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28.シバという人
795.マサト現る 了 (sideバスター)
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「アキラさんに感謝してください!
あの人があなた達を望んだから、この程度の処分にしたのですからね?
はぁ…まったく、あんなすごい接待を受けちゃったら、要望を通すしかないじゃないですか…」
社長が盛大にため息をついて、憎々しげにギリリっと歯ぎしりをしている。
なるほど…確かにすべてが終わってみれば、アレは賭けじゃなくて完璧に社長への接待だった。
社長が冒険者あがりで、絶対的に自分の方が負けるとわかっていながらの
この社長の力量のギリギリのところで、最大限に気持ちよく勝たせるという接待対戦だったわけか…アキラさんは本当にすごいな…
「はい、ありがとうございます。今後はこのようなことが無いように、しっかりと肝に銘じておきます。」
「そうしてください!今はあなた方の穴埋めはどうしようかと考えていますから…二度とこんな面倒ごとはごめんですからね?」
そんな叱責を飛ばしながらも、その表情はどこかスッキリとしていて
本当にアキラさんの接待は気持ちよかったらしく、少し羨ましく感じてしまった。
執務室を出て、アキラさんにお礼をっと思い研究室に足を運びノックをして入れば、そこにはシノダ教授が上半身を露わにして、カズマさんが肩に触れているところだった…
「あぁぁ…申し訳ありませんでした。シバのやった怪我ですよね?大丈夫ですか?骨とかいっていませんでしたか?」
「えぇ、大丈夫ですよ!ただの打撲です。
やはり現役はすごいですね!アレでも手加減をされてたんですよね?
それでもしばらくは重いものが持てなさそうた…中華鍋は振れないかな?」
「はぁ…俺が回復魔法がもう少し上手かったらよかったんだけど、師匠くらい日々一緒にいたら掛けれるけど、回復量はダークには足元にも及ばない…
あいつならこれくらいの打撲は一瞬で治すだろうに…」
「カズマ君もありがとう、人には向き不向きがあるからね、君はよくやってるよ!
日々アキラ君の助手として頑張ってるじゃないかい?カズマ君の回復魔法でも、十分痛みは引いたよ、ありがとう!」
このシノダ教授は本当に不思議な人だ、見た目はすごく厳つくて、反社のように見えるのに物腰は柔らかくて周りの若者を優しく導くように接している。
「バスターさんもどうでしたか?
マサトさんも…あの人はアキラ君のことになると血が登っちゃったんでしょうね
はは…あの人も完全に堕ちてますよね…」
「はい、停職処分で済みました。
かなりの恩情処分ですよね
あなた達は…不思議な人達ですね、会社というより、アキラさんに集っているようだ…」
「それはよかった!
うん、まぁ…そうですね!この会社にはあまり思い入れはないですが、俺はアキラ君のためなら命すら厭わない覚悟かな?
それほどまでにあの子は魅力的なんですよ…」
「俺もアキラがいなかったら、即こんなとこ出てくけど…アキラのためなら喜んでこの身を捧げるよ
いや…もう捧げたい!好きにして欲しい!!ボロボロに踏みつけてグチャグチャにしばき倒して…ボロ雑巾の様にぃぃ…」
「カズマ君、大丈夫?発作でてるよ?ほらっ落ち着こうね…
アキラ君はカズマ君が清浄魔法かけて俺が診断したので、今は医務室のベッドで寝てます。そちらに行った方がいいですよ?
この部屋はベッドがないから…ほらっ、ベッドまで入れちゃうとアキラ君とかすぐに泊まり込みで仕事するタチでしょ?社畜気味でしょ?」
大変に若者たちを理解しているシノダ教授にお礼を言ってから、医務室に向かうことにした。
そして医務室からは……
「うわぁぁ!!ごめんなさい、本当にごめんなさい…」
なぜかアキラさんの全力の謝罪が響いていた。
あの人があなた達を望んだから、この程度の処分にしたのですからね?
はぁ…まったく、あんなすごい接待を受けちゃったら、要望を通すしかないじゃないですか…」
社長が盛大にため息をついて、憎々しげにギリリっと歯ぎしりをしている。
なるほど…確かにすべてが終わってみれば、アレは賭けじゃなくて完璧に社長への接待だった。
社長が冒険者あがりで、絶対的に自分の方が負けるとわかっていながらの
この社長の力量のギリギリのところで、最大限に気持ちよく勝たせるという接待対戦だったわけか…アキラさんは本当にすごいな…
「はい、ありがとうございます。今後はこのようなことが無いように、しっかりと肝に銘じておきます。」
「そうしてください!今はあなた方の穴埋めはどうしようかと考えていますから…二度とこんな面倒ごとはごめんですからね?」
そんな叱責を飛ばしながらも、その表情はどこかスッキリとしていて
本当にアキラさんの接待は気持ちよかったらしく、少し羨ましく感じてしまった。
執務室を出て、アキラさんにお礼をっと思い研究室に足を運びノックをして入れば、そこにはシノダ教授が上半身を露わにして、カズマさんが肩に触れているところだった…
「あぁぁ…申し訳ありませんでした。シバのやった怪我ですよね?大丈夫ですか?骨とかいっていませんでしたか?」
「えぇ、大丈夫ですよ!ただの打撲です。
やはり現役はすごいですね!アレでも手加減をされてたんですよね?
それでもしばらくは重いものが持てなさそうた…中華鍋は振れないかな?」
「はぁ…俺が回復魔法がもう少し上手かったらよかったんだけど、師匠くらい日々一緒にいたら掛けれるけど、回復量はダークには足元にも及ばない…
あいつならこれくらいの打撲は一瞬で治すだろうに…」
「カズマ君もありがとう、人には向き不向きがあるからね、君はよくやってるよ!
日々アキラ君の助手として頑張ってるじゃないかい?カズマ君の回復魔法でも、十分痛みは引いたよ、ありがとう!」
このシノダ教授は本当に不思議な人だ、見た目はすごく厳つくて、反社のように見えるのに物腰は柔らかくて周りの若者を優しく導くように接している。
「バスターさんもどうでしたか?
マサトさんも…あの人はアキラ君のことになると血が登っちゃったんでしょうね
はは…あの人も完全に堕ちてますよね…」
「はい、停職処分で済みました。
かなりの恩情処分ですよね
あなた達は…不思議な人達ですね、会社というより、アキラさんに集っているようだ…」
「それはよかった!
うん、まぁ…そうですね!この会社にはあまり思い入れはないですが、俺はアキラ君のためなら命すら厭わない覚悟かな?
それほどまでにあの子は魅力的なんですよ…」
「俺もアキラがいなかったら、即こんなとこ出てくけど…アキラのためなら喜んでこの身を捧げるよ
いや…もう捧げたい!好きにして欲しい!!ボロボロに踏みつけてグチャグチャにしばき倒して…ボロ雑巾の様にぃぃ…」
「カズマ君、大丈夫?発作でてるよ?ほらっ落ち着こうね…
アキラ君はカズマ君が清浄魔法かけて俺が診断したので、今は医務室のベッドで寝てます。そちらに行った方がいいですよ?
この部屋はベッドがないから…ほらっ、ベッドまで入れちゃうとアキラ君とかすぐに泊まり込みで仕事するタチでしょ?社畜気味でしょ?」
大変に若者たちを理解しているシノダ教授にお礼を言ってから、医務室に向かうことにした。
そして医務室からは……
「うわぁぁ!!ごめんなさい、本当にごめんなさい…」
なぜかアキラさんの全力の謝罪が響いていた。
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