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27.強くなるよ
733.波風のど真ん中 8 (sideバスター)
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汚い手で触るな!!っと叫び出したかった。
それでもアキラさんは相変わらずの、目は怖いが笑顔でいるから、私がキレるわけにはいかなくて……
きっとこの部屋はアキラさんが私のために用意してくれた部屋で、私と楽しい時間を過ごせるようにいろいろと思案してくれた部屋で……
そんな部屋を……
「アハハハ!アキラさん、あんたこんな趣味があったのかい?
まぁ確かに、お似合いだろうなぁ…
可愛いオカマになりそうだぜ!」
「ははっ、ちょっと化粧してみせてくれよぅ…きっと俺好みの可愛い男の娘になるんじゃないかなぁ?ははっ」
「いやぁ…流石にシラフでは厳しいですね?仕事中ですから……」
なら飲みに行けばいいだろう!っと袋に化粧道具一式を乱暴に詰め込んで、飲み屋での接待に移行したのだ……
もうそこからは、アキラさんはされるがままにあの優男風情のラダから下手くそな化粧をされて……
「おぉ!ははっ、いいんじゃねぇ?
似合う似合う、可愛いぜぇ?付けまつ毛がバシバシなのが色っぽくて好みだねぇ…
真っ赤なルージュもいいねぇ」
「そうですか?ラダさんはこういう方が好みなんですね?はは…」
もうアキラさんの笑顔も引きつってるし!私はもう見ていて泣けてきた…
アキラさんはきっとすごくこだわりが強い人なんだろう
あの牙狼とのデートのときだって、すごくすごく可愛らしいメイクをしてて
年下の彼のためにか、幼さが引き立つような柔らかい雰囲気のベビーフェイスメイクをしていたのに、こんな下手くそなケバケバ妖怪メイクが似合うわけないだろうが!
しかもこいつらときたら、化粧道具の価値も扱い方もわかっちゃいない!
そのルージュはプレミア付いてる期間限定品だぞ!
そんなむちゃくちゃな直塗りするな、リップブラシ使えよ、折れる!!
そのファンデも会員限定でしか買えないコンパクト入だからな!
ダカダカ乱暴に叩くな、ファンデが割れる!!
キレたかった…これまでで一番キレたかった……
もう私からしたら、おまえらがさっき奪っていったレア素材なんかよりも百倍以上は価値がある物を、そんな乱暴に!
おいっ!そのチークブラシは駄目だろうが!
それは今や何年も予約待ちで買えない、職人物だぞ!毛が開く、グリグリ塗るな!!毛が、毛が…
谷口さんの車に乗り込んだときには酷い顔をしていたと思う、化粧ケバケバのアキラさんよりもある意味酷い顔だったと思うが……
「あぁ…バスターさんや谷口さんにそんな顔をされちゃったら、僕の怒りも納まるってもんですよ!
ふふっ、二人共、本当に酷い顔ですね?今の僕が言えたもんじゃ無いけどね?はははっ!」
そんな風に貴方は笑い飛ばしてくださるから…
私はどうしようもない気持ちにさせられる…
谷口さんはいつものニコニコスマイルだったけど、酷い顔なんだろうか?アキラさんにしかわからない違いがあるのだろうか?
それでもアキラさんは相変わらずの、目は怖いが笑顔でいるから、私がキレるわけにはいかなくて……
きっとこの部屋はアキラさんが私のために用意してくれた部屋で、私と楽しい時間を過ごせるようにいろいろと思案してくれた部屋で……
そんな部屋を……
「アハハハ!アキラさん、あんたこんな趣味があったのかい?
まぁ確かに、お似合いだろうなぁ…
可愛いオカマになりそうだぜ!」
「ははっ、ちょっと化粧してみせてくれよぅ…きっと俺好みの可愛い男の娘になるんじゃないかなぁ?ははっ」
「いやぁ…流石にシラフでは厳しいですね?仕事中ですから……」
なら飲みに行けばいいだろう!っと袋に化粧道具一式を乱暴に詰め込んで、飲み屋での接待に移行したのだ……
もうそこからは、アキラさんはされるがままにあの優男風情のラダから下手くそな化粧をされて……
「おぉ!ははっ、いいんじゃねぇ?
似合う似合う、可愛いぜぇ?付けまつ毛がバシバシなのが色っぽくて好みだねぇ…
真っ赤なルージュもいいねぇ」
「そうですか?ラダさんはこういう方が好みなんですね?はは…」
もうアキラさんの笑顔も引きつってるし!私はもう見ていて泣けてきた…
アキラさんはきっとすごくこだわりが強い人なんだろう
あの牙狼とのデートのときだって、すごくすごく可愛らしいメイクをしてて
年下の彼のためにか、幼さが引き立つような柔らかい雰囲気のベビーフェイスメイクをしていたのに、こんな下手くそなケバケバ妖怪メイクが似合うわけないだろうが!
しかもこいつらときたら、化粧道具の価値も扱い方もわかっちゃいない!
そのルージュはプレミア付いてる期間限定品だぞ!
そんなむちゃくちゃな直塗りするな、リップブラシ使えよ、折れる!!
そのファンデも会員限定でしか買えないコンパクト入だからな!
ダカダカ乱暴に叩くな、ファンデが割れる!!
キレたかった…これまでで一番キレたかった……
もう私からしたら、おまえらがさっき奪っていったレア素材なんかよりも百倍以上は価値がある物を、そんな乱暴に!
おいっ!そのチークブラシは駄目だろうが!
それは今や何年も予約待ちで買えない、職人物だぞ!毛が開く、グリグリ塗るな!!毛が、毛が…
谷口さんの車に乗り込んだときには酷い顔をしていたと思う、化粧ケバケバのアキラさんよりもある意味酷い顔だったと思うが……
「あぁ…バスターさんや谷口さんにそんな顔をされちゃったら、僕の怒りも納まるってもんですよ!
ふふっ、二人共、本当に酷い顔ですね?今の僕が言えたもんじゃ無いけどね?はははっ!」
そんな風に貴方は笑い飛ばしてくださるから…
私はどうしようもない気持ちにさせられる…
谷口さんはいつものニコニコスマイルだったけど、酷い顔なんだろうか?アキラさんにしかわからない違いがあるのだろうか?
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