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4月
8.初日に護衛の仕事が
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アキラさんは3年Aクラス
カズマさんとダークさんと一緒のクラスのはずだ
あの体でAクラスはすごいと思う
クラス判定は体育の成績も含まれる。
とても運動が得意そうには見えなかった。下手したら授業に出られているかも怪しい
千代丸さんは三年生に上がる時にBクラスに落ちたらしい…
あの人は頭もどうやら筋肉寄りらしい…
そのクラスでアキラさんが囲まれている、険悪なムードで…
「無視してんじゃねぇぞ?
今日はカズマ様もお守りのダークさんもいないもんな?
はっ、この際だから言わせてもらうけどムカつくんだよ!
なんでお前みたいなΩ風情が偉そうにカズマ様を注意してんだ?
実の兄だからって調子のんなよ!」
アキラの机を叩きながら体格のいい男が吠える、あまりに大きな声で廊下の外まで聞こえた、僕は扉が壊れる勢いで開けるが
机の両脇にも取り囲むように男が二人いてアキラさんの姿が見えない!
驚いた表情でクラス中がこっちを見てくるが知ったことではない…
アキラさんは怯えていないだろうか?
泣いていないだろうか?
クソッ、長いホームルームなんてブッチして早く迎えに来るべきだった…
「通してくれないかな?
ジョン君が迎えにきてくれたんだけど…これじゃあ通れないよ?」
ものすごく冷静な声がした…
たぶんここにいる中で一番冷静だ…
「クソが、いいか!お前なんか誰も生徒会として認めてないからな!
生徒会のお荷物か、カズマ様のペットとしてしか見られてないんだからな?」
その言葉に冷たい視線がその一角に注がれる…
なんなの?肯定だっていうの?
「それは貴重なご意見どうも!
悪いけど午後からの活動があるんだよ…邪魔しないでもらえる?」
どこまでも冷静な物言いに、真ん中の男がついに切れて拳を振り上げたが…
「この腕はどうするつもりですか?
アキラさんを殴る気じゃないですよね?
さすがの先輩でもそれは許せませんねぇ…」
振り上げた腕を掴んで握りしめる、骨がギシギシ言ってるが知ったことじゃない…
ヒィィっと無様な悲鳴を上げてるが、どうしよう?このまま折るか?
さっきの威勢から比べて、無様すぎてイラッとする…
「ジョン君、やめて!生徒会活動が遅くなる
ほら、離してあげてよ…君達もいい加減に僕に絡むのやめてくれ…」
溜息をつきながら、大変に迷惑そうにアキラさんが言う…
もちろん従うさ!僕の中でアキラさんへの返事はハイかYESしかないのだ
憎々しげに睨む男達の脇を通り過ぎて、アキラさんは僕を連れて教室を出た
「すいません、僕が迎えが遅くなったばかりに…
あんなやつに絡まれて」
「何言ってるの?
ホームルームやってからすぐに来てくれたんでしょ?
ジョン君が謝ることじゃないよ?」
でも朝よりアキラさんの雰囲気がピリピリしている
「次からホームルームさぼって…」
「駄目でしょ?生徒会は生徒の模範にならないといけないよ!
サボるなんて以ての外!!」
「じゃあ終わり次第走ってきます!僕すごく足が早いから!!」
「廊下は走っちゃだめなんだよ?
転んだら怪我するし、人とぶつかると危ないからね?」
うぅ…どうしろと……
飛び級か?めちゃくちゃ勉強してまさかの入学早々の飛び級を狙うのか?
できるのかな?
「ふふっ何か無謀なこと考えてる?
あんなのに絡まれるのは慣れてるから大丈夫だよ
それより最後のはダメ!手を掴むまではいいけど握り締めて………ちょっと折ろうとか考えてなかった?」
………バレてた、だってムカついたから
でもちょっと笑ってくれた
ピリピリしていた雰囲気が和んだ
「絶対に駄目だよ!掴むまでは危険回避で正当防衛だけど、あそこで折ったら過剰防衛だ!
ジョン君が処罰されちゃう…
処罰対象者になったらジョン君は生徒会にいられなくなるよ?」
「はい、すいませんでした……」
生徒会にいられないのは困る、アキラさんにお近付きなれない…
アキラさんに怒られてしまった…
後日ダークさんにも話が言って更に説教をされてしまった。
「バカなんですか?何を公然でやってるのですか?
いいですか?痛めつけるのは裏でやるんですよ!
一度紳士的に退いて、裏でボコボコにしてやるんです!
まったく、腹立たしい…
どいつ等でしたか?しっかり教えなさい
あとアキラの前でもいけません!
アキラが怖がります、体調に触ったら大変です!
熱出したらどうするんですか?」
うん、このダークさんもかなりどうかと思う人だけど仲良くなれそう…
カズマさんとダークさんと一緒のクラスのはずだ
あの体でAクラスはすごいと思う
クラス判定は体育の成績も含まれる。
とても運動が得意そうには見えなかった。下手したら授業に出られているかも怪しい
千代丸さんは三年生に上がる時にBクラスに落ちたらしい…
あの人は頭もどうやら筋肉寄りらしい…
そのクラスでアキラさんが囲まれている、険悪なムードで…
「無視してんじゃねぇぞ?
今日はカズマ様もお守りのダークさんもいないもんな?
はっ、この際だから言わせてもらうけどムカつくんだよ!
なんでお前みたいなΩ風情が偉そうにカズマ様を注意してんだ?
実の兄だからって調子のんなよ!」
アキラの机を叩きながら体格のいい男が吠える、あまりに大きな声で廊下の外まで聞こえた、僕は扉が壊れる勢いで開けるが
机の両脇にも取り囲むように男が二人いてアキラさんの姿が見えない!
驚いた表情でクラス中がこっちを見てくるが知ったことではない…
アキラさんは怯えていないだろうか?
泣いていないだろうか?
クソッ、長いホームルームなんてブッチして早く迎えに来るべきだった…
「通してくれないかな?
ジョン君が迎えにきてくれたんだけど…これじゃあ通れないよ?」
ものすごく冷静な声がした…
たぶんここにいる中で一番冷静だ…
「クソが、いいか!お前なんか誰も生徒会として認めてないからな!
生徒会のお荷物か、カズマ様のペットとしてしか見られてないんだからな?」
その言葉に冷たい視線がその一角に注がれる…
なんなの?肯定だっていうの?
「それは貴重なご意見どうも!
悪いけど午後からの活動があるんだよ…邪魔しないでもらえる?」
どこまでも冷静な物言いに、真ん中の男がついに切れて拳を振り上げたが…
「この腕はどうするつもりですか?
アキラさんを殴る気じゃないですよね?
さすがの先輩でもそれは許せませんねぇ…」
振り上げた腕を掴んで握りしめる、骨がギシギシ言ってるが知ったことじゃない…
ヒィィっと無様な悲鳴を上げてるが、どうしよう?このまま折るか?
さっきの威勢から比べて、無様すぎてイラッとする…
「ジョン君、やめて!生徒会活動が遅くなる
ほら、離してあげてよ…君達もいい加減に僕に絡むのやめてくれ…」
溜息をつきながら、大変に迷惑そうにアキラさんが言う…
もちろん従うさ!僕の中でアキラさんへの返事はハイかYESしかないのだ
憎々しげに睨む男達の脇を通り過ぎて、アキラさんは僕を連れて教室を出た
「すいません、僕が迎えが遅くなったばかりに…
あんなやつに絡まれて」
「何言ってるの?
ホームルームやってからすぐに来てくれたんでしょ?
ジョン君が謝ることじゃないよ?」
でも朝よりアキラさんの雰囲気がピリピリしている
「次からホームルームさぼって…」
「駄目でしょ?生徒会は生徒の模範にならないといけないよ!
サボるなんて以ての外!!」
「じゃあ終わり次第走ってきます!僕すごく足が早いから!!」
「廊下は走っちゃだめなんだよ?
転んだら怪我するし、人とぶつかると危ないからね?」
うぅ…どうしろと……
飛び級か?めちゃくちゃ勉強してまさかの入学早々の飛び級を狙うのか?
できるのかな?
「ふふっ何か無謀なこと考えてる?
あんなのに絡まれるのは慣れてるから大丈夫だよ
それより最後のはダメ!手を掴むまではいいけど握り締めて………ちょっと折ろうとか考えてなかった?」
………バレてた、だってムカついたから
でもちょっと笑ってくれた
ピリピリしていた雰囲気が和んだ
「絶対に駄目だよ!掴むまでは危険回避で正当防衛だけど、あそこで折ったら過剰防衛だ!
ジョン君が処罰されちゃう…
処罰対象者になったらジョン君は生徒会にいられなくなるよ?」
「はい、すいませんでした……」
生徒会にいられないのは困る、アキラさんにお近付きなれない…
アキラさんに怒られてしまった…
後日ダークさんにも話が言って更に説教をされてしまった。
「バカなんですか?何を公然でやってるのですか?
いいですか?痛めつけるのは裏でやるんですよ!
一度紳士的に退いて、裏でボコボコにしてやるんです!
まったく、腹立たしい…
どいつ等でしたか?しっかり教えなさい
あとアキラの前でもいけません!
アキラが怖がります、体調に触ったら大変です!
熱出したらどうするんですか?」
うん、このダークさんもかなりどうかと思う人だけど仲良くなれそう…
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