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7月前半
56.もっと抱きしめて
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盗聴器か……
だから焦って僕とは何もなかったって言ったんだ。
カズマさんの態度から、あの人もその事実を知っている。
「大丈夫だよ?
長期休みのときはこうやって、おじいちゃんのところで過ごせるし
普段も慣れちゃえば、それなりに好きなことできるし……
ごめんね、僕って本当に面倒だろ?ジョン君に申し訳なくなってくる」
必死に明るく話しているけど、話しているうちに耐えるように下を向いていってしまう
それはあなたがずっと耐えてきた境遇ですよね?あなたのせいでもない
監視されて、無理矢理に薬だって使われて、周りからはΩを隠しているって責められて…
「そんなこと思わないで、あなたのせいじゃないし、僕はアキラさんと一緒にいられるのが嬉しい
アキラさんのことが新しく知れるのが嬉しい
アキラさんと一緒にいられるなら、そこが地獄でもゴミ捨て場でも肥溜めでもどこでもいい…」
アハハってアキラさんが笑ってくれる。
僕はずっとアキラさんに笑っていて欲しい
「地獄はともかく、ゴミ捨て場とか肥溜めは僕が嫌だよ
ねぇ抱きしめてほしいな…ジョン君をもっと感じたいんだよ
ふふっ僕ねジョン君に抱きしめられるの大好きなんだよ…温かくて落ち着く
鉛みたいな重い体が楽になってく気がする」
喜んで!!いくらでも抱きしめるし、細い体を抱きしめると甘い匂いが強くなる
よかった、またちょっと匂いが戻ってる、きっと車でしっかり寝たから体調がよくなってきてる…
「えへへっ暑いのにごめんね、でも幸せ…ジョン君、僕を見つけてくれてありがとう
本当に本当に大好き、僕の気持ちが全部見せれたらいいのに…
そしたらジョン君がもう引いちゃうくらい、好きってわかってもらえるのに……」
アキラさんがデレた!
めちゃくちゃデレた!!
盗聴器がないとアキラさんてこんな風にデレるんだぁ
僕の胸にスリスリって甘えるみたいに顔をこすり付けてくる
ふわぁぁ、引くわけがない!
もう僕の頭の中がスパークするくらい嬉しいし、可愛いし、幸せだし…
頭の中が花畑とはこのことだ!
「僕はもうこれでいい…アキラさんに受け入れられなくても、毛布で一生いれたらいぃ……幸せ…」
「ふふっ本当にそれだけでいいの?
僕は困るなぁ、キスもしてほしいし
性欲はなくても興味はあるんだよ?
ジョン君に触ってほしいし
もっと強くジョン君を感じたい!」
「よくなかった!全然よくなかった!!
もっと欲しい、僕もアキラさんを感じたいです。
ふぅわぁ……幸せすぎで死んじゃいそう」
僕達はずっと抱き合っていた。
見つめ合ったり頬刷りしあったり、触れるだけのキスをしたりしてじゃあ合うみたいに過ごして
コンコンっと終わりの合図みたいなノックがするまで
「ジョン君、汗だくじゃなあ
まぁ幸せそうな顔しとるからいいが…
何をしとったんじゃ、まったく!
夕飯前に風呂にするか?
アキラ君も調子よさそうじゃな
飯は食えるか?」
さすがに夏にベタベタしすぎて汗だくになってしまった。
アキラさんは涼しい顔をしている。
あまり汗をかかないらしい…
さっと清浄魔法をかければ、おじいちゃんがギョッとした顔で見てきた。
「無演唱じゃったな?牙狼でそれだけスムーズに魔法が使えるのはすごいのう!」
「あぁ、そうだ魔法のことも教えてね?晩御飯のときにでも話してよ!」
興味津々な二人に急かされて晩御飯の部屋に向かった
だから焦って僕とは何もなかったって言ったんだ。
カズマさんの態度から、あの人もその事実を知っている。
「大丈夫だよ?
長期休みのときはこうやって、おじいちゃんのところで過ごせるし
普段も慣れちゃえば、それなりに好きなことできるし……
ごめんね、僕って本当に面倒だろ?ジョン君に申し訳なくなってくる」
必死に明るく話しているけど、話しているうちに耐えるように下を向いていってしまう
それはあなたがずっと耐えてきた境遇ですよね?あなたのせいでもない
監視されて、無理矢理に薬だって使われて、周りからはΩを隠しているって責められて…
「そんなこと思わないで、あなたのせいじゃないし、僕はアキラさんと一緒にいられるのが嬉しい
アキラさんのことが新しく知れるのが嬉しい
アキラさんと一緒にいられるなら、そこが地獄でもゴミ捨て場でも肥溜めでもどこでもいい…」
アハハってアキラさんが笑ってくれる。
僕はずっとアキラさんに笑っていて欲しい
「地獄はともかく、ゴミ捨て場とか肥溜めは僕が嫌だよ
ねぇ抱きしめてほしいな…ジョン君をもっと感じたいんだよ
ふふっ僕ねジョン君に抱きしめられるの大好きなんだよ…温かくて落ち着く
鉛みたいな重い体が楽になってく気がする」
喜んで!!いくらでも抱きしめるし、細い体を抱きしめると甘い匂いが強くなる
よかった、またちょっと匂いが戻ってる、きっと車でしっかり寝たから体調がよくなってきてる…
「えへへっ暑いのにごめんね、でも幸せ…ジョン君、僕を見つけてくれてありがとう
本当に本当に大好き、僕の気持ちが全部見せれたらいいのに…
そしたらジョン君がもう引いちゃうくらい、好きってわかってもらえるのに……」
アキラさんがデレた!
めちゃくちゃデレた!!
盗聴器がないとアキラさんてこんな風にデレるんだぁ
僕の胸にスリスリって甘えるみたいに顔をこすり付けてくる
ふわぁぁ、引くわけがない!
もう僕の頭の中がスパークするくらい嬉しいし、可愛いし、幸せだし…
頭の中が花畑とはこのことだ!
「僕はもうこれでいい…アキラさんに受け入れられなくても、毛布で一生いれたらいぃ……幸せ…」
「ふふっ本当にそれだけでいいの?
僕は困るなぁ、キスもしてほしいし
性欲はなくても興味はあるんだよ?
ジョン君に触ってほしいし
もっと強くジョン君を感じたい!」
「よくなかった!全然よくなかった!!
もっと欲しい、僕もアキラさんを感じたいです。
ふぅわぁ……幸せすぎで死んじゃいそう」
僕達はずっと抱き合っていた。
見つめ合ったり頬刷りしあったり、触れるだけのキスをしたりしてじゃあ合うみたいに過ごして
コンコンっと終わりの合図みたいなノックがするまで
「ジョン君、汗だくじゃなあ
まぁ幸せそうな顔しとるからいいが…
何をしとったんじゃ、まったく!
夕飯前に風呂にするか?
アキラ君も調子よさそうじゃな
飯は食えるか?」
さすがに夏にベタベタしすぎて汗だくになってしまった。
アキラさんは涼しい顔をしている。
あまり汗をかかないらしい…
さっと清浄魔法をかければ、おじいちゃんがギョッとした顔で見てきた。
「無演唱じゃったな?牙狼でそれだけスムーズに魔法が使えるのはすごいのう!」
「あぁ、そうだ魔法のことも教えてね?晩御飯のときにでも話してよ!」
興味津々な二人に急かされて晩御飯の部屋に向かった
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