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4月

7.楽しい護衛の初日

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まずは朝の七時に部屋までお迎えにあがる


ここの学校は全寮制だからアキラさんの部屋まで5分前に向かいに行く。
もう着替えて本を読んでいるアキラさんがいた。


「あぁおはよう、ジョン君はエライね!ちゃんと5分前行動ができてるね

カズマのやつとは大違いだ…あいつはいつも遅刻してくる」



笑いながら本を閉じると用意してあった鞄に入れる。


「おはようございます
僕は朝方なんで…朝早くとかまったく気にならないんですよ
それに…アキラさんと早くお話したくて」


少し照れながら言ってみるが…
どんな反応をするだろう…


「そっか、何か聞きたいこととかあったかな?
昨日ダークからいろいろレクチャーされてたよね?
あいつは過保護なんだよ…よく転けるって…
何年前のこと言ってるんだよ…」


うん!鈍いね!!
やっぱりΩオメガにはあまり番の察知能力はないのかな?
もうちょっと意識してくれてもいいのに…
僕はこんなにあなたの匂いに焦れているのに


「これからの予定はどんな感じですか?食事はされましたか?」

「あぁ僕はあまり朝はご飯食べないんだよ…
お茶で済んじゃうくらいだよ、ジョン君は大丈夫?もし食べてないなら何か買いに行こうか?
今からは授業まで、生徒会室でちょっとだけ作業したいんだよ…」

「大丈夫です。
食堂で食べてきましたから、あっ階段ですよ!お手をどうぞ」


これもレクチャーされた…
階段では必ず手を引くことになっていた!転けるから!!
だからあの会長もエスコートしていたのだ…
ふふっ役得だ、堂々と手が握れる…
手がひんやりしてるけどスベスベだ…


「ありがとう…はぁ、ちょっと毎回恥ずかしいんだけどね…
ジョン君の手……温かくて綺麗な手だね…」


ちょっと嬉しそうに手を褒めてくれた…
あぁやばい、この手をもう洗いたくない!
でも綺麗って言われたし…洗っとかないと、またアキラさんをエスコートしないといけないし……はぁ悩ましい……


生徒会室に着くと、アキラさんは書類の整理を始めた
うん、アキラさんめちゃくちゃできる人だ!


書類を次々に読んではいくつもの箱に仕分けていく
訂正点を赤ペンで書き加え、付箋を貼り1時間で書類の山を仕分け終わっていった


「よし、それじゃあ授業に行こうか?
ごめんね、つまらなかっただろう?今度から本とか持ってきていいからね?」


いえ、あなたのお姿を見て、同じ空気を吸ってるだけで十分に楽しかったです!
っとも言えずに


「アキラさんの仕事を見てるだけで勉強になりました。
明日から少しでも手伝わせてください」


「ははっジョン君は真面目だね!
助かるよ」


よし最適解だったな…好感度があがった気がする。
実際はアキラさんを見てるだけで、胸がキュンキュンするし、真剣な顔には見惚れるし、匂いにはクラクラするし…あっという間に時間が過ぎていたけどね?
勉強なんかになってないけどね?

その後は授業を受けて、放課後にアキラさんを迎えに行く


そこで見たアキラさんは…
おい、何してくれてるんだ?
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