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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 32 (sideバスター) §§
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寒いまだ雪がうず高く積もる時期に、またお義父様に孤児院に帰されてしまった。
『申し訳ない…君を我が家の息子にすることはできない、本当に申し訳ない…私を憎んでくれて構わないから…』
いつもそうだ、お義母様は私にすごく優しい…すごくすごく優しくて、美味しいご飯を、温かいお風呂を、そして気持ち悪い夜をくれる。触らないで、撫でないで、舐めないで…
気持ちが悪い、気持ちの悪い、気持ちの悪い…それでも私は抗わない
そしていつもお義父様にバレると家がめちゃくちゃになるんだ、お義母様が怒鳴られて、お義母様が叩かれて、私はそれを隅で震えながら見ていた。私は何もしなかった。ただ震えて泣いていた。止めなかった。
…そして私が帰されるんだ。
私がきっと悪い子だから、お義父様は怒ったんだ…悪い子だから、お義母様は普通に愛してくれないんだ…そう考えないと、そう考えなくては
なぜ愛されない?なぜ受け入れてもらえない?こんな見た目だからか?こんな境遇だからか?こんな血筋だから?
どうすることもできないことよりも、自分が悪い子だからっと思う方が幾分楽だったから…
孤児院に帰されても誰も私を責めないし、怒られもしない…ただただ憐れみの視線を寄越されるだけで、
そんな居心地の悪い視線の中でまた淡々とした日々を過ごしていれば…
『チンコがついているのに情けない!!キラキラしていて憎たらしい!!この泣き虫で弱虫で、女にすら抵抗できないなら男ですらないわね、そんな無意味なチンコなど切り落としてしまえばいい!』
「えっ?切り落とす…私のコレを?それは…怖いです。」
『あんたはね、頭のおかしい女に愛されるくらいしか取り柄がないのよ!
しかもあんたを愛した女は軒並み不幸にしていくのよ?そんな運命にあるのよ…それがわかりながらあんたは抗いもしない、そんな正念の腐ったような男にはチンコなんかいらないわ!いらないチンコなら私の魔法薬に使ってやるわ、そっちの方がずっと高価値で有益だわ、さぁすぐに切り落としな!!』
孤児院に訪れていたMs.ウィッチは私に冷たく言い放つ、黒尽くめなローブに変な巻いた髪型、白塗りなほど厚く塗られた化粧に真っ赤な唇のMs.ウィッチは見るからに昔話に出てくる悪い魔女のようだったが…
「えっ…そんなっ…私はでもっ…」
Ms.ウィッチの言葉に私は何も反論などできなくて、いままでの自分自身を言い当てられたようで…
確かに私は何にも抗わなかった、義母に触れられるのは気持ち悪く嫌でしかたなかったが、自分のこの境遇ならしかたないと、自分には力も何もないのだと、反抗すれば追い出されるかもと、こんな愛され方でも愛してもらえるならと…
抗いもせず震えながらお義母様のされるなままに、ただ撫でられて舐められていた。そしてお義母様がお義父様に怒鳴られて叩かれてるときも、止めもしなかった…あの気持ち悪い夜がこれで終わるのだと望んですらあった。
泣く母を庇わず、叩かれる母を守らず、怒る父にただ怯えていた…弱くて卑怯で臆病者
もし抗っていればお義母様達は不幸にはならなかった?お義父様は私を受け入れてくれた?私は愛されることができた?
自分の中で生まれた嫌悪が胸に溢れていく…どうすればよかった?
『ふふっ…私は種を植えたからね?もし三年後にまだあんたが変わらずに弱いままの腐った男だったら、そのチンコはいただきにくるよ?せいぜい私の魔法薬よりも高価値な男になってるんだよ?』
私は震える体でMs.ウィッチが去っていくのを見守るしかできなかった。
私は…どうすればいい?私は…どうすれば…
『申し訳ない…君を我が家の息子にすることはできない、本当に申し訳ない…私を憎んでくれて構わないから…』
いつもそうだ、お義母様は私にすごく優しい…すごくすごく優しくて、美味しいご飯を、温かいお風呂を、そして気持ち悪い夜をくれる。触らないで、撫でないで、舐めないで…
気持ちが悪い、気持ちの悪い、気持ちの悪い…それでも私は抗わない
そしていつもお義父様にバレると家がめちゃくちゃになるんだ、お義母様が怒鳴られて、お義母様が叩かれて、私はそれを隅で震えながら見ていた。私は何もしなかった。ただ震えて泣いていた。止めなかった。
…そして私が帰されるんだ。
私がきっと悪い子だから、お義父様は怒ったんだ…悪い子だから、お義母様は普通に愛してくれないんだ…そう考えないと、そう考えなくては
なぜ愛されない?なぜ受け入れてもらえない?こんな見た目だからか?こんな境遇だからか?こんな血筋だから?
どうすることもできないことよりも、自分が悪い子だからっと思う方が幾分楽だったから…
孤児院に帰されても誰も私を責めないし、怒られもしない…ただただ憐れみの視線を寄越されるだけで、
そんな居心地の悪い視線の中でまた淡々とした日々を過ごしていれば…
『チンコがついているのに情けない!!キラキラしていて憎たらしい!!この泣き虫で弱虫で、女にすら抵抗できないなら男ですらないわね、そんな無意味なチンコなど切り落としてしまえばいい!』
「えっ?切り落とす…私のコレを?それは…怖いです。」
『あんたはね、頭のおかしい女に愛されるくらいしか取り柄がないのよ!
しかもあんたを愛した女は軒並み不幸にしていくのよ?そんな運命にあるのよ…それがわかりながらあんたは抗いもしない、そんな正念の腐ったような男にはチンコなんかいらないわ!いらないチンコなら私の魔法薬に使ってやるわ、そっちの方がずっと高価値で有益だわ、さぁすぐに切り落としな!!』
孤児院に訪れていたMs.ウィッチは私に冷たく言い放つ、黒尽くめなローブに変な巻いた髪型、白塗りなほど厚く塗られた化粧に真っ赤な唇のMs.ウィッチは見るからに昔話に出てくる悪い魔女のようだったが…
「えっ…そんなっ…私はでもっ…」
Ms.ウィッチの言葉に私は何も反論などできなくて、いままでの自分自身を言い当てられたようで…
確かに私は何にも抗わなかった、義母に触れられるのは気持ち悪く嫌でしかたなかったが、自分のこの境遇ならしかたないと、自分には力も何もないのだと、反抗すれば追い出されるかもと、こんな愛され方でも愛してもらえるならと…
抗いもせず震えながらお義母様のされるなままに、ただ撫でられて舐められていた。そしてお義母様がお義父様に怒鳴られて叩かれてるときも、止めもしなかった…あの気持ち悪い夜がこれで終わるのだと望んですらあった。
泣く母を庇わず、叩かれる母を守らず、怒る父にただ怯えていた…弱くて卑怯で臆病者
もし抗っていればお義母様達は不幸にはならなかった?お義父様は私を受け入れてくれた?私は愛されることができた?
自分の中で生まれた嫌悪が胸に溢れていく…どうすればよかった?
『ふふっ…私は種を植えたからね?もし三年後にまだあんたが変わらずに弱いままの腐った男だったら、そのチンコはいただきにくるよ?せいぜい私の魔法薬よりも高価値な男になってるんだよ?』
私は震える体でMs.ウィッチが去っていくのを見守るしかできなかった。
私は…どうすればいい?私は…どうすれば…
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