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6月
27.ウサギに気持ちを隠して
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アキラさんがちょっと健康的な見た目になった!
肌艶もよくなったし、真っ白だった顔色がのが色白だけど血色のいい肌色になってきている。
どんよりした覇気のない目も最近は見ていない
夕方にはだいたいソファでダウンだったのが今はひたすら動き回わっていることが多い!
相変わらずのほっそりさんだけど、もう少し食べる量増えたらいいんだけどなぁ
最近はいつも飲むコーヒーをブラックからミルク入に変えてもらった
ちょっとでもたんぱく質を取らせたい!
ソイ○ョイを小さく切ったものや
おからクッキーとかもお茶請け出してみるけどあまり手が進まない
味がなぁ…たんぱくなんだよ
コーヒーに合わないんだよ
今度チョコレートでコーティングしてみようかな?
なのに!今日のアキラさんはベッドで顔色が悪くて怠そうに横たわっている。
僕がリンゴを持ってくるとちょっとだけ笑ってくれた。
月の始めの土曜日にアキラさんは帰省して、夕方に戻ってきた。
真っ青な顔色で足取りもおぼつかないような状態で…
迎えにいった僕に抱きかかえられるようにベッドに横にされて
「へへっただいま…ジョン君」
弱々しく、それでも嬉しそうに笑ったあと、僕に抱きしめられながら寝てしまった。
アキラさんはたぶんこの日に発情抑制剤を注射してきてるんだ…
Ωがβであるためには発情を抑えないといけないから
抑制剤は別に悪いものではない、社会生活の上で上手に使えばΩにとって有益な薬だ
でもこんな風に体の不調にさせてまで使う物でもないし、それに継続使用も禁忌とされている。
青白い顔で僕に抱きしめられてすやすやと眠っているアキラさんは、幸せそうに僕に頬を寄せてきてくれる。
アキラさん……なんでそんなになってまで、自分を偽らないといけないの?
あなたはΩでもすごい人には変わりないんだよ?
誰よりも仕事ができて、誰よりも頭の回転が速くて、いつも動き回って好奇心の塊みたいな人で……
なんでそんなあなたが自分を受け入れられないの?
何を自分をこんなに壊しながら、拘っているの?
どうしようもない気持ちのまま、僕はアキラさんをひたすら抱きしめていた
そうしてないと、いつもより低い体温のアキラさんがこのまま冷え切って死んでしまう気がしたから
「あそこにいても、やることないし、体調悪いからジョン君に温めて欲しくて、帰ってきちゃった……」
予定としては一泊してくるはずだったのに、日帰りになった理由を聞いたら、そんな可愛いことを言ってきた。
アキラさんは僕に抱きしめられながらゆっくり寝たので、ちょっと食欲がでたのか、僕の剝いたリンゴをシャリシャリおいしそうに食べている。
ウサギさんとかにすると喜んでくれる。本当に可愛い人だなぁ
アキラさんは実家という言葉も類似した言葉も使ったところを見たことがない、たぶんそういうことなんだろう
アキラさんの中では帰る場所はココなんですよね?
居心地の悪い実家より、あなたは僕の腕の中の方が安らげるって思ったから帰ってきてくれたんでしょ?
それが嬉しくて、もうそれだけで僕の中は満たされているから
アキラさんの隠したがっていることには、そっと目をつむることにした。
いつかアキラさんから話してくれるだろうか?
いつかアキラさんが偽らないでいられるようになればいいって…
そう思いながら、たくさんのウサギさんを作っていった。
「アハハ!ウサギさんだらけになったね、可愛い!どれ食べようか迷っちゃうなぁ」
屈託なく笑うあなたのままで僕はずっといて欲しいから
肌艶もよくなったし、真っ白だった顔色がのが色白だけど血色のいい肌色になってきている。
どんよりした覇気のない目も最近は見ていない
夕方にはだいたいソファでダウンだったのが今はひたすら動き回わっていることが多い!
相変わらずのほっそりさんだけど、もう少し食べる量増えたらいいんだけどなぁ
最近はいつも飲むコーヒーをブラックからミルク入に変えてもらった
ちょっとでもたんぱく質を取らせたい!
ソイ○ョイを小さく切ったものや
おからクッキーとかもお茶請け出してみるけどあまり手が進まない
味がなぁ…たんぱくなんだよ
コーヒーに合わないんだよ
今度チョコレートでコーティングしてみようかな?
なのに!今日のアキラさんはベッドで顔色が悪くて怠そうに横たわっている。
僕がリンゴを持ってくるとちょっとだけ笑ってくれた。
月の始めの土曜日にアキラさんは帰省して、夕方に戻ってきた。
真っ青な顔色で足取りもおぼつかないような状態で…
迎えにいった僕に抱きかかえられるようにベッドに横にされて
「へへっただいま…ジョン君」
弱々しく、それでも嬉しそうに笑ったあと、僕に抱きしめられながら寝てしまった。
アキラさんはたぶんこの日に発情抑制剤を注射してきてるんだ…
Ωがβであるためには発情を抑えないといけないから
抑制剤は別に悪いものではない、社会生活の上で上手に使えばΩにとって有益な薬だ
でもこんな風に体の不調にさせてまで使う物でもないし、それに継続使用も禁忌とされている。
青白い顔で僕に抱きしめられてすやすやと眠っているアキラさんは、幸せそうに僕に頬を寄せてきてくれる。
アキラさん……なんでそんなになってまで、自分を偽らないといけないの?
あなたはΩでもすごい人には変わりないんだよ?
誰よりも仕事ができて、誰よりも頭の回転が速くて、いつも動き回って好奇心の塊みたいな人で……
なんでそんなあなたが自分を受け入れられないの?
何を自分をこんなに壊しながら、拘っているの?
どうしようもない気持ちのまま、僕はアキラさんをひたすら抱きしめていた
そうしてないと、いつもより低い体温のアキラさんがこのまま冷え切って死んでしまう気がしたから
「あそこにいても、やることないし、体調悪いからジョン君に温めて欲しくて、帰ってきちゃった……」
予定としては一泊してくるはずだったのに、日帰りになった理由を聞いたら、そんな可愛いことを言ってきた。
アキラさんは僕に抱きしめられながらゆっくり寝たので、ちょっと食欲がでたのか、僕の剝いたリンゴをシャリシャリおいしそうに食べている。
ウサギさんとかにすると喜んでくれる。本当に可愛い人だなぁ
アキラさんは実家という言葉も類似した言葉も使ったところを見たことがない、たぶんそういうことなんだろう
アキラさんの中では帰る場所はココなんですよね?
居心地の悪い実家より、あなたは僕の腕の中の方が安らげるって思ったから帰ってきてくれたんでしょ?
それが嬉しくて、もうそれだけで僕の中は満たされているから
アキラさんの隠したがっていることには、そっと目をつむることにした。
いつかアキラさんから話してくれるだろうか?
いつかアキラさんが偽らないでいられるようになればいいって…
そう思いながら、たくさんのウサギさんを作っていった。
「アハハ!ウサギさんだらけになったね、可愛い!どれ食べようか迷っちゃうなぁ」
屈託なく笑うあなたのままで僕はずっといて欲しいから
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