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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 後日 9 (sideシバ) §§
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むっとして執務机の横で無言の圧をかける俺を、アキラさんがまぁまぁっとなだめてくださって、シノダ教授もちょっと引いた顔で
「うわぁ~、バスターさん…精神的ダメージはいってますね…しかもかなりクリティカルに、バスターさんは精神的防御力もかなり高いんだけど…余っ程ショックだったのかな?」
「バスターさんって父性愛?どちらかというと母性愛かな?強そうですもんね、元からその対象のシバさんがあんなまんまの姿になって、それが戻っちゃったら…そりゃあ、ねぇ?理屈じゃ、たぶん無理なんじゃないかな?」
確かに俺はバスターさんに愛されている実感はあるし、今までだって冒険者としてひたすらに育ててもらったし、守ってもらってきたわけで…
でも、俺はバスターさんの雄なんだから!
でも精神的ダメージ入るほどにショックをうけてるなんて、はぁっとため息を付いて、もうしょんぼりとしたままのバスターさんを引っ張るみたいに家に帰ってきた。
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
ソファに座っても肩を落としてしょんぼりしたままのバスターさんに温かいハーブチィーを出していく、今日はリラックス効果が高めのカモミールを多めにしてみた。
「はいっ、これ飲んでくださいね?俺の膝枕はいりますか?」
「ゔぅ…膝枕はいいから、ちょっとだけ、私の膝に乗ってみてくれるかな?」
えっ?俺が膝に乗るの…まぁ、いいですけど…オズオズとバスターさんの膝に乗れば、後ろから腹に手を回してきゅっと抱きしめられてしまう、顔は俺の肩に埋められていて、ゔぅ…っと悲し気な声も漏れ出でてて…
「ゔぅ…あのシバを…もっと育てたかった。ずっと傍にいて、甘えさせて、慰めて…シバは最高に良い子だって、わからせてあげたかった…」
「バスターさん、俺は十分に癒やされましたよ?あの時期の寂しかった気持ちが埋められた気持ちだし、それに…バスターさんは一度は俺を育ててくれたじゃないですか」
「そんな憶えはないのだが…シバと出会ったときはもう成獣してたじゃないか、ボクシングジムで働いていたし、しっかりした社会人だっただろう?」
「ふふっ…違いますよ?あのときにバスターさんに拾ってもらったから今の俺があるんじゃないですか…」
そう…俺はあのとき間違いなく途方に暮れていた。ずっと全てをかけていたボクシングが拳を潰してしまってできなくなって、でもまだ大学生だった弟の学費もあって金が必要なのに、ジム長が紹介してくれる働き先は怪しい人物の護衛や喧嘩屋みたいなものばかりで…
ずっとボクシングしかしてこなかった俺は、世間での働き方もわからなくて、不安でしかなくて、そんなときにバスターさんがジムに現れて俺を拾ってくれたんだ
『こんにちは、シバ君だね?なかなかいい体をしているなっ…私と一緒に冒険者にならないか?大丈夫だよ、私が面倒を見させてもらうから…』
今でもすぐに思い出される、俺の周りにはまったくいなかった、キラキラの光るような金髪をあのときは長く伸ばして、三つ編みにして後ろに束ねていた。
ラフな七分袖のシャツにカーキ色のズボン、コンバットブーツで、一目でわかる冒険者の出で立ちだった。
そして俺はバスターさんの綺麗過ぎる体に目を奪われていたんだ。あまりにも見事や実質的なその盛り上がってバキバキの美しい筋肉から目が離せなくなっていて…
ニコリっと微笑まれた優しげな笑顔に、俺は断ることなんかできずに、引き寄せられるみたいにその逞しい腕を掴んでいたんだ。
「うわぁ~、バスターさん…精神的ダメージはいってますね…しかもかなりクリティカルに、バスターさんは精神的防御力もかなり高いんだけど…余っ程ショックだったのかな?」
「バスターさんって父性愛?どちらかというと母性愛かな?強そうですもんね、元からその対象のシバさんがあんなまんまの姿になって、それが戻っちゃったら…そりゃあ、ねぇ?理屈じゃ、たぶん無理なんじゃないかな?」
確かに俺はバスターさんに愛されている実感はあるし、今までだって冒険者としてひたすらに育ててもらったし、守ってもらってきたわけで…
でも、俺はバスターさんの雄なんだから!
でも精神的ダメージ入るほどにショックをうけてるなんて、はぁっとため息を付いて、もうしょんぼりとしたままのバスターさんを引っ張るみたいに家に帰ってきた。
≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈≈
ソファに座っても肩を落としてしょんぼりしたままのバスターさんに温かいハーブチィーを出していく、今日はリラックス効果が高めのカモミールを多めにしてみた。
「はいっ、これ飲んでくださいね?俺の膝枕はいりますか?」
「ゔぅ…膝枕はいいから、ちょっとだけ、私の膝に乗ってみてくれるかな?」
えっ?俺が膝に乗るの…まぁ、いいですけど…オズオズとバスターさんの膝に乗れば、後ろから腹に手を回してきゅっと抱きしめられてしまう、顔は俺の肩に埋められていて、ゔぅ…っと悲し気な声も漏れ出でてて…
「ゔぅ…あのシバを…もっと育てたかった。ずっと傍にいて、甘えさせて、慰めて…シバは最高に良い子だって、わからせてあげたかった…」
「バスターさん、俺は十分に癒やされましたよ?あの時期の寂しかった気持ちが埋められた気持ちだし、それに…バスターさんは一度は俺を育ててくれたじゃないですか」
「そんな憶えはないのだが…シバと出会ったときはもう成獣してたじゃないか、ボクシングジムで働いていたし、しっかりした社会人だっただろう?」
「ふふっ…違いますよ?あのときにバスターさんに拾ってもらったから今の俺があるんじゃないですか…」
そう…俺はあのとき間違いなく途方に暮れていた。ずっと全てをかけていたボクシングが拳を潰してしまってできなくなって、でもまだ大学生だった弟の学費もあって金が必要なのに、ジム長が紹介してくれる働き先は怪しい人物の護衛や喧嘩屋みたいなものばかりで…
ずっとボクシングしかしてこなかった俺は、世間での働き方もわからなくて、不安でしかなくて、そんなときにバスターさんがジムに現れて俺を拾ってくれたんだ
『こんにちは、シバ君だね?なかなかいい体をしているなっ…私と一緒に冒険者にならないか?大丈夫だよ、私が面倒を見させてもらうから…』
今でもすぐに思い出される、俺の周りにはまったくいなかった、キラキラの光るような金髪をあのときは長く伸ばして、三つ編みにして後ろに束ねていた。
ラフな七分袖のシャツにカーキ色のズボン、コンバットブーツで、一目でわかる冒険者の出で立ちだった。
そして俺はバスターさんの綺麗過ぎる体に目を奪われていたんだ。あまりにも見事や実質的なその盛り上がってバキバキの美しい筋肉から目が離せなくなっていて…
ニコリっと微笑まれた優しげな笑顔に、俺は断ることなんかできずに、引き寄せられるみたいにその逞しい腕を掴んでいたんだ。
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