくして知力が落ちるか…
そんな魔法を……
「ははっはは……
なんて愛らしいんだ…母さん
俺も母さんを愛せて幸せだよ?
そうか…君が幸せなら私はもう、それでいい……」
あの人の様子もあきらかにおかしい!なんなんだ?
「はっ、しかたのない男じゃ!
あやつめ…まったく、泣きたいくらい情けないが
このまま丸め込むぞ!」
おじいちゃんが田中さんに指示を出して弁護士の手配をし出した。
そこからはあれよあれよっと書類の準備と確認が行われていった。
アキラさんが失敗とか…誤ちとか…
そんなわけないじゃないか!!
アキラさんが何したの?産まれてきただけでしょ?
性別で誤ちとか失敗とかないでしょ?なんでそんな……酷いことを」
ジョン君がアキラを抱きしめながら反論していく。
本当にこの人のα至上主義には腹が立つ、アキラの第二性をひたすら否定しかしていかない……
「えぇ…だから間違っていたのですよ、私はアキラをαとして産めなかった。
こんなに優秀なのに、こんなに頭も魔法も美しさもすべて完璧なのに……なんでαではないの?
変じゃない!!αで在るべきでしょ?
………そう信じてしまったのよ」
ポロポロっと黒い大きな瞳から大粒の涙が溢れて落ちる…
握りしめた手は酷く震えていて、いつもの強気なこの人とは思えない
「アキラに言われたのよ…
『僕はあなたのせいでΩにすらなはれなかった!
愛する番を受け入れることも、番えることもできなかった!!その愛する人すらあなたは僕から奪うと言うなら…
あなたは僕と一緒に死ねば良い!』
ってね……ふふっ一緒に死ねばいいって言われたのよ?
これ以上ない誉れじゃない?そこまでアキラが私と向き合ってくれたのよ?」
この人はやっぱり頭がおかしいのか
どこが誉れなんだ?
アキラはあなたを自分の自殺の道連れにしようとしたんだよ?あきらかに、憎しみと怒りからだよ?
「だから、もういいのよ…あなた、私は間違っていたは…
アキラは私をしっかりと向き合ってくれていた。
あの日からアキラをαにしようとしたあの日からアキラは私を避けるようになって、焦っていたの…嫌われてしまったって…
でも大丈夫だったは……あぁよかった、お母さん幸せだは……アキラにもカズマにももちろんあなたにも愛されてね?」
なんだ?あの女の様子があきらかにおかしい…
今までみたいなツンケンした様子がなくて、恐ろしいほどに幸せそうだ…
「ふふっそれはよかったよ、母さん…僕も母さんに愛されて幸せだよ?」
アキラがジョン君の後ろからありえない言葉を発している
何?アキラ……何したの?
「カズマ…勘違いしないでね?
僕はあの女には何もしてないよ?ただ、かけられた魔法をそのまま返しただけだよ?
傀儡や愚鈍なんてのもあったかもしれないけどね?それが変な風にかかったんじゃない?」
あの女!そんなやばい闇魔法までアキラに向かってかけてたのか…
両方ともかかってしまえば解除が難しい魔法だ、思いのままに操られるか著しくして知力が落ちるか…
そんな魔法を……
「ははっはは……
なんて愛らしいんだ…母さん
俺も母さんを愛せて幸せだよ?
そうか…君が幸せなら私はもう、それでいい……」
あの人の様子もあきらかにおかしい!なんなんだ?
「はっ、しかたのない男じゃ!
あやつめ…まったく、泣きたいくらい情けないが
このまま丸め込むぞ!」
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そこからはあれよあれよっと書類の準備と確認が行われていった。
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