白いワンコ系αなのに運命の番は、虐待されてる優秀すぎるΩで、なかなか溺愛させてもらえません

モスマンの娘

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5月

22.まさかの番はバリタチ?  R15?

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ギジリっとシングルベッドが軋む…アキラさんが僕に覆いかぶさるように、体制を変えて見下ろしてくる



口元は笑っているけど、目はギラギラと獲物を狙うような肉食動物のもので………




あぁ、これは……ダメだ!!!
これは冗談じゃない
アキラさんの雰囲気がヤバい、これはもうヤル気満々だ…僕を食べる気満々だ!
僕はスンっとした顔で空を見るしかできなかった…


アキラさんには諦めちゃ駄目だと言われたけど、ごめんなさい、諦めも肝心なときもあると思いますぅ~



抵抗したらそりゃ楽勝だろうけど、僕は190overムキムキワンコでアキラさんは150も怪しいほっそりさんだし
でもそんな、アキラさんを力で拒否するなんて、できない……
ちょっと押したら骨だって折れちゃいそうだし、僕は力が強いし、爪とか歯とか尖ってるし!



たぶん一昨日のお風呂でしっかりと拝見させてもらったアキラさんのアキラさんなら
するっと入りそうな初心者も安心安全サイズとフォルムだったし、……うん、たぶん大丈夫だ……


そうだ!思っていた役割が違うだけだ、運命の番と結ばれるなら悲しむことじゃない!
喜ばしいことなんだ!!


もう僕は早々に諦めた、もう白旗をブンブン振り回す勢いで諦めた
なんとかポジティブにこじつけまくって諦めたのだ



そんな僕の覚悟を知ってか知らずか、アキラさんの白魚のような細くて白い指が僕の耳の後ろを絶妙な力加減で撫でる。
僕の体の力が抜けて腰にゾワゾワしたものが溜まっていく。


この手付きは…慣れてる
絶対に初めてじゃない!
まさかの僕の番はバリタチでしたか?
 

『アキラをΩオメガとは絶対に思わないでくれ!』


なるほど、カズマさんのあの言葉は遠回しな僕への注意躍起ってことだったのか?



「ふふっ耳がピコピコ動いて可愛いね…食べていいかな?」


そういいながらぺろっと唇を舌なめずりをして耳にちゅっとキスを落してくる…
僕の耳の後ろをワシャワシャ撫でながら耳の薄い所の感触を確かめるように、カミカミっと歯を立てながら甘噛されると……


「アキラさん…はぁ…そこダメですよ……ふぅ…離してください」



痛いような、むず痒いような、それより自然に動く耳を動きを拘束されて噛まれてるのが
…堪らない
僕は被虐心で興奮したことなんてないのにぃ…



「ふふっ可愛いね、嫌がってるようには見えないよ?
気持ちいいでしょ?ココ…」


そんなことを澄んだソプラノボイスでしかも耳を噛まれながら言われたら…
僕のジョン君が!聞き分けのないジョン君がめちゃ元気になってるから!!
もう僕は涙目ですぅ


「アキラさん、僕あの……本当に初めてなんですけど……
その、お願いしますぅ…
はぁ……御手柔らかに……」


「ふふっ、嘘でしょ?こんなに可愛いのに、誰もこうやって触れなかったの?
それなら光栄だな、僕がジョン君を気持ちよくできる初めて・・・を貰えるなんて
いっぱい…気持ちよくさせてあげるからね?」




そこからはもう………



ひたすらに撫でられた!
本当にひっっったすら撫でられた!!
首から耳の後ろから、更に顎の下をやられたときは腰が砕けるかと思った…


もうじっとしてられなくて、腰をモゾモゾしてたら、尻尾の付け根揉みだすし!腰から尻尾に向けてゆっくり撫でられたらもう……


変な声出ましたよ!アンアンヒンヒン状態だよ!!
気持ちよくてヘロヘロのフニャフニャになった僕を見て
どうやらやっと満足したようで


仰向けの僕の首に手を回して、しがみ付くみたいにアキラさんはすやすやと寝てしまった。




僕は凄く不服です!
アキラさんは本当にヒドイ人だと思います!!
遊ばれたの?確実に僕は遊ばれたんだよね???
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