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32.亀裂
968.誰がための救い? 3 (sideバスター)
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「ココは嫌だ!バスターさん…嫌なんだよっ、バスターさんっ、怖いんだっ…」
あれから一週間はたったが、シバの状態はとてもいいとば言えず、食欲もなく薬が切れれが怯えてパニックを起こし私にしがみついて震えている。
繰り返す言葉は、ココは嫌だと言っていて
「ダークさん、一度帰宅をさせてもらえないですが…体の方はほとんど治っているのですよね?ココは嫌だとずっと言ってて、やはり家が恋しいのかと…」
「そうですね…人狼の雄は確かにテリトリーを強く意識しますが、でも未番の雄はそれほど意識しないはずいで…あぁっ!すいません、失言でした。
わかりました、一泊だけ試しにしてみて、その様子で今後の治療方針も決めましょう」
ダークさんが失言を謝ってくれる。ダークさんの中でもシバは番われていないっと願ってくれているからでた失言だろう…
体は足の腱以外はダークさんの回復魔法で一瞬で治してもらえた。腱だけは体への負担が大きいからということにして、治療をしていない…
とりあえず一時帰宅の許可が下りたので準備をしたいのだが、とても私が離れることを今のシバが許してくれるとは思えないから、所々のことは向こうについたら考えることにした。
「シバ、とりあえず家に一度戻ることになったから、ただ一時帰宅だからな?今日の昼を食べたら帰って、一泊したら明日の朝には病院にくるからな?」
「帰れるの?ココにいなくてよくなるの?俺っ…帰りたい、俺達の家に帰りたい!」
シバの喜びようはすごくて、ずっとそわそわしていて、ここ数日の中では断トツでたくさんの昼御飯を食べくれて…
松葉杖をつきながら、タクシーに乗り二人で家に帰ってきた。
「あのっ、あの…待ってて…すぐにバスターさんにハーブティーを…」
「シバっ!お前は足がまだ治ってないから、さすがに危ないから…」
「あのっ…でもっ…俺はっ…」
シバが必死に何かを伝えようとしていて、こういう時はどうしたらよかった?人狼の雄は、雌を慈しむのが本能で…
「あぁ…飲み物は私が用意するから、そのっ…少しだけでいいから、その後に膝枕をして欲しいんだがダメか?」
シバが頷きながら、病室では決して見せなかった小さな笑顔を見せてくれる。
そうだ…シバは私を慈しむのが好きなんだ、変わらないシバに頬な緩んでいく
自分のハーブティーとシバには温かい麦茶を出して、シバの膝枕をしてもらっている。
前よりずいぶん細くなってしまったような太腿と、あまりふわふわしていない毛の感触に泣きたくなってしまったが…
「バスターさん…気持ちいいですか?」
「あぁ…最高に気持ちいいよ、…ずっと、これからもしてくれるか?」
「はいっ…ずっとずっとしますよ…俺っ今、幸せです。」
シバの言葉に思わず涙が溢れそうになって、ぐっと喉に何かが詰まったようになる。
シバ…それは本当にお前の本心なのか?
私に向けた言葉なのか?
それでも…私はお前を手放せないよ…
目を閉じれば、つい最近までの何も未来の不安のなかった時と、なんら変わりのないように思えて、それでもシバはあの優男と番わされた事実は変わりようがなくて…
束の間でもいいから、シバとの幸せな時間が続くことを願ってやまなかった。
あれから一週間はたったが、シバの状態はとてもいいとば言えず、食欲もなく薬が切れれが怯えてパニックを起こし私にしがみついて震えている。
繰り返す言葉は、ココは嫌だと言っていて
「ダークさん、一度帰宅をさせてもらえないですが…体の方はほとんど治っているのですよね?ココは嫌だとずっと言ってて、やはり家が恋しいのかと…」
「そうですね…人狼の雄は確かにテリトリーを強く意識しますが、でも未番の雄はそれほど意識しないはずいで…あぁっ!すいません、失言でした。
わかりました、一泊だけ試しにしてみて、その様子で今後の治療方針も決めましょう」
ダークさんが失言を謝ってくれる。ダークさんの中でもシバは番われていないっと願ってくれているからでた失言だろう…
体は足の腱以外はダークさんの回復魔法で一瞬で治してもらえた。腱だけは体への負担が大きいからということにして、治療をしていない…
とりあえず一時帰宅の許可が下りたので準備をしたいのだが、とても私が離れることを今のシバが許してくれるとは思えないから、所々のことは向こうについたら考えることにした。
「シバ、とりあえず家に一度戻ることになったから、ただ一時帰宅だからな?今日の昼を食べたら帰って、一泊したら明日の朝には病院にくるからな?」
「帰れるの?ココにいなくてよくなるの?俺っ…帰りたい、俺達の家に帰りたい!」
シバの喜びようはすごくて、ずっとそわそわしていて、ここ数日の中では断トツでたくさんの昼御飯を食べくれて…
松葉杖をつきながら、タクシーに乗り二人で家に帰ってきた。
「あのっ、あの…待ってて…すぐにバスターさんにハーブティーを…」
「シバっ!お前は足がまだ治ってないから、さすがに危ないから…」
「あのっ…でもっ…俺はっ…」
シバが必死に何かを伝えようとしていて、こういう時はどうしたらよかった?人狼の雄は、雌を慈しむのが本能で…
「あぁ…飲み物は私が用意するから、そのっ…少しだけでいいから、その後に膝枕をして欲しいんだがダメか?」
シバが頷きながら、病室では決して見せなかった小さな笑顔を見せてくれる。
そうだ…シバは私を慈しむのが好きなんだ、変わらないシバに頬な緩んでいく
自分のハーブティーとシバには温かい麦茶を出して、シバの膝枕をしてもらっている。
前よりずいぶん細くなってしまったような太腿と、あまりふわふわしていない毛の感触に泣きたくなってしまったが…
「バスターさん…気持ちいいですか?」
「あぁ…最高に気持ちいいよ、…ずっと、これからもしてくれるか?」
「はいっ…ずっとずっとしますよ…俺っ今、幸せです。」
シバの言葉に思わず涙が溢れそうになって、ぐっと喉に何かが詰まったようになる。
シバ…それは本当にお前の本心なのか?
私に向けた言葉なのか?
それでも…私はお前を手放せないよ…
目を閉じれば、つい最近までの何も未来の不安のなかった時と、なんら変わりのないように思えて、それでもシバはあの優男と番わされた事実は変わりようがなくて…
束の間でもいいから、シバとの幸せな時間が続くことを願ってやまなかった。
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