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6月
36.制裁 暴力表現有
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「カズマさん……焦げ臭いです」
カズマさんが慌てて全身に清浄魔法をかける。
臭いはなかなか気づかないですよね
「えっと、アキラが落ち着いてるなら俺が交代しようかと…
ジョン君も参加したいだろ?
生徒会室に皆いるから」
どうしようかと悩んでアキラさんの方を見る。
アキラさんに癒やされたから、まぁいいかな?くらいの気分まで落ち着いてきてるけど……
「あぁカズマ、ちょうどよかったよ、ちょっとカズマに相談したいことがあって……あと夏休みの予定はどうする?
おじいちゃんのとこ来るだろ?」
アキラさんの呑気な言葉に、これはカズマさんに任せて大丈夫だなっと気持ちを切り替えた。
「アキラさん、僕ちょっと出てきます。
何かあったらカズマさんの伝達魔法でお願いします」
やっぱり参加するかことにした。
久しぶりの狩りに向けて気持ちが高揚していった。
生徒会室に入ると何故かそこは何もないただっ広い空間だった。
窓すらなくて全体的に薄暗い
そこでダークさんが蠢く何かに回復魔法をかけている。
すごくいい顔で……
千代丸さんはちょっと遠くから何かを抱えて手を振っている。
「ダークさん、それってさっきの人ですよね?
手はどこですか?取っちゃったんですか?あと生徒会室どうなっちゃってるんですかこれ……」
「あぁカズマが思いっきりやりたいからって魔法で亜空間作ったんですよ
ここなら火も使い放題だってね
腕をお千代さんが切って遊んでたらコイツが逃げ出しちゃって
お千代さん楽しくなって追い掛けながら千切っていくから、そこら中に腕が散らばってしまって
今、拾わせに行かせてますからね!
付け直すのでちょっと待ってくださいね!」
皆さんいろいろ楽しんでますねぇ?
僕はそんなオリジナリティ溢れる狩り方はできないんだけどな…
「さてと、治りましたよ!
ジョン君はどうしますか?
動かないように縛り付けといた方がいいですか?」
「いえ、放してやってください…追いかける方が楽しいし
とりあえずアキラさんと同じ目にあわせます……」
意識がもどった獲物は悲鳴をあげて逃げ出した。
アキラさんもお前みたいに怯えていたのでしょ?
あの人のことだからこんな無様な逃げ方はしなかっただろうけど
あの人の細い体をお前はどんなふうに殴ったの?
あの人の綺麗な顔をどんな思いで殴ったの?
あの人の細い首を締め上げたから喉が潰れたんだろう?
あぁ、さっき癒やしてもらった気持ちが再び荒れ狂う
無様に逃げていく男を見つめながら深く息を吸って僕の狩りを始めた。
「見事な狩りでしたね!
ジョン君、めちゃくちゃ動きが早いんですね…
さすが牙狼です、人狼の私と比べたら野性味が違う!
狩り方も惚れ惚れしましたよ…」
僕はとりあえずまだ息のある獲物をズルズルと引きずってダークさんの所にの持っていった。
放り投げればグシャリっと変な格好で倒れた。
息はしているよね?やりすぎたかな?
「腹の中ぐちゃぐちゃですね?
内蔵は出してないですよね?出しちゃうと回復魔法より再生魔法になるから…
お千代さんが以前、出してそのまま忘るてやり直しになったりしたんですよ
あとは喉はこれは突いただけですか?骨は逝ってませんか?」
本当にオリジナリティ溢れるやり方をしてる方々だなぁ
「顔も腹も僕の爪で突き刺すか引き裂いただけですよ…
首はかっ切っただけだから骨はいってないはずです
すいません、あまり面白い狩り方ができなくて」
「気にしないでください!
お千代さんは一応医師を目指しているから、こうやって人体を思いっきり切り刻める機会があるといろいろやりたがるんですよ
ジョン君の狩りも素晴らしかったですよ!『ダーウィンが○た』を見ている感じでした」
狼特集か何かを思い浮かべてたのかな?
僕は千代丸さんが医師を志望してることにびっくりです!
僕なら絶対に診てもらいたくありません…
「ちゃんと体と服は清浄魔法かけてから帰ってくださいね?
アキラがこんなことしてること知ったらショックを受けてしまいますからね?」
確かに白い服も僕の毛も返り血でドロドロだ…
これはまずいなっと清浄魔法をすぐにかけておいた
「そいつは最後にはどうするんですか?殺したりはしないんですよね?」
今回の獲物の処遇が気になる
これだけやられたら普通に生活は無理だろうけど……
「あぁ、しかる所で処分してもらうから大丈夫ですよ
本当にアキラにさえ手を出さなきゃ、前途ある未来だったでしょうに……」
手足を拘束してはいるがブツブツと何か意味がわからないことを呟くそいつを、生ゴミでも見るようにダークさんは言い捨てる
「ジョン君はもう気が済んだのかい?
一回でよかったの?カズマなんか三回は炙ってたよ?
終わったならいつものとこに連絡するけどいいかな?搬送はカズマの転移魔法だからジョン君がアキラの付き添いを交代してもらってくれる?」
千代丸さんもカラカラと笑いながら伝達魔法の準備をしている。
千代丸さんとカズマさんも相当だなぁっと思いながら、スッキリした気持ちでアキラさんの部屋に向かった。
カズマさんが慌てて全身に清浄魔法をかける。
臭いはなかなか気づかないですよね
「えっと、アキラが落ち着いてるなら俺が交代しようかと…
ジョン君も参加したいだろ?
生徒会室に皆いるから」
どうしようかと悩んでアキラさんの方を見る。
アキラさんに癒やされたから、まぁいいかな?くらいの気分まで落ち着いてきてるけど……
「あぁカズマ、ちょうどよかったよ、ちょっとカズマに相談したいことがあって……あと夏休みの予定はどうする?
おじいちゃんのとこ来るだろ?」
アキラさんの呑気な言葉に、これはカズマさんに任せて大丈夫だなっと気持ちを切り替えた。
「アキラさん、僕ちょっと出てきます。
何かあったらカズマさんの伝達魔法でお願いします」
やっぱり参加するかことにした。
久しぶりの狩りに向けて気持ちが高揚していった。
生徒会室に入ると何故かそこは何もないただっ広い空間だった。
窓すらなくて全体的に薄暗い
そこでダークさんが蠢く何かに回復魔法をかけている。
すごくいい顔で……
千代丸さんはちょっと遠くから何かを抱えて手を振っている。
「ダークさん、それってさっきの人ですよね?
手はどこですか?取っちゃったんですか?あと生徒会室どうなっちゃってるんですかこれ……」
「あぁカズマが思いっきりやりたいからって魔法で亜空間作ったんですよ
ここなら火も使い放題だってね
腕をお千代さんが切って遊んでたらコイツが逃げ出しちゃって
お千代さん楽しくなって追い掛けながら千切っていくから、そこら中に腕が散らばってしまって
今、拾わせに行かせてますからね!
付け直すのでちょっと待ってくださいね!」
皆さんいろいろ楽しんでますねぇ?
僕はそんなオリジナリティ溢れる狩り方はできないんだけどな…
「さてと、治りましたよ!
ジョン君はどうしますか?
動かないように縛り付けといた方がいいですか?」
「いえ、放してやってください…追いかける方が楽しいし
とりあえずアキラさんと同じ目にあわせます……」
意識がもどった獲物は悲鳴をあげて逃げ出した。
アキラさんもお前みたいに怯えていたのでしょ?
あの人のことだからこんな無様な逃げ方はしなかっただろうけど
あの人の細い体をお前はどんなふうに殴ったの?
あの人の綺麗な顔をどんな思いで殴ったの?
あの人の細い首を締め上げたから喉が潰れたんだろう?
あぁ、さっき癒やしてもらった気持ちが再び荒れ狂う
無様に逃げていく男を見つめながら深く息を吸って僕の狩りを始めた。
「見事な狩りでしたね!
ジョン君、めちゃくちゃ動きが早いんですね…
さすが牙狼です、人狼の私と比べたら野性味が違う!
狩り方も惚れ惚れしましたよ…」
僕はとりあえずまだ息のある獲物をズルズルと引きずってダークさんの所にの持っていった。
放り投げればグシャリっと変な格好で倒れた。
息はしているよね?やりすぎたかな?
「腹の中ぐちゃぐちゃですね?
内蔵は出してないですよね?出しちゃうと回復魔法より再生魔法になるから…
お千代さんが以前、出してそのまま忘るてやり直しになったりしたんですよ
あとは喉はこれは突いただけですか?骨は逝ってませんか?」
本当にオリジナリティ溢れるやり方をしてる方々だなぁ
「顔も腹も僕の爪で突き刺すか引き裂いただけですよ…
首はかっ切っただけだから骨はいってないはずです
すいません、あまり面白い狩り方ができなくて」
「気にしないでください!
お千代さんは一応医師を目指しているから、こうやって人体を思いっきり切り刻める機会があるといろいろやりたがるんですよ
ジョン君の狩りも素晴らしかったですよ!『ダーウィンが○た』を見ている感じでした」
狼特集か何かを思い浮かべてたのかな?
僕は千代丸さんが医師を志望してることにびっくりです!
僕なら絶対に診てもらいたくありません…
「ちゃんと体と服は清浄魔法かけてから帰ってくださいね?
アキラがこんなことしてること知ったらショックを受けてしまいますからね?」
確かに白い服も僕の毛も返り血でドロドロだ…
これはまずいなっと清浄魔法をすぐにかけておいた
「そいつは最後にはどうするんですか?殺したりはしないんですよね?」
今回の獲物の処遇が気になる
これだけやられたら普通に生活は無理だろうけど……
「あぁ、しかる所で処分してもらうから大丈夫ですよ
本当にアキラにさえ手を出さなきゃ、前途ある未来だったでしょうに……」
手足を拘束してはいるがブツブツと何か意味がわからないことを呟くそいつを、生ゴミでも見るようにダークさんは言い捨てる
「ジョン君はもう気が済んだのかい?
一回でよかったの?カズマなんか三回は炙ってたよ?
終わったならいつものとこに連絡するけどいいかな?搬送はカズマの転移魔法だからジョン君がアキラの付き添いを交代してもらってくれる?」
千代丸さんもカラカラと笑いながら伝達魔法の準備をしている。
千代丸さんとカズマさんも相当だなぁっと思いながら、スッキリした気持ちでアキラさんの部屋に向かった。
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