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9月
135.そして再開
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カズマさんが僕がずっとウロウロしていた場所で演唱をすると、何もないところから赤黒い穴が現れた。
それを伸ばすように、カズマさんが引っ張って人が通れるくらい入り口作ってくれた。
「よし、見張りは田中さんにお任せしていいですか?
僕たちが帰ってくるまで、この部屋には誰も通さないでくださいね
さぁ、行こうか…二人を引きずり出しに…」
僕達は亜空間に入ると、薄暗くて壁は赤黒くて不気味な雰囲気の広い空間が広がっている。
前に生徒会室で入った亜空間よりも、壁が蠢くみたいで血管みたいな模様が入っていて気持ちが悪い
「亜空間はそのときの術者の気分で様相が変わるからね……
アキラのやつ、どんな気分でこの亜空間を操ってるのか…」
間違いなく平穏な気分ではないと思う。早くアキラさんに会いたい、会って抱きしめて大丈夫ですよって
僕は生きていますって伝えたい
早る気持ちを抑えて、皆でゆっくりと歩を進めれば案外とあっさりアキラさんが見つかった。
間違いなくアキラさんの甘い良い香りがして、そちらに向かえば
亜空間の出っ張りにノートパソコンを置いてキーボードを叩いていた。
少しだるそうに体が半分横に崩しながら座るスタイルで
「アキラさん!!」
僕はアキラさんが目視できると、弾かれるように駆け出していた。
他の誰よりも早く気づいたようで…
もちろん誰も僕のスピードには付いてこれないけど、そんなこと気にしてる余裕なんてなくて
「アキラさん!アキラさん!アキラさん!」
もう確認した途端に溢れ出す思いが止められなくて、やっとこちらに気づいたアキラさんがゆっくりとパソコン画面から顔を上げたときには
全力でアキラさんに飛びかかってた。
「ふわあぁぁ~!」
ちょっと力のない声で、アキラさんに比べたら僕の体は巨大過ぎて受け止められずにそのまま倒れていった。
もちろん、僕がアキラさんに怪我がないように抱きしめていたけど!
もうアキラさんにまた会えることが、嬉しくて嬉しくて!今まで冷静にいられたことが嘘みたいに
もう顔中の出せる水分が全部でる勢いでグチャグチャな顔をアキラさんの水色のパジャマに押し当てて
尻尾が千切れそうなくらいに振れてるのがわかるけど、もう止め方もわからないし
「ううぅぅ~アキラさん、アキラさん、会いたかったよぅ!
もう会えないと思った!!
でも、やっぱり会いたかった~
死にたくなかった、あのまま死ぬなんて嫌だった!!あぁあぁ
アキラさん、アキラさん、ふわあぁぁ」
僕から溢れてくる言葉は、往生際は悪いしカッコ悪いし未練ばかりで
感情も止められなくて最後は泣き声にしかなってなかったけど
アキラさんを前にしたら勝手に溢れてきてしまって。
「あぁ…、ジョン君、よかった!
助かったんだね?本当によかった
ふふっ、僕も会いたかったよ
君に死なれたら、どうしようかと思ってたよ…」
びっくり顔の後に嬉しそうに破顔をしてポロポロっと涙を流しながら僕を抱きしめてくれる。
あぁ…本当に僕の番は、こんなときの泣き顔すら可愛らしくて綺麗で
見惚れえしまうよ
「はぁ…ジョン君、速すぎるよ!
ははっ、そんな余裕のないジョン君があの諦めきった顔の下には隠れていたんだね?
そっちの顔の方がずっといいと僕は思うよ?」
やっと追いついたカズマさんには笑われてしまったけど、もうそんなことどうでもいいってアキラさんを、きつくきつく抱きしめていた。
それを伸ばすように、カズマさんが引っ張って人が通れるくらい入り口作ってくれた。
「よし、見張りは田中さんにお任せしていいですか?
僕たちが帰ってくるまで、この部屋には誰も通さないでくださいね
さぁ、行こうか…二人を引きずり出しに…」
僕達は亜空間に入ると、薄暗くて壁は赤黒くて不気味な雰囲気の広い空間が広がっている。
前に生徒会室で入った亜空間よりも、壁が蠢くみたいで血管みたいな模様が入っていて気持ちが悪い
「亜空間はそのときの術者の気分で様相が変わるからね……
アキラのやつ、どんな気分でこの亜空間を操ってるのか…」
間違いなく平穏な気分ではないと思う。早くアキラさんに会いたい、会って抱きしめて大丈夫ですよって
僕は生きていますって伝えたい
早る気持ちを抑えて、皆でゆっくりと歩を進めれば案外とあっさりアキラさんが見つかった。
間違いなくアキラさんの甘い良い香りがして、そちらに向かえば
亜空間の出っ張りにノートパソコンを置いてキーボードを叩いていた。
少しだるそうに体が半分横に崩しながら座るスタイルで
「アキラさん!!」
僕はアキラさんが目視できると、弾かれるように駆け出していた。
他の誰よりも早く気づいたようで…
もちろん誰も僕のスピードには付いてこれないけど、そんなこと気にしてる余裕なんてなくて
「アキラさん!アキラさん!アキラさん!」
もう確認した途端に溢れ出す思いが止められなくて、やっとこちらに気づいたアキラさんがゆっくりとパソコン画面から顔を上げたときには
全力でアキラさんに飛びかかってた。
「ふわあぁぁ~!」
ちょっと力のない声で、アキラさんに比べたら僕の体は巨大過ぎて受け止められずにそのまま倒れていった。
もちろん、僕がアキラさんに怪我がないように抱きしめていたけど!
もうアキラさんにまた会えることが、嬉しくて嬉しくて!今まで冷静にいられたことが嘘みたいに
もう顔中の出せる水分が全部でる勢いでグチャグチャな顔をアキラさんの水色のパジャマに押し当てて
尻尾が千切れそうなくらいに振れてるのがわかるけど、もう止め方もわからないし
「ううぅぅ~アキラさん、アキラさん、会いたかったよぅ!
もう会えないと思った!!
でも、やっぱり会いたかった~
死にたくなかった、あのまま死ぬなんて嫌だった!!あぁあぁ
アキラさん、アキラさん、ふわあぁぁ」
僕から溢れてくる言葉は、往生際は悪いしカッコ悪いし未練ばかりで
感情も止められなくて最後は泣き声にしかなってなかったけど
アキラさんを前にしたら勝手に溢れてきてしまって。
「あぁ…、ジョン君、よかった!
助かったんだね?本当によかった
ふふっ、僕も会いたかったよ
君に死なれたら、どうしようかと思ってたよ…」
びっくり顔の後に嬉しそうに破顔をしてポロポロっと涙を流しながら僕を抱きしめてくれる。
あぁ…本当に僕の番は、こんなときの泣き顔すら可愛らしくて綺麗で
見惚れえしまうよ
「はぁ…ジョン君、速すぎるよ!
ははっ、そんな余裕のないジョン君があの諦めきった顔の下には隠れていたんだね?
そっちの顔の方がずっといいと僕は思うよ?」
やっと追いついたカズマさんには笑われてしまったけど、もうそんなことどうでもいいってアキラさんを、きつくきつく抱きしめていた。
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