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31.番う軌跡
901.バスターという人 (sideバスター→シバ)
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「じゃあな!バスター、シバ公もバスターのこと頼むな、ははっ…まあシバ公なら大丈夫だろうがな!朝飯美味かったよ、こっそうさん!お礼は番式ってやつでな、お祝い弾むからな!」
ロイズは結局、朝飯を綺麗に食べるだけ食べてシャワーもしっかりと浴びて帰っていった。めちゃくちゃいい笑顔で帰っていきやがった!
すぐにシバは無言で部屋の掃除を始めちゃうし、私も手伝おうとしたら
バスターさんはそこに座っててください!ってピシャリと言われてしまって、ソファに座らされてコーヒーを出されてしまったので、飲んでいる。
あら方部屋が片付いて、酒臭さも薄まるとシバが私のソファの横に座る。
お小言だよな?これから絶対にお小言ってやつが始まるのだろう…
もうシバにどんな風に怒られるのかドキドキして、下を向いて怒られるのを待っていると…
私の膝の上で握りしめていた手に、シバの手が優しく重ねられる。その手つきはすごく優しくて…
「バスターさん、母ちゃんが反対したのは絶対にバスターさんが悪いからじゃないですからね?種族が違うってどうしようもないことが原因ですから、バスターさんのせいとかじゃないでしから、気にしてたんですね…」
「えっ?あっ…あぁ、ロイズのやつは本当にいらんことを…違うんだよ、少し昨日は酒に酔ってたからで、そんな全然っ…」
シバが私の首を手を回すとぐいっと引っ張って膝の上に頭を抱えこまれてしまった。
シバの膝は温かくて、フワッとしているが奥には筋肉の弾力があって…これはすごく気持ちがいい…
「離れませんから、俺は絶対にバスターさんから離れたりしませんから!
すいません、俺が言わなきゃいけなかったんだ…」
==========
「バスターなぁ、お前のお袋さんに結婚を許してもらえなかったこと、めちゃくちゃショックだったみたいだぞ?昨日はめちゃくちゃ落ち込んでたからな?」
「えっ…そんなっ、バスターさんはずっと俺を慰めて…あっ」
そうだ、俺が落ち込んだからだ!俺が凹みまくって自棄になるくらいしょげまくったから、バスターさんは慰めてくれたんだ
もう、慰めるしかなかったんじゃないか
「その顔は気づいてなかったんだろ、普段は自分の酒の量くらい把握してる奴だろう?
なのにここまで飲んで、こんなおっさんが嫁に来られても困るよなって小さく愚痴ってた。
なぁ、シバ公よ…こいつはすぐに我慢しちまうからな?戦うときも痛いのにめっぽう強いから、耐えれちまうんだよ!
でも痛いもんは痛いんだよ!ちゃんとそこらへんは、わかってやってくれよ」
ロイズさんの言葉とお姉さんの言葉が重なる。バスターさんはすぐに俺にも我慢しちゃうんだ…
「シバ公、こいつが冒険者になったばかりのときな、そりゃもう無茶苦茶してたよ
今のこいつなら絶対にシバ公には見せたくないような戦い方してたし、私生活も酷いもんだった!
たぶん実家で暮らしてたときの鬱憤を晴らすみたいな生活だったんだよ…
シバ公、こいつの中にはそういう激しいものがあるってことを忘れてやらんでくれな?」
バスターさんは俺の前ではいつもかっこよくて優しくて、俺をずっと導いてくれていて、アレは必死に取り繕ってたバスターさんだったの?
「なぁ、シバ公、きっとこいつはお前のお陰でこうなれたんだよ
お前が好かれるような立派な人間に自分を変えていったんだよ、女ったらしで、自堕落で、粗野で、投げやりな自分を必死に変えて…それほどまでお前のことを好いてるってことを、わかっててやってくれな?」」
バスターさんは俺のことを、俺が思ってる以上に好きでいてくれたの?
バスターさんは…ちゃんと俺のことを…
ロイズさんが一気に喋ると、ロックのウィスキーをグイって飲んで一息つくようにため息をはぁっと吐いていく
「ロイズさん、ウィスキーのおかわり作りますよ…もっと教えてください、俺の気づいてないバスターさんを、俺の知らないバスターさんをもっと知りたいです。
つまみならいくらでも作りますし、あと…秘蔵の手製の梅酒とどぶろくなんかもありますよ?」
「よしきた!何が知りたい?クリミナル王国のお姫様に手をだして、投獄されかけた話するか?それともオーガの人妻に手を出して、里中でリンチされた話するか?それか盗賊の女に手を出してたときはやばかった。解剖されかけて…」
バスターさん、やばいところに手を出しすぎです…本当に種馬だったんだな…
ロイズは結局、朝飯を綺麗に食べるだけ食べてシャワーもしっかりと浴びて帰っていった。めちゃくちゃいい笑顔で帰っていきやがった!
すぐにシバは無言で部屋の掃除を始めちゃうし、私も手伝おうとしたら
バスターさんはそこに座っててください!ってピシャリと言われてしまって、ソファに座らされてコーヒーを出されてしまったので、飲んでいる。
あら方部屋が片付いて、酒臭さも薄まるとシバが私のソファの横に座る。
お小言だよな?これから絶対にお小言ってやつが始まるのだろう…
もうシバにどんな風に怒られるのかドキドキして、下を向いて怒られるのを待っていると…
私の膝の上で握りしめていた手に、シバの手が優しく重ねられる。その手つきはすごく優しくて…
「バスターさん、母ちゃんが反対したのは絶対にバスターさんが悪いからじゃないですからね?種族が違うってどうしようもないことが原因ですから、バスターさんのせいとかじゃないでしから、気にしてたんですね…」
「えっ?あっ…あぁ、ロイズのやつは本当にいらんことを…違うんだよ、少し昨日は酒に酔ってたからで、そんな全然っ…」
シバが私の首を手を回すとぐいっと引っ張って膝の上に頭を抱えこまれてしまった。
シバの膝は温かくて、フワッとしているが奥には筋肉の弾力があって…これはすごく気持ちがいい…
「離れませんから、俺は絶対にバスターさんから離れたりしませんから!
すいません、俺が言わなきゃいけなかったんだ…」
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「バスターなぁ、お前のお袋さんに結婚を許してもらえなかったこと、めちゃくちゃショックだったみたいだぞ?昨日はめちゃくちゃ落ち込んでたからな?」
「えっ…そんなっ、バスターさんはずっと俺を慰めて…あっ」
そうだ、俺が落ち込んだからだ!俺が凹みまくって自棄になるくらいしょげまくったから、バスターさんは慰めてくれたんだ
もう、慰めるしかなかったんじゃないか
「その顔は気づいてなかったんだろ、普段は自分の酒の量くらい把握してる奴だろう?
なのにここまで飲んで、こんなおっさんが嫁に来られても困るよなって小さく愚痴ってた。
なぁ、シバ公よ…こいつはすぐに我慢しちまうからな?戦うときも痛いのにめっぽう強いから、耐えれちまうんだよ!
でも痛いもんは痛いんだよ!ちゃんとそこらへんは、わかってやってくれよ」
ロイズさんの言葉とお姉さんの言葉が重なる。バスターさんはすぐに俺にも我慢しちゃうんだ…
「シバ公、こいつが冒険者になったばかりのときな、そりゃもう無茶苦茶してたよ
今のこいつなら絶対にシバ公には見せたくないような戦い方してたし、私生活も酷いもんだった!
たぶん実家で暮らしてたときの鬱憤を晴らすみたいな生活だったんだよ…
シバ公、こいつの中にはそういう激しいものがあるってことを忘れてやらんでくれな?」
バスターさんは俺の前ではいつもかっこよくて優しくて、俺をずっと導いてくれていて、アレは必死に取り繕ってたバスターさんだったの?
「なぁ、シバ公、きっとこいつはお前のお陰でこうなれたんだよ
お前が好かれるような立派な人間に自分を変えていったんだよ、女ったらしで、自堕落で、粗野で、投げやりな自分を必死に変えて…それほどまでお前のことを好いてるってことを、わかっててやってくれな?」」
バスターさんは俺のことを、俺が思ってる以上に好きでいてくれたの?
バスターさんは…ちゃんと俺のことを…
ロイズさんが一気に喋ると、ロックのウィスキーをグイって飲んで一息つくようにため息をはぁっと吐いていく
「ロイズさん、ウィスキーのおかわり作りますよ…もっと教えてください、俺の気づいてないバスターさんを、俺の知らないバスターさんをもっと知りたいです。
つまみならいくらでも作りますし、あと…秘蔵の手製の梅酒とどぶろくなんかもありますよ?」
「よしきた!何が知りたい?クリミナル王国のお姫様に手をだして、投獄されかけた話するか?それともオーガの人妻に手を出して、里中でリンチされた話するか?それか盗賊の女に手を出してたときはやばかった。解剖されかけて…」
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