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5月

24.勝ち取りました!

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「そうだな、さっきの発言は確かに不適切だったな
撤回させてくれ、すまなかった
はぁ………アキラが、痴漢なんて」

カズマさんが諦めたように部屋割変更許可申請書にサインをすると
ギロッとアキラさんの方を睨んだ。


「新しいベッドとジョンくん用の机とか必要なものはアキラが用意するんだよ?
それくらいは責任取るよね?
あと他に被害者だしてないよね?
生徒会役員が痴漢で訴えられるとかやめてくれよ!」


「はい…それくらいは用意させていただきます
被害者はいない…と思う?たぶん……」



アキラさんの返答がかなり怪しいぞ
カズマさんがメチャクチャ睨んでる!
いつもアキラさんに激甘なカズマさんが睨みまくっている!!


「本当に?やめてよ!
学園内外問わずやめてよ!!
性犯罪はイメージ最悪だからね?
いくらアキラでも理解してもらえないからね!」


「はい……すいません……
ジョン君もすいませんでした」


うわぁ~アキラさんがめちゃくちゃ怒られてシュンってしてる!
絶対にレアだ!これば絶対に激レアアキラさんだ!!



まぁ実は犬っころみたいに撫でられようが、僕の尊厳なんて傷つかないし…
生殺しはかなりきつかったけど
アキラさんに撫でられるのは嬉しかったから適度なら全然OK


むしろ一日の生殺しで同室で同じベッドでこれから寝られるっという夢のような権利を勝ち取ったわけで…


ふふっ頬が緩みそうで困っちゃう!




「とりあえず、部屋への二人用ベッドの搬送は秘密裏に頼みよ!
なんなら俺が転移魔法で運び入れてもいいから!!
ジョン君はアキラの補佐っということで同室にするからね?
周りに一緒に寝てるとか知られないようにしてくれよ
アキラは、見た目がただでさえ疑われやすいんだから

間違っても不純同性行為なんて厳禁だからね!
ジョン君も、っというかアキラも特に心してよ!!


クソッ!まさかジョン君からじゃなくてアキラから手を出すと思ってもいなかった……」



ブツブツ文句を言ってらっしゃるカズマさんを尻目に、僕はシュンとしたままのアキラさんに近付いて耳元で囁く


「これで毎日アキラさんの毛布でいられる……僕、嬉しい」


アキラさんが目をまん丸くして僕を見ている、ふふっ驚いてる…
悪戯を成功させたような、ちょっと悪い笑みを送れば……


「ジョン君……君って、ズルい子だな……」

あの夜を彷彿とさせるような言葉を呟いて、苦笑いをしている
そうですよ?僕はズルくてあざといんだから…


さてと、今週末はアキラさんと家具屋でデートに決まりだな!



どんなベッドを買ってもらおうかなぁっと、二人のベッドを思い浮かべながら
ニヤニヤ笑いをもう噛み殺すのをやめた





新しいダブルベッドと僕用のシンプルな机、あといるかな?っとおもったけど僕用本棚に椅子まで買ってもらって



同室&同衾が始まったのですが!
僕はすごく不満です!!
アキラさんに小言いいまくりです
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