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1020.解かれていく3 裏 (sideバスター)
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許された。シバが私を呆気ないほど簡単に許してくれた。
『大丈夫です。』、『嬉しい…』、『一緒です。』
シバがいつもの私を甘やかせるような言葉をくれる。大丈夫なわけがない!一緒なわけがない!!
私はお前の四肢を切り落とすことすら想像していた。お前を繋げる太い鎖を選んでいた。お前を閉じ込める部屋を用意して…
気持ちが悪い、自分が行っていたことがひたすらに気持ちが悪い!
それなのにシバは優しく抱きしめてくれて、もっと愛してくださいって、こんなにシバに依存して、残虐なことを考えて、周りには認めさせて、弱くて醜くて卑怯な私に…
もっと愛してくださいっと…
もう溢れる涙が止められなくて、子どものように声を出して泣いていた。
シバはずっと『大丈夫です。』、『愛してます。』、『嬉しい…』、そんな言葉をかけてくれる
促されるままにシバの柔らかい膝に頭を乗せれば、やっと落ち着きを取り戻せていく
暖かくてフカフカでむにっとしてて、シバの膝枕は最高に気持ちいい…
シバの腹に顔を埋めてシバに包みこまれるようにすれば、気持ちが満たされていく
奪われたくない、もう二度とシバを誰にも奪われたくないのだ…どんなに周りを牽制しても、シバが強くても前のような安心感が得られなくて…
「シバっ…あのなっ、許されるなら、もう一つ私のワガママを聞いてほしいんだ」
すごく優しい顔で私の頭を撫でてくれているシバに、更に私はわがままを言っていく
もう子どもにでもなったように、シバに甘えまくってしまう
「ずっと私がダメだって言っていたのに、私からその約束を反故にするのはすごく申し訳ないんだが……」
そうっ、ダメだと言っていた。お母さんの心配する気持ちを無下にしたりしたらダメだと
お母さんの言葉は正しいと思ったから、今だって頭では思っている。
でもお母さんには後から土下座でもなんでもするし、どんなに叱られようと絶対に認めてもらうから…
「シバとどうしても、番いたいんだよ、もう誰にもシバを奪われたくないんだよ…」
「はい!はいです!もう、番いましょう!うわぁ!!もう、絶対に…はぁ、もうぅぅ!!番いましょう!!」
シバが目を見開いて、間髪入れずに高速で頷きまくりながら、私のわがままを受け入れてくれる。
シバはいつもそうだ、私のわがままをすんなりと受け入れてくれる。
シバの言葉が反応が嬉しくて、また涙が滲んできてしまう、番たい、今日こそは番たい!
一頻りに抱きしめ合って、気持ちを落ち着かせてから私は衣装室の戸棚の奥深くに隠していた物を取りに行った。
ずっと前にアキラさんから貰っていた物で、私が本当に使うことになるとは思っていなかった物だ
ピンク色の液体は揺らしながら、これから行うことへの不安に、胸が今日の決闘前よりも忙しなく鼓動を刻みだしている。
シバの前の机にその瓶をコトリっと置くと、不思議な顔をして見上げてくる。
そりゃそうだよな、私から媚薬を取り出すとは思ってもいなかっただろうが、私はアキラさんとのやり取りと説明をしていった。
『大丈夫です。』、『嬉しい…』、『一緒です。』
シバがいつもの私を甘やかせるような言葉をくれる。大丈夫なわけがない!一緒なわけがない!!
私はお前の四肢を切り落とすことすら想像していた。お前を繋げる太い鎖を選んでいた。お前を閉じ込める部屋を用意して…
気持ちが悪い、自分が行っていたことがひたすらに気持ちが悪い!
それなのにシバは優しく抱きしめてくれて、もっと愛してくださいって、こんなにシバに依存して、残虐なことを考えて、周りには認めさせて、弱くて醜くて卑怯な私に…
もっと愛してくださいっと…
もう溢れる涙が止められなくて、子どものように声を出して泣いていた。
シバはずっと『大丈夫です。』、『愛してます。』、『嬉しい…』、そんな言葉をかけてくれる
促されるままにシバの柔らかい膝に頭を乗せれば、やっと落ち着きを取り戻せていく
暖かくてフカフカでむにっとしてて、シバの膝枕は最高に気持ちいい…
シバの腹に顔を埋めてシバに包みこまれるようにすれば、気持ちが満たされていく
奪われたくない、もう二度とシバを誰にも奪われたくないのだ…どんなに周りを牽制しても、シバが強くても前のような安心感が得られなくて…
「シバっ…あのなっ、許されるなら、もう一つ私のワガママを聞いてほしいんだ」
すごく優しい顔で私の頭を撫でてくれているシバに、更に私はわがままを言っていく
もう子どもにでもなったように、シバに甘えまくってしまう
「ずっと私がダメだって言っていたのに、私からその約束を反故にするのはすごく申し訳ないんだが……」
そうっ、ダメだと言っていた。お母さんの心配する気持ちを無下にしたりしたらダメだと
お母さんの言葉は正しいと思ったから、今だって頭では思っている。
でもお母さんには後から土下座でもなんでもするし、どんなに叱られようと絶対に認めてもらうから…
「シバとどうしても、番いたいんだよ、もう誰にもシバを奪われたくないんだよ…」
「はい!はいです!もう、番いましょう!うわぁ!!もう、絶対に…はぁ、もうぅぅ!!番いましょう!!」
シバが目を見開いて、間髪入れずに高速で頷きまくりながら、私のわがままを受け入れてくれる。
シバはいつもそうだ、私のわがままをすんなりと受け入れてくれる。
シバの言葉が反応が嬉しくて、また涙が滲んできてしまう、番たい、今日こそは番たい!
一頻りに抱きしめ合って、気持ちを落ち着かせてから私は衣装室の戸棚の奥深くに隠していた物を取りに行った。
ずっと前にアキラさんから貰っていた物で、私が本当に使うことになるとは思っていなかった物だ
ピンク色の液体は揺らしながら、これから行うことへの不安に、胸が今日の決闘前よりも忙しなく鼓動を刻みだしている。
シバの前の机にその瓶をコトリっと置くと、不思議な顔をして見上げてくる。
そりゃそうだよな、私から媚薬を取り出すとは思ってもいなかっただろうが、私はアキラさんとのやり取りと説明をしていった。
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