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1014.疑惑の裏 決闘8 (sideバスター)
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なくならなかった。ラダをこの世界から消しても、私のこの醜いシバへの執着心はなくならなくて、やっぱりどこまでもシバを求めて止まなくて、前のように純粋にただシバの幸せを願うなんて、もうとてもできなくて…
その憤りをぶつける様にラダだったモノを破壊の限りをつくしてしまった。我に返れば理性をなくしていたことが、大変に恥ずかしくて顔も上げられない
人前で理性をなくし、癇癪を起こしたように暴れまわるだなんて、冒険者としては在るまじき行為だ…なんて不様なことを…
沈みまくった気持ちで、リングサイドに戻っていった。
「すいませんでした。せっかく用意してくださった決闘の場を、最後に私の行いで汚してしまった。本当に申し訳ありません…」
「そんなっ、大丈夫てすよ!大変に可愛らしい姿を見せていただきました。
本当に、シバさんは幸せ者ですね!もぅ…これは本当に参りましたね…
私ですらぐらっときてしまいます。裸はよくないですから、こちらを羽織っておいてくださいね?あと…このようなものですいませんが、とりあえずは…」
ダークさんが慌てた様子で私に自分の予備のジャケットを肩に掛けてくれ、自らつけていた赤のサッシュベルトを外して首に巻いてくださる。
布製で長いから確かにストールの代わりになりそうだ、きっと雌なのにはしたなく項を晒しているのが見苦しかったのだろう…
私が行ったことも咎めずに可愛らしい姿などと戯けくださって、本当に優しい方だ
「はぁ…この一時でも自分の物をこんな理想の可愛らしい雌が付けているのは、なかなかの優越感ですねぇ…やばいですね、シバさんに申し訳ない気持ちが湧いてくる。」
「ちょっと…ダークまでバスターさんに揺らいでない?まぁ、いいけど…とりあえずこれで終わりでいいのかな?」
あとは決闘責任者の終わりの挨拶で公開決闘は終了の予定だ、観客席からは何故か強い視線を感じる。やはり雌が怒り暴れる姿ははしたなく見苦しかったのだろう…
もう居た堪れないし、何よりやっとこのシバへの醜い執着心から開放されると思っていたのに、その希望も潰えてしまって…
もう早く帰ってしまいたい。帰って…シバに抱きしめて、あのふわふわの毛で慰めてもらいたい
しかし、スタッフが慌てた様子でダークさんに耳打ちをして、ダークさんも珍しく目を大きく開き、驚きの表情でスタッフに了解の返事をしている。どうしたのだろうか?
「バスターさん、すいません!番様が貴方にお声をかけたいそうです。
もう一度私とリングに戻ってください!」
「わかりました。えっと…何かありますか?とりあえずダークさんに倣っていれば大丈夫でしょうか?」
「そうですね、そうしてください、番様からのお声掛けなんて異例中の異例ですよ!
あぁ!!もう始まりそうですね、向かいましょう!」
バタバタとスタッフが大慌てでリングの整備を整えてくれる。私が理性をなくし、剥いだタイルの場所は青いシートがかぶさり、ラダが潰されている場所にはロープが張られた。
手間を増やしてしまって申し訳がない…
スタッフに促されるままリンクに上り、隣のダークさんに倣って片膝を付き頭を下げて待機をすれば
観客席から盛大な歓声が響いてきた。
その憤りをぶつける様にラダだったモノを破壊の限りをつくしてしまった。我に返れば理性をなくしていたことが、大変に恥ずかしくて顔も上げられない
人前で理性をなくし、癇癪を起こしたように暴れまわるだなんて、冒険者としては在るまじき行為だ…なんて不様なことを…
沈みまくった気持ちで、リングサイドに戻っていった。
「すいませんでした。せっかく用意してくださった決闘の場を、最後に私の行いで汚してしまった。本当に申し訳ありません…」
「そんなっ、大丈夫てすよ!大変に可愛らしい姿を見せていただきました。
本当に、シバさんは幸せ者ですね!もぅ…これは本当に参りましたね…
私ですらぐらっときてしまいます。裸はよくないですから、こちらを羽織っておいてくださいね?あと…このようなものですいませんが、とりあえずは…」
ダークさんが慌てた様子で私に自分の予備のジャケットを肩に掛けてくれ、自らつけていた赤のサッシュベルトを外して首に巻いてくださる。
布製で長いから確かにストールの代わりになりそうだ、きっと雌なのにはしたなく項を晒しているのが見苦しかったのだろう…
私が行ったことも咎めずに可愛らしい姿などと戯けくださって、本当に優しい方だ
「はぁ…この一時でも自分の物をこんな理想の可愛らしい雌が付けているのは、なかなかの優越感ですねぇ…やばいですね、シバさんに申し訳ない気持ちが湧いてくる。」
「ちょっと…ダークまでバスターさんに揺らいでない?まぁ、いいけど…とりあえずこれで終わりでいいのかな?」
あとは決闘責任者の終わりの挨拶で公開決闘は終了の予定だ、観客席からは何故か強い視線を感じる。やはり雌が怒り暴れる姿ははしたなく見苦しかったのだろう…
もう居た堪れないし、何よりやっとこのシバへの醜い執着心から開放されると思っていたのに、その希望も潰えてしまって…
もう早く帰ってしまいたい。帰って…シバに抱きしめて、あのふわふわの毛で慰めてもらいたい
しかし、スタッフが慌てた様子でダークさんに耳打ちをして、ダークさんも珍しく目を大きく開き、驚きの表情でスタッフに了解の返事をしている。どうしたのだろうか?
「バスターさん、すいません!番様が貴方にお声をかけたいそうです。
もう一度私とリングに戻ってください!」
「わかりました。えっと…何かありますか?とりあえずダークさんに倣っていれば大丈夫でしょうか?」
「そうですね、そうしてください、番様からのお声掛けなんて異例中の異例ですよ!
あぁ!!もう始まりそうですね、向かいましょう!」
バタバタとスタッフが大慌てでリングの整備を整えてくれる。私が理性をなくし、剥いだタイルの場所は青いシートがかぶさり、ラダが潰されている場所にはロープが張られた。
手間を増やしてしまって申し訳がない…
スタッフに促されるままリンクに上り、隣のダークさんに倣って片膝を付き頭を下げて待機をすれば
観客席から盛大な歓声が響いてきた。
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