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29.二人の時間が動き出す
800.振られる為に (sideシバ)
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「シバ…えっと……飲み過ぎじゃないか?
さっきからまともに食べてないみたいだが…
その…食事は気に入らなかったか?
「いえ…大変においしそうな食事だと思いますよ…、でもっ今は食べたくないので…」
もう乾杯をしてからひたすらに、持ってきた蒸留酒を煽っている。
だって…このご飯って絶対にバスターさんの彼女さんが作ったやつじゃん!!
めちゃくちゃ彩りが綺麗なシーザーサラダにカラッと揚げられた唐揚げの周りにはパセリとかトマトとかあるし、分厚いカットステーキには俺にはわからない草と人参とジャガイモにバターが添えられて…バケットとかも色んな種類のパンが用意してあって…
もうクオリティーがお店じゃん!めちゃ料理が得意な人じゃん!!
しかもなんかお絞りとか、箸置きとか、ランチョウマットとか…もう小物もすごく鮮やかで、センスがよくて充実しまくってるし!
これはバスターさんの料理じゃ絶対ないし…
バスターさんの料理って、大量の肉がドーン!あとはポテト茹でてドーン!
だったじゃん?まさに男の料理だった…
部屋や料理をみたらわかるセンスが違う、絶対に可愛くて、優しくて、女性らしくて…俺みたいにバスターさんを困らせない
バスターさんの部下の俺が今日の今日突然にお邪魔することになったのに、俺好みのお肉だらけのご飯を準備してくれる、めちゃくちゃいい彼女さんなんだ!
もうそんな料理になんて、手もつけれなくて
ひたすら酒を煽っていく
向かいに座るバスターさんが心配そうに見つめてくるけど
絶対に彼女さんには敵わないだろうけど…
でも、俺はやっぱり本当にバスターさんのことが好きだし…それでも絶対にこの部屋や料理を用意できる人には敵わなくて……
もう目に涙が溜まって止められなくて、溢れる思いを何かにぶつけないとやってられなくて…
「酷いですよ…バスターさん、ずっと黙ってたんですか?
俺は…勘違いしちゃうじゃないですか!言ってくれてもよかったのに!
こんなの…俺はずっとあなたのことを…」
「あっ……すまない、私は怖かったんだ
お前に嫌われてしまうのが…
お前に好きだって思われていたかったんだ
そうだよな、やっぱりわかってしまうか?
その…まだ隠していた方なんだが…」
彼女さんのことを隠した方ってこと?俺に嫌われるって…
俺の気持ちを知りながら、彼女さんとはこんな同棲生活をしてて…外では俺もキープしておくつもりだったの?
そんな…俺の気持ちを弄ぶみたいなことしてたの?
「ゔぅぅ…そんなのっ、酷いよ!
こんなの違う!俺の好きなバスターさんがすることじゃないよ…
バスターさんは、ずっと男らしくて、格好良くて、優しくて…俺はそんなバスターさんが大好きだったのに!
なんで、こんなっこんなっ……ゔぇあぁぁ
バスターさんのバカァァ…ずっと俺を騙してたんだぁ!」
もうバスターさんの言葉に我慢なんてできなくて、酒の力も借りて子供みたいに泣いていく
そんな僕を、バスターさんはひどく傷ついたような顔で見てくるけど
そんな顔しないでよ!絶対に、傷つけたのはあなたで、傷ついたのは俺なんだからね!
「すまない…シバ…そうだよな?
お前に、もしかしたら受け入れてもらえるかもなんて思っていた。
もしかしたら、こんな私でも…私が自分勝手だったな…すまなかったよ」
受け入れるって…何?恋人がいることを受けいれて、俺とも付き合うつもりだったってこと!そんなん絶対に嫌だよ!
人狼は絶対的に番制をとる種族だよ?
浮気とか…愛人とか…二番目とか…絶対に嫌だ!!
「そんなの俺は…無理ですから!
もう生理的に絶対に無理ですから!!
そんなの、耐えられない…もうこれ以上俺の中のバスターさんを汚さないでよ…
もうやめてよ!」
「っっ…そうかっ生理的にか、そこまで駄目かっ…
汚すか…そうかっ、やはり…シバには、こんな私は受け入れられないか…」
そんな、泣きそうな顔したってダメだからね!
絶対に、絶対に…俺は受け入れれないから、僕の人狼としての本能が、倫理性が、道徳感が、全てにおいて嫌悪しか感じない
遺伝子レベルまで入り込むくらいに俺達人狼は番制をとってきたから、絶対に無理だから!
さっきからまともに食べてないみたいだが…
その…食事は気に入らなかったか?
「いえ…大変においしそうな食事だと思いますよ…、でもっ今は食べたくないので…」
もう乾杯をしてからひたすらに、持ってきた蒸留酒を煽っている。
だって…このご飯って絶対にバスターさんの彼女さんが作ったやつじゃん!!
めちゃくちゃ彩りが綺麗なシーザーサラダにカラッと揚げられた唐揚げの周りにはパセリとかトマトとかあるし、分厚いカットステーキには俺にはわからない草と人参とジャガイモにバターが添えられて…バケットとかも色んな種類のパンが用意してあって…
もうクオリティーがお店じゃん!めちゃ料理が得意な人じゃん!!
しかもなんかお絞りとか、箸置きとか、ランチョウマットとか…もう小物もすごく鮮やかで、センスがよくて充実しまくってるし!
これはバスターさんの料理じゃ絶対ないし…
バスターさんの料理って、大量の肉がドーン!あとはポテト茹でてドーン!
だったじゃん?まさに男の料理だった…
部屋や料理をみたらわかるセンスが違う、絶対に可愛くて、優しくて、女性らしくて…俺みたいにバスターさんを困らせない
バスターさんの部下の俺が今日の今日突然にお邪魔することになったのに、俺好みのお肉だらけのご飯を準備してくれる、めちゃくちゃいい彼女さんなんだ!
もうそんな料理になんて、手もつけれなくて
ひたすら酒を煽っていく
向かいに座るバスターさんが心配そうに見つめてくるけど
絶対に彼女さんには敵わないだろうけど…
でも、俺はやっぱり本当にバスターさんのことが好きだし…それでも絶対にこの部屋や料理を用意できる人には敵わなくて……
もう目に涙が溜まって止められなくて、溢れる思いを何かにぶつけないとやってられなくて…
「酷いですよ…バスターさん、ずっと黙ってたんですか?
俺は…勘違いしちゃうじゃないですか!言ってくれてもよかったのに!
こんなの…俺はずっとあなたのことを…」
「あっ……すまない、私は怖かったんだ
お前に嫌われてしまうのが…
お前に好きだって思われていたかったんだ
そうだよな、やっぱりわかってしまうか?
その…まだ隠していた方なんだが…」
彼女さんのことを隠した方ってこと?俺に嫌われるって…
俺の気持ちを知りながら、彼女さんとはこんな同棲生活をしてて…外では俺もキープしておくつもりだったの?
そんな…俺の気持ちを弄ぶみたいなことしてたの?
「ゔぅぅ…そんなのっ、酷いよ!
こんなの違う!俺の好きなバスターさんがすることじゃないよ…
バスターさんは、ずっと男らしくて、格好良くて、優しくて…俺はそんなバスターさんが大好きだったのに!
なんで、こんなっこんなっ……ゔぇあぁぁ
バスターさんのバカァァ…ずっと俺を騙してたんだぁ!」
もうバスターさんの言葉に我慢なんてできなくて、酒の力も借りて子供みたいに泣いていく
そんな僕を、バスターさんはひどく傷ついたような顔で見てくるけど
そんな顔しないでよ!絶対に、傷つけたのはあなたで、傷ついたのは俺なんだからね!
「すまない…シバ…そうだよな?
お前に、もしかしたら受け入れてもらえるかもなんて思っていた。
もしかしたら、こんな私でも…私が自分勝手だったな…すまなかったよ」
受け入れるって…何?恋人がいることを受けいれて、俺とも付き合うつもりだったってこと!そんなん絶対に嫌だよ!
人狼は絶対的に番制をとる種族だよ?
浮気とか…愛人とか…二番目とか…絶対に嫌だ!!
「そんなの俺は…無理ですから!
もう生理的に絶対に無理ですから!!
そんなの、耐えられない…もうこれ以上俺の中のバスターさんを汚さないでよ…
もうやめてよ!」
「っっ…そうかっ生理的にか、そこまで駄目かっ…
汚すか…そうかっ、やはり…シバには、こんな私は受け入れられないか…」
そんな、泣きそうな顔したってダメだからね!
絶対に、絶対に…俺は受け入れれないから、僕の人狼としての本能が、倫理性が、道徳感が、全てにおいて嫌悪しか感じない
遺伝子レベルまで入り込むくらいに俺達人狼は番制をとってきたから、絶対に無理だから!
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