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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 一番綺麗な私を 17 (sideシバ) 18 §§
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「本当のお父様もお母様も事故で死んじゃって、孤児院に入れられて何回も養子に貰われたの
新しいお母様は私のことをすごくすごく可愛がってくれるんだけど、お父様にはどうしても嫌われちゃう、いつも最後は孤児院に帰されちゃうの…お前は子供にはできないって…毎回もっ、すっ捨てられちゃうのっ、きっと…私が悪い子だからで、こんなに大きくて可愛くなかったから…」
体を隅々まで綺麗に優しく洗って、湯船でバスターさんを後ろから抱きしめながら慰めて、落ち着いてきたバスターさんがポツリポツリと話してくれる。
それはすごく悲しい境遇で、きっと見た目が可愛いバスターさんは養子に選ばれやすかったんだろう、そしてきっと養母に可愛がられ過ぎて、それを養父には疎まれたんだ…疎まれて、虐待されて、孤児院に帰されるを繰り返して
小さなバスターさんにはそんな大人の心境が理解できなくて、自分が悪い子だから捨てられたって…そして、周りを過剰に気にするバスターさんになったんだ
「そんなわけないですから、バスターさんはいい子ですよ、俺と一緒暮らしていてわかります。ずっといい子でした!
貴方は何も悪くありません、もう大丈夫ですからね?俺は絶対にバスターさんを捨てたりしないし、ずっと一緒ですから」
「うん、うん…でも、ごめんなしゃぃ…結局シバの受け入れれなかった。怖くなっちゃったの…最後も変なの出てびっくりして泣いちゃったし…」
「大丈夫ですよ、少しずつ進めていけばいいんですから、あと最後のは気にしないでください、アレは俺が全面的に悪いんですからね!でも…」
そう最後のは俺がバスターさんが可愛すぎて加減をしなかったのが悪い!完全に俺が悪いけど…でもコレだけは言っておかなきゃいけない!しっかりと怒らなきゃいけない
「でも…アレは許せません、バスターさん!番った人狼にとって最大に罪深いことは、番よりも先に死ぬことです。
残された人狼は…ずっと死んだ人狼を想って苦しんで生きるんですよ!」
「えっ…シバ?ふっ…あのっごめんなしゃぃ…いたいの…怖いよぅ…」
バスターさんを抱きしめる腕の力が知らずに強くなる。湯船のお湯がジャプンと大きくゆれる。バスターさんの体がカタカタ震えだしていて、きっと怒っている俺が怖いんだ、でも…止められない、アレは許せない!
「俺を置いて逝くなんて許さない!自殺は番った人狼は決してしてはいけない極罪ですよ!!…………俺を置いて逝かないで!俺を哀れな一匹狼なんかしないで!本当に本当に俺は恐ろしかった。」
ポタリっと揺れる水面に水滴が落ちて、小さな波紋が広がる。バスターさんが固く強張った体で必死に俺の方を振り向いておずおずと俺を抱きしめて返してくれる。
「あのっ…ごめんなしゃぃ、シバぁ…あのっごめんなしゃぃ…」
「ゔゔぅぅ…俺こそ、バスターさんなしには生きていけないんだから、バスターさんが死んだら絶対に後を追いましからね!絶対に一人でなんて逝かせませんからね!!」
「ごめんなしゃぃ、ごめんなしゃぃ…シバぁ…泣かないで、私は絶対に死なないから、シバを置いていったりしないから…ごめんなしゃぃ、シバをこんなに苦しめてたなんて…ごめんなしゃぃ」
バスターさんを失うかもしれないっと思った恐怖が蘇って、もう自分を止められなかった。
新しいお母様は私のことをすごくすごく可愛がってくれるんだけど、お父様にはどうしても嫌われちゃう、いつも最後は孤児院に帰されちゃうの…お前は子供にはできないって…毎回もっ、すっ捨てられちゃうのっ、きっと…私が悪い子だからで、こんなに大きくて可愛くなかったから…」
体を隅々まで綺麗に優しく洗って、湯船でバスターさんを後ろから抱きしめながら慰めて、落ち着いてきたバスターさんがポツリポツリと話してくれる。
それはすごく悲しい境遇で、きっと見た目が可愛いバスターさんは養子に選ばれやすかったんだろう、そしてきっと養母に可愛がられ過ぎて、それを養父には疎まれたんだ…疎まれて、虐待されて、孤児院に帰されるを繰り返して
小さなバスターさんにはそんな大人の心境が理解できなくて、自分が悪い子だから捨てられたって…そして、周りを過剰に気にするバスターさんになったんだ
「そんなわけないですから、バスターさんはいい子ですよ、俺と一緒暮らしていてわかります。ずっといい子でした!
貴方は何も悪くありません、もう大丈夫ですからね?俺は絶対にバスターさんを捨てたりしないし、ずっと一緒ですから」
「うん、うん…でも、ごめんなしゃぃ…結局シバの受け入れれなかった。怖くなっちゃったの…最後も変なの出てびっくりして泣いちゃったし…」
「大丈夫ですよ、少しずつ進めていけばいいんですから、あと最後のは気にしないでください、アレは俺が全面的に悪いんですからね!でも…」
そう最後のは俺がバスターさんが可愛すぎて加減をしなかったのが悪い!完全に俺が悪いけど…でもコレだけは言っておかなきゃいけない!しっかりと怒らなきゃいけない
「でも…アレは許せません、バスターさん!番った人狼にとって最大に罪深いことは、番よりも先に死ぬことです。
残された人狼は…ずっと死んだ人狼を想って苦しんで生きるんですよ!」
「えっ…シバ?ふっ…あのっごめんなしゃぃ…いたいの…怖いよぅ…」
バスターさんを抱きしめる腕の力が知らずに強くなる。湯船のお湯がジャプンと大きくゆれる。バスターさんの体がカタカタ震えだしていて、きっと怒っている俺が怖いんだ、でも…止められない、アレは許せない!
「俺を置いて逝くなんて許さない!自殺は番った人狼は決してしてはいけない極罪ですよ!!…………俺を置いて逝かないで!俺を哀れな一匹狼なんかしないで!本当に本当に俺は恐ろしかった。」
ポタリっと揺れる水面に水滴が落ちて、小さな波紋が広がる。バスターさんが固く強張った体で必死に俺の方を振り向いておずおずと俺を抱きしめて返してくれる。
「あのっ…ごめんなしゃぃ、シバぁ…あのっごめんなしゃぃ…」
「ゔゔぅぅ…俺こそ、バスターさんなしには生きていけないんだから、バスターさんが死んだら絶対に後を追いましからね!絶対に一人でなんて逝かせませんからね!!」
「ごめんなしゃぃ、ごめんなしゃぃ…シバぁ…泣かないで、私は絶対に死なないから、シバを置いていったりしないから…ごめんなしゃぃ、シバをこんなに苦しめてたなんて…ごめんなしゃぃ」
バスターさんを失うかもしれないっと思った恐怖が蘇って、もう自分を止められなかった。
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