上 下
15 / 207
5月

14.楽しいご飯タイム

しおりを挟む
そこにいたのは紛うことなき女の子!
あえて言うなら美少女!!


えぇ…イヤさっき服みたときからこれはやばいんじゃないかな?って思ってたよ!
でも似合いすぎだし……


水色のTシャツにシースルーの青色カーディガン、ジーンズのハイウエストパンツが腰の細さを強調する。
鼻歌交じりでワックスで髪を後ろに流して耳掛けをすれば、普段詰襟で隠れてる綺麗な項が眩しくて……


小さなポーチを取り出すと、見たこともない小さな道具はいくつも出てきて…それを顔にペタペタヌリヌリちょんちょん……
ふわぁ…お化粧までするの?


「よし!こんなものかな?
どう?可愛いかな?」



振り向くと、いつもより雰囲気が幼くなって柔らかくなっているし、目がこころなしか大きくてまつ毛がぱっちり!
頬もなんか血色がいいし唇がなんかテカテカしてる…


「えっと………大変に可愛いと思います、けど…誰?って感じです」


「なら成功だな!
荷物おいたら食堂行こうか、丁度いい時間だ」






「ほら、僕が買い物してるとことか、他の生徒に見られるといろいろと面倒だろ?
ただでさえいいイメージないのに、生徒会役員なのに遊び呆けてるとか言われるからさ…
この格好で気づかれたことないからね!

あと僕の身長だと男物だと子供用になるのがねぇ…」



食堂でご所望のだし巻き卵と味噌汁とご飯と漬物の大変に渋い朝ごはんを食べながら、ご機嫌に話す様はまさに美少女
女物はよくて子供用はダメッという感覚がよくわからない…


僕は朝はお肉がなくてショボンとしてたら、食堂のおばちゃんが僕用に作ってくれた肉と残り野菜の炒め物とてんこ盛りご飯と味噌汁を食べている。



「ジョン君は食堂のおばちゃと仲良しなんだね!
おかげで僕もオマケをしてもらっちゃったよ、ご馳走さま」


そういっておまけでもらったヨーグルトを食べている。
なぜか僕はおばちゃんに気に入られている。100%見事な食いっぷりが原因だと思うけど


ほら今も僕がガフガフ食べている姿を微笑ましそうにおばちゃんが見てるし…
えっ?なんでアキラさんまで同じ顔で見てるの?僕の食べ方って変なのかな…


「ふふっ…ジョン君の食べっぷりは見てると気持ちいいね!
おばちゃんがファンになるのもわかるよ…なんだろう?可愛い…」


「いや、今のアキラさんの方が絶対に可愛いと思いますよ!
19Overの僕が食べる姿なんて、別に……」


「ん~たぶん違う可愛さだと思うよ?
ジョン君のは大型犬が美味しそうにご飯食べてる可愛さだよ
はぁ~もっと食べてほしいなってなっちゃうんだよ~」


確かに僕は牙狼だけど…うっとりと見られてもちょっと複雑です!
まぁ食べるけど…

なぜかおばちゃんが昨日の残り物で悪いけど!っと言って小鉢とか豚汁もくれるから、全部食べるけどね?
二日目の豚汁とかめちゃ美味し…


そんなこんなで街にアキラさんとデートになりました!
ふふっ楽しみすぎ…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

あなたを追いかけて【完結】

華周夏
BL
小さい頃カルガモの群れを見て、ずっと、一緒に居ようと誓ったアキと祥介。アキと祥ちゃんはずっと一緒。 いつしか秋彦、祥介と呼ぶようになっても。 けれど、秋彦はいつも教室の羊だった。祥介には言えない。 言いたくない。秋彦のプライド。 そんなある日、同じ図書委員の下級生、谷崎と秋彦が出会う……。

夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました

氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。 ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。 小説家になろう様にも掲載中です

ふしだらオメガ王子の嫁入り

金剛@キット
BL
初恋の騎士の気を引くために、ふしだらなフリをして、嫁ぎ先が無くなったペルデルセ王子Ωは、10番目の側妃として、隣国へ嫁ぐコトが決まった。孤独が染みる冷たい後宮で、王子は何を思い生きるのか? お話に都合の良い、ユルユル設定のオメガバースです。

【完結】あなたの恋人(Ω)になれますか?〜後天性オメガの僕〜

MEIKO
BL
この世界には3つの性がある。アルファ、ベータ、オメガ。その中でもオメガは希少な存在で。そのオメガで更に希少なのは┉僕、後天性オメガだ。ある瞬間、僕は恋をした!その人はアルファでオメガに対して強い拒否感を抱いている┉そんな人だった。もちろん僕をあなたの恋人(Ω)になんてしてくれませんよね? 前作「あなたの妻(Ω)辞めます!」スピンオフ作品です。こちら単独でも内容的には大丈夫です。でも両方読む方がより楽しんでいただけると思いますので、未読の方はそちらも読んでいただけると嬉しいです! 後天性オメガの平凡受け✕心に傷ありアルファの恋愛 ※独自のオメガバース設定有り

この道を歩む~転生先で真剣に生きていたら、第二王子に真剣に愛された~

乃ぞみ
BL
※ムーンライトの方で500ブクマしたお礼で書いた物をこちらでも追加いたします。(全6話)BL要素少なめですが、よければよろしくお願いします。 【腹黒い他国の第二王子×負けず嫌いの転生者】 エドマンドは13歳の誕生日に日本人だったことを静かに思い出した。 転生先は【エドマンド・フィッツパトリック】で、二年後に死亡フラグが立っていた。 エドマンドに不満を持った隣国の第二王子である【ブライトル・ モルダー・ヴァルマ】と険悪な関係になるものの、いつの間にか友人や悪友のような関係に落ち着く二人。 死亡フラグを折ることで国が負けるのが怖いエドマンドと、必死に生かそうとするブライトル。 「僕は、生きなきゃ、いけないのか……?」 「当たり前だ。俺を残して逝く気だったのか? 恨むぞ」 全体的に結構シリアスですが、明確な死亡表現や主要キャラの退場は予定しておりません。 闘ったり、負傷したり、国同士の戦争描写があったります。 本編ド健全です。すみません。 ※ 恋愛までが長いです。バトル小説にBLを添えて。 ※ 攻めがまともに出てくるのは五話からです。 ※ タイトル変更しております。旧【転生先がバトル漫画の死亡フラグが立っているライバルキャラだった件 ~本筋大幅改変なしでフラグを折りたいけど、何であんたがそこにいる~】 ※ ムーンライトノベルズにも投稿しております。

美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました

SEKISUI
BL
 ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた  見た目は勝ち組  中身は社畜  斜めな思考の持ち主  なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う  そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される    

獣人王と番の寵妃

沖田弥子
BL
オメガの天は舞手として、獣人王の後宮に参内する。だがそれは妃になるためではなく、幼い頃に翡翠の欠片を授けてくれた獣人を捜すためだった。宴で粗相をした天を、エドと名乗るアルファの獣人が庇ってくれた。彼に不埒な真似をされて戸惑うが、後日川辺でふたりは再会を果たす。以来、王以外の獣人と会うことは罪と知りながらも逢瀬を重ねる。エドに灯籠流しの夜に会おうと告げられ、それを最後にしようと決めるが、逢引きが告発されてしまう。天は懲罰として刑務庭送りになり――

運命の息吹

梅川 ノン
BL
ルシアは、国王とオメガの番の間に生まれるが、オメガのため王子とは認められず、密やかに育つ。 美しく育ったルシアは、父王亡きあと国王になった兄王の番になる。 兄王に溺愛されたルシアは、兄王の庇護のもと穏やかに暮らしていたが、運命のアルファと出会う。 ルシアの運命のアルファとは……。 西洋の中世を想定とした、オメガバースですが、かなりの独自視点、想定が入ります。あくまでも私独自の創作オメガバースと思ってください。楽しんでいただければ幸いです。

処理中です...