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30.新たな番
855.ジョン先輩 (sideシバ)
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「とにかく相手の観察を怠らないんですよ、ちょっとした変化も見逃さないように…
アキラもバスターさんも年上だからいろいろと許してくれちゃうでしょ?でもきっとその裏には不安や不満が隠れているから
アキラは弱いからすぐに体調も精神も影響しちゃうから、だから僕は強くなりたいんだ…アキラを守るために!
バスターさんは強いけど、シバさんも可愛いワンコのままじゃ駄目ですからね!バスターさんを誰かに攫われちゃいますよ!!
あんだけ素敵で訓練生に人気があるんだから、恋敵なんて山程隠れてますからね!」
ジョン君の体験談に基づいた説教の説得力がエグすぎて…白目を向きそうになりながら晩御飯を食べ終わった。味なんなまったくしなかった…
「さてと…アキラ達を迎えに行きましょうか?
大体の場所はコレでわかるから、あとはアキラが言っていたスペイン?バウ?バル?を探せばいいのかな?」
スペインバルだね…そういうお洒落なお店はバスターさんは好きだろうな、俺はあまり馴染めないから外食のときは居酒屋とか食堂とかで…本当はバルとかカフェとか行きたいんだろうなっ
タクシーに二人で乗ると、ジョン君が運転手さんに指を指して方向を教えている。
ジョン君の共鳴石のお陰みたいで、すごく羨ましくなってくる
俺も欲しくなってきた…バスターさんに頼んでみようかな?嫌がられちゃうかな…
辺りはもう暗くなっていて、お洒落な隠れ家風のバルの扉を開けば、中は薄暗くていかにもカップルが飲みに来てるような場所で…
バスターさんとアキラさんはこっちに気づいて顔を上げている。心臓が止まるかと思った!
バスターさんは綺麗な栗毛のクルクルロングのウィッグに大ぶりの涙型の耳飾りにでメイクもしっかりして、すごく色っぽくて似合っていて中性っぽい…
アキラさんは普段と違って胸元が大きく開いたVネックシャツにジャケットを羽織るだけにして、ネッカチーフのようにスカーフを巻いていて
すごく大人っぽくって男らしくて、全然普段のアキラさんに見えない…
二人の付けているスカーフがおそろいで、もうお似合いのカップルにしか見えなくて、胸がギュッて苦しくなった。
アキラさんが立ち上がるとバスターさんの手を引いて立ち上がらせて、その後もしっかりと腰に手を回して手を引いてバスターさんをエスコートしてくる。
アキラさんは優雅でお洒落で…なのにバスターさんはそんなアキラさんには目もくれずにずっと俺を見てくれていた。
それだけで、もう泣けてきてしまいそうで…
二人が入り口に来ればすぐにアキラさんはバスターさんを俺に渡してくれて、ジョン君はアキラさんを大事に大事に引き寄せていく。
「それではバスターさん、いい夜を…ジョン、お迎えありがとう、どう?今日の僕は…かっこいいかな?」
「うん、すごく素敵だよ…でも僕の腕の中ではずっとアキラはお姫様だからね?どんなにかっこ良くなってもね!」
当たり前のようにアキラさんを包み込んでいく様は完全に雌を守る雄の姿で…
ジョン君は俺より弱いはずなのに、その余裕が今は凄く羨ましい、俺にできるのは、バスターさんを必死に見つめるだけで…
アキラもバスターさんも年上だからいろいろと許してくれちゃうでしょ?でもきっとその裏には不安や不満が隠れているから
アキラは弱いからすぐに体調も精神も影響しちゃうから、だから僕は強くなりたいんだ…アキラを守るために!
バスターさんは強いけど、シバさんも可愛いワンコのままじゃ駄目ですからね!バスターさんを誰かに攫われちゃいますよ!!
あんだけ素敵で訓練生に人気があるんだから、恋敵なんて山程隠れてますからね!」
ジョン君の体験談に基づいた説教の説得力がエグすぎて…白目を向きそうになりながら晩御飯を食べ終わった。味なんなまったくしなかった…
「さてと…アキラ達を迎えに行きましょうか?
大体の場所はコレでわかるから、あとはアキラが言っていたスペイン?バウ?バル?を探せばいいのかな?」
スペインバルだね…そういうお洒落なお店はバスターさんは好きだろうな、俺はあまり馴染めないから外食のときは居酒屋とか食堂とかで…本当はバルとかカフェとか行きたいんだろうなっ
タクシーに二人で乗ると、ジョン君が運転手さんに指を指して方向を教えている。
ジョン君の共鳴石のお陰みたいで、すごく羨ましくなってくる
俺も欲しくなってきた…バスターさんに頼んでみようかな?嫌がられちゃうかな…
辺りはもう暗くなっていて、お洒落な隠れ家風のバルの扉を開けば、中は薄暗くていかにもカップルが飲みに来てるような場所で…
バスターさんとアキラさんはこっちに気づいて顔を上げている。心臓が止まるかと思った!
バスターさんは綺麗な栗毛のクルクルロングのウィッグに大ぶりの涙型の耳飾りにでメイクもしっかりして、すごく色っぽくて似合っていて中性っぽい…
アキラさんは普段と違って胸元が大きく開いたVネックシャツにジャケットを羽織るだけにして、ネッカチーフのようにスカーフを巻いていて
すごく大人っぽくって男らしくて、全然普段のアキラさんに見えない…
二人の付けているスカーフがおそろいで、もうお似合いのカップルにしか見えなくて、胸がギュッて苦しくなった。
アキラさんが立ち上がるとバスターさんの手を引いて立ち上がらせて、その後もしっかりと腰に手を回して手を引いてバスターさんをエスコートしてくる。
アキラさんは優雅でお洒落で…なのにバスターさんはそんなアキラさんには目もくれずにずっと俺を見てくれていた。
それだけで、もう泣けてきてしまいそうで…
二人が入り口に来ればすぐにアキラさんはバスターさんを俺に渡してくれて、ジョン君はアキラさんを大事に大事に引き寄せていく。
「それではバスターさん、いい夜を…ジョン、お迎えありがとう、どう?今日の僕は…かっこいいかな?」
「うん、すごく素敵だよ…でも僕の腕の中ではずっとアキラはお姫様だからね?どんなにかっこ良くなってもね!」
当たり前のようにアキラさんを包み込んでいく様は完全に雌を守る雄の姿で…
ジョン君は俺より弱いはずなのに、その余裕が今は凄く羨ましい、俺にできるのは、バスターさんを必死に見つめるだけで…
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