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32.亀裂
955.犯されて 2 (sideバスター)
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「現役の技術者で敵対している者は見つからない、それ以前にこの街ではあれだけの技術を持った者はいなくて…以前は技術者だった者まで検索範囲を広げましょう!転移装置なら魔道具技師とかしてるかもしれない
あと回線が切られてるけど、それに使われた道具とかから追えないかな…これは時間がかかり過ぎるから後回しにしましょう…」
部屋に散らばった書類は私にはなんの文字がわからなかったが、アキラさんには見覚えがあったらしくダーク様に連絡をとっていた。
「アレは旧人狼文字ですよ、今や人狼の中でもほとんど使われていないのですが
ダークが教養として勉強していたのを見たことがあります。さすがに読めませんが、あいつなら読めますから、今からこちらに来るそうです。どうやら人狼が今回の事件に関わってるみたいですね、キティさんも完全に黒でしょうし…」
「アキラ君、森のところから見つかったこの長い針なんだけど筋弛緩剤が塗られてるんだよ、犯人の一人が武器として使ってたんじゃないかな?針を武器として使うのはアサシンとかには多いけど、結構マイナーだからそこからも負えないかな?」
「アキラさん、失礼します。社長からの連絡で警察がやっと協力をしてくれるそうで、防犯カメラシステムを使用を許可してくれました。
車のナンバーがわかれば、画像と経路を送るそうです!」
続々と情報が入り、好転しているように見えるが…時間は刻一刻と過ぎていて、私ができるのはアキラさんに言われた雑務とただ無事を祈るだけで
やることがなければ、すぐに不安の海に沈んでいきそうになってしまう
少しでも何かをして紛らわしたくて、我が社の退職者リストを探っていれば…半年ほど前に訓練所を荒らした人物達がそこにはいて…
「アキラさん、このラダさんは毒薬使いですよね…毒物使いなら針を…あぁ、すいませんお忙しいのに、話しかけてしまって…」
アキラさんがパソコンでカタカタとすごい勢いで撃ち込んでいるのに、私のふっと目に入った情報を何気なく口にしてしまった。
今はアキラさんの思考を遮るのは悪手でしかないのに、自分の不安を紛らわしたくてアキラさんの邪魔をするなんて、私は何をしているのだ…
アキラさんはそれでも、しっかりと作業を止めて資料に目をやってくれる。申し訳ない…
「あの…すいません、何も確証もありませんし…」
「ラダさんって、ヌキさんと繋がってるよな…
ヌキさんは確か魔道具の整備もできて…
バスターさん!繋がりました!ヌキさんが我が社にまだ勤めてて、敵対していると思えなかったから疑う対象になってなかったんです!
あの人があんな装置を作れるなんて、思いもしなかった。谷口さん!ヌキさんに至急連絡を取ってください、たぶんあの人は利用されたんだ…」
私の言葉に跳ね上がるようにアキラさんは反応してくれて、ヌキさんはあの気の弱そうなオドオドした方でまだ役員ではあるが、倉庫管理をしている。あまり役員会議でも印象に残らない方で…
「なんで気づかなかったんだ!だとしたら、アブさんも仲間だろうな…」
あと回線が切られてるけど、それに使われた道具とかから追えないかな…これは時間がかかり過ぎるから後回しにしましょう…」
部屋に散らばった書類は私にはなんの文字がわからなかったが、アキラさんには見覚えがあったらしくダーク様に連絡をとっていた。
「アレは旧人狼文字ですよ、今や人狼の中でもほとんど使われていないのですが
ダークが教養として勉強していたのを見たことがあります。さすがに読めませんが、あいつなら読めますから、今からこちらに来るそうです。どうやら人狼が今回の事件に関わってるみたいですね、キティさんも完全に黒でしょうし…」
「アキラ君、森のところから見つかったこの長い針なんだけど筋弛緩剤が塗られてるんだよ、犯人の一人が武器として使ってたんじゃないかな?針を武器として使うのはアサシンとかには多いけど、結構マイナーだからそこからも負えないかな?」
「アキラさん、失礼します。社長からの連絡で警察がやっと協力をしてくれるそうで、防犯カメラシステムを使用を許可してくれました。
車のナンバーがわかれば、画像と経路を送るそうです!」
続々と情報が入り、好転しているように見えるが…時間は刻一刻と過ぎていて、私ができるのはアキラさんに言われた雑務とただ無事を祈るだけで
やることがなければ、すぐに不安の海に沈んでいきそうになってしまう
少しでも何かをして紛らわしたくて、我が社の退職者リストを探っていれば…半年ほど前に訓練所を荒らした人物達がそこにはいて…
「アキラさん、このラダさんは毒薬使いですよね…毒物使いなら針を…あぁ、すいませんお忙しいのに、話しかけてしまって…」
アキラさんがパソコンでカタカタとすごい勢いで撃ち込んでいるのに、私のふっと目に入った情報を何気なく口にしてしまった。
今はアキラさんの思考を遮るのは悪手でしかないのに、自分の不安を紛らわしたくてアキラさんの邪魔をするなんて、私は何をしているのだ…
アキラさんはそれでも、しっかりと作業を止めて資料に目をやってくれる。申し訳ない…
「あの…すいません、何も確証もありませんし…」
「ラダさんって、ヌキさんと繋がってるよな…
ヌキさんは確か魔道具の整備もできて…
バスターさん!繋がりました!ヌキさんが我が社にまだ勤めてて、敵対していると思えなかったから疑う対象になってなかったんです!
あの人があんな装置を作れるなんて、思いもしなかった。谷口さん!ヌキさんに至急連絡を取ってください、たぶんあの人は利用されたんだ…」
私の言葉に跳ね上がるようにアキラさんは反応してくれて、ヌキさんはあの気の弱そうなオドオドした方でまだ役員ではあるが、倉庫管理をしている。あまり役員会議でも印象に残らない方で…
「なんで気づかなかったんだ!だとしたら、アブさんも仲間だろうな…」
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