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4月

4.1年A組それが僕のクラス

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成績順にクラスが分けられる
僕は最上位のAクラスになった。
これからは一学期ごとにテストの順位で、クラスが上がったり下がったりするらしい…


まさに完全実力主義だ!
そしてやはりクラスの半分以上はαアルファが占めている。



そして学年で一番隅にある教室にはΩオメガクラスがある。
これは差別ではなくて、法整備もされているれっきとした処置だ


万が一ヒートを起こしても事故にならぬようにΩオメガ保護の為のαアルファとの隔離を推奨されている。



僕はそんなクラスでかなりの人気者だ
わかるよ?僕みたいな牙狼と友達なら就職する企業にも心象いいものね?
それに僕は学園長のお気に入りだ…


なんたって、あの人が僕を無理やりココ・・に連れてきたんだからね?
そんな僕と仲良くしたいんだろう?
打算が見え隠れする級友達を僕だって利用するさ




「聞いていいかな?あの生徒会長さんの横にいた小さな人って誰なの?
ほら他の生徒会の人達と大分違ったからさ…
僕って入学するまで学校のこととか、まったく知らなくてね…」


「あぁアキラさんだろ?
そっか、ジョン君はオープンスクールとか来てなかったんだよね?

生徒会長カズマ=マルクスの実の兄で副会長のアキラ=マルクスだよ

この学園の学園長の実の息子だけど…まぁ見た目でわかるだろう?

βベータらしいけど…
あの見た目、Ωオメガだろ?って皆言ってる。

噂じゃカズマ様の番らしいよ?
まぁ番っていうよりもペットに近そうな気がするけどね…」



嫌らしい顔で言い捨てるクラスメイトに反吐が出る。
スラリと伸びた身長にしっかりとついた筋肉
あぁ君もαアルファだろうさ…
だからなんだというんだ?


アキラさん・・なのにカズマなんだな?
滑稽だよ



「そっか…アキラさんって言うのか…」




運命の番の名を口に出せばじ~んと何か胸が痺れる感じがした…
早く彼と話してみたい


「失礼します、こちらにジョン君はいらっしゃいますか?
生徒会の者です。
是非にジョン君に生徒会長がお会いしたいとおっしゃってまして

ご足労願いたいのですが」

白い制服にしっかりとした詰め襟
生徒会のトレードマークの制服だ
アキラさんも大変によく似合っていた
もちろん伺いますよ!
なんてったって番に会えるチャンスだ


「ふああぁぁ……すごいね!1年から生徒会長のお招きを…羨ましい…」



クラスメイト達の感銘の声を耳にしながら僕は席を立った



いや、生徒会長はどうでもいい…
僕の頭の中では番のことでいっぱいだから…
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