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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 後日 3 (sideバスター) §§
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煙が晴れると、そこにいたのは子犬で…モコモコでフカフな茶色い毛にクルンと巻いた尻尾、犬にしては低めの鼻に黒いクリクリの目は涙が今にも溢れそうなほど溜まっていて、それでも精一杯に歯をむき出しにして怒りを露わしている姿が、申し訳ないが悶えたくなるほどに可愛らしい!!
「ミチュ、うぃっちのくちょババァ!なんでことちゅるんだよぅ!早くもどちてよぅ、バカァァ!!」
「ヒャッヒャッヒャッ…上手くいったわい!可愛い姿になったもんじゃな、こりゃ完全にワンコじゃ、柴犬のワンコじゃ、ウヒャヒャ!!?」
「ゔゔゔぅぅ…きゃうぅぅ!!!」
シバが怒ってMs.ウィッチの足に噛みつきにいっているが、全然きいていない、防御魔法もかけているのだろうが…たぶん攻撃力が本当に子犬並なのだろう
「ふわぁぁ!可愛ぃ…本当に喋るぬいぐるみですね、Ms.ウィッチもすごいな、もうこの魔法の解明が終わったんですか?」
「アキラさんや、まだまだ解明には程遠いよ!カズマさんにもあの後に手伝ってもらったりしてね、この簡易版を試しに作ってみたんじゃよ!ヒャッヒャッ!!」
「Ms.ウィッチは本当にすごい魔法創造力だよ!手伝っててすごく勉強になった。やっぱり今のMs.ウィッチの方があの時のMs.ウィッチより数段に魅力的だよ!惚れ直しちゃうよ!!」
シバに足に齧りつかれながらもMs.ウィッチは、アキラさんとカズマさんの賛美にニマニマと機嫌良さそうに目尻を垂らしている。
確かにほぼ一日で簡易版の魔法を作り出してしまうMs.ウィッチには驚かされるが、私はそれよりも必死に齧りついているシバが可哀想で…
「お話し中に失礼します。ほらっ、シバはこっちにおいで…Ms.ウィッチ、これはどういうことですか?これがお礼では、シバが可哀想過ぎますよ…」
「ヒャッㇵ、シバ公には口で負かされた仕返しの意味のお礼じゃからな、まぁバスターさんはその可愛らしいシバ公を思う存分に可愛がるってことをお詫びにさせておくれ?
なかなかそんなシバ公は可愛がれないよ!」
齧りついているシバをヒョイっと抱きあげて、よしよしとその小さな背中を撫でてやれば、ゔゔゔぅぅっと唸りながら私の肩に顔を押し付けてくる。
本当に軽々と持ち上がる体は中型犬ほどしかないし、体型はまだ頭が大きなお子様体型だ…可愛い、確かに堪らなく可愛いが…
「はぁ~、Ms.ウィッチ、これってすぐに戻せるんですよね?それにデバブで精神防御力が低い時期にあるなら、シバのためにも早く戻していただきたいのですが…」
「言ったじゃろ?簡易版じゃから三日もすれば効果は自ずと切れるよ、それに…所長さんにはさっきサインしてもらった書類でしっかり許可はもらってるからね?簡易版での特記事項に、職員への治験許可があるからね、文句は受け付けないよ!」
「はっ?書類って…あぁ~やられた。簡易版は私の許可なしでも治験可だとあったのか、なるほど…シバが封筒を受け取ったことで治験に了承したとなったわけか、すまない…シバ、私の失策だ、完全に裏を書かれたよ…」
きゅ~んきゅ~んっと鳴きながら私の肩に必死に顔を擦り付けてくる…コレは悔しくて泣いているのかな?あぁ…コレはもう…駄目だなぁ…胸が苦しいくらいだ
「ヒャヒャ、まぁ休みの間はその可愛いいワンコと楽しく過ごしておくれ?それにバスターちゃんのときのお返しもシバ公にするいい機会なんじゃないかい?所長さん?」
「はぁ…本当にMs.ウィッチには困ったものですね、元に戻ったシバに噛みつかれても私は知りませんからね!」
もう捨て台詞を言って、他の方々への挨拶もそこそこに、胸が苦しくなる程の可愛らしいシバを抱きしめながら帰路についた。
本当にコレは駄目だなぁ…もう私に縋る姿が、モフモフモコモコのいつもに増して柔らかい毛の感触が、堪らないのだ!!
しかもそんな可愛いの象徴のような生き物が私のシバだと思うと、私の全てをかけて愛し甘やかしたくなってしまう!
もう走るような勢いでカツカツと足音高く家へと向かっていった。
「ミチュ、うぃっちのくちょババァ!なんでことちゅるんだよぅ!早くもどちてよぅ、バカァァ!!」
「ヒャッヒャッヒャッ…上手くいったわい!可愛い姿になったもんじゃな、こりゃ完全にワンコじゃ、柴犬のワンコじゃ、ウヒャヒャ!!?」
「ゔゔゔぅぅ…きゃうぅぅ!!!」
シバが怒ってMs.ウィッチの足に噛みつきにいっているが、全然きいていない、防御魔法もかけているのだろうが…たぶん攻撃力が本当に子犬並なのだろう
「ふわぁぁ!可愛ぃ…本当に喋るぬいぐるみですね、Ms.ウィッチもすごいな、もうこの魔法の解明が終わったんですか?」
「アキラさんや、まだまだ解明には程遠いよ!カズマさんにもあの後に手伝ってもらったりしてね、この簡易版を試しに作ってみたんじゃよ!ヒャッヒャッ!!」
「Ms.ウィッチは本当にすごい魔法創造力だよ!手伝っててすごく勉強になった。やっぱり今のMs.ウィッチの方があの時のMs.ウィッチより数段に魅力的だよ!惚れ直しちゃうよ!!」
シバに足に齧りつかれながらもMs.ウィッチは、アキラさんとカズマさんの賛美にニマニマと機嫌良さそうに目尻を垂らしている。
確かにほぼ一日で簡易版の魔法を作り出してしまうMs.ウィッチには驚かされるが、私はそれよりも必死に齧りついているシバが可哀想で…
「お話し中に失礼します。ほらっ、シバはこっちにおいで…Ms.ウィッチ、これはどういうことですか?これがお礼では、シバが可哀想過ぎますよ…」
「ヒャッㇵ、シバ公には口で負かされた仕返しの意味のお礼じゃからな、まぁバスターさんはその可愛らしいシバ公を思う存分に可愛がるってことをお詫びにさせておくれ?
なかなかそんなシバ公は可愛がれないよ!」
齧りついているシバをヒョイっと抱きあげて、よしよしとその小さな背中を撫でてやれば、ゔゔゔぅぅっと唸りながら私の肩に顔を押し付けてくる。
本当に軽々と持ち上がる体は中型犬ほどしかないし、体型はまだ頭が大きなお子様体型だ…可愛い、確かに堪らなく可愛いが…
「はぁ~、Ms.ウィッチ、これってすぐに戻せるんですよね?それにデバブで精神防御力が低い時期にあるなら、シバのためにも早く戻していただきたいのですが…」
「言ったじゃろ?簡易版じゃから三日もすれば効果は自ずと切れるよ、それに…所長さんにはさっきサインしてもらった書類でしっかり許可はもらってるからね?簡易版での特記事項に、職員への治験許可があるからね、文句は受け付けないよ!」
「はっ?書類って…あぁ~やられた。簡易版は私の許可なしでも治験可だとあったのか、なるほど…シバが封筒を受け取ったことで治験に了承したとなったわけか、すまない…シバ、私の失策だ、完全に裏を書かれたよ…」
きゅ~んきゅ~んっと鳴きながら私の肩に必死に顔を擦り付けてくる…コレは悔しくて泣いているのかな?あぁ…コレはもう…駄目だなぁ…胸が苦しいくらいだ
「ヒャヒャ、まぁ休みの間はその可愛いいワンコと楽しく過ごしておくれ?それにバスターちゃんのときのお返しもシバ公にするいい機会なんじゃないかい?所長さん?」
「はぁ…本当にMs.ウィッチには困ったものですね、元に戻ったシバに噛みつかれても私は知りませんからね!」
もう捨て台詞を言って、他の方々への挨拶もそこそこに、胸が苦しくなる程の可愛らしいシバを抱きしめながら帰路についた。
本当にコレは駄目だなぁ…もう私に縋る姿が、モフモフモコモコのいつもに増して柔らかい毛の感触が、堪らないのだ!!
しかもそんな可愛いの象徴のような生き物が私のシバだと思うと、私の全てをかけて愛し甘やかしたくなってしまう!
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