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27.強くなるよ
728.波風のど真ん中 3 (sideシバ)
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「それがどうしたっていうんですか?アブさん?ココは僕が副所長の施設ですよ?
何が問題があるっていうんですか?」
「ぽっと出のガキが、会長のお気に入りかなんか知らねぇが…
好き勝手しやがってよぅ?あの坊っちゃん社長が目障りに大事に大事にしているから手がだせなかっだがなぁ?
なんでお前みたいなガキがこんな立派な施設がもらえるのかねぇ?」
「それは僕がそれだけ会社に買われてるからじゃないかな?
自分で言うのもなんですが……結構いい仕事してるでしょ?ぼくは…」
「はっ!よく言うぜ!あの坊っちゃん社長に腰振っておねだりしたんじゃないのかい?
お前みたいな奴が、何の仕事ができるってんだか!」
ギリギリっと歯を食いしばって顔を赤くしている小山の男と、薄ら笑いを浮かべるようなフザケた態度のアイツがにらみ合っている。
なるほどね、コイツは社長の愛人だったわけだ…
だからあんなにデカい態度が取れるし、冒険者達への理解も信頼もないわけか…
でもこの状況はどういうことなんだろう?
「まぁいい…、俺達がこの施設がしっかりとしたものなのか、監査してやるよ!
せいぜい頑張って、包み隠しな…見られたらまずいところんなぁ?」
「そうですか…それはそれは、お忙しいだろうに、親切にありがとうございます。それではまずはこちらの資料を見て下さい」
さっき男に弾かれた資料がいつの間にか集められて、アイツの手の中にあった…
えっ!すごい!谷口さんだよね?
気づかない間に拾ってたの?
そこからのあの三人組の態度は酷いものだった。
ひたすら粗を探すように小さな数字の違いを見つけては説明を求めてくる。
何度も何度も……
聞いてないだろう!あんたら!!
そこの数字の間違いはもう十回以上説明したぞ?
それでもアイツはヘラヘラっと笑った顔のままで何回も丁寧に質問に応え、資料を出して……
「はぁ…そろそろいい時間になっちまったなぁ?でもまだ話足りないよなぁ…聞きたいこともあるし、なぁ?」
「えぇ、もちろんですよ
まだまだ皆さんとお話したいですから
ちょっと定時には早いですが…
谷口さん、お店は大丈夫ですか?
大丈夫そうなら移動しましょうか?」
まだ定時まで一時間以上あるが、ヘラヘラっと笑っているアイツが谷口さんに確認を取る。
さっき谷口さんが言っていたのは
不真面目な態度が嫌になる。他の冒険者にだって示しがつかないだろうに…
「さてとっ、シバさんは食堂の冒険者さん達に折を用意してありましからね?そちらを帰りにお持たせしてください」
「はぁ?そっちの可愛いワンちゃんは来ないのかい?
見た目が可愛いから、なでなでいっぱいしてあげようと思ったのになぁ」
優男風情がイヤらしい目でこっちを見ながら、ベロリっと舌なめずりをする。気持ちが悪くてゾワゾワっと鳥肌が立ってしまった!
「いやですよぅ、ラダさん!
これからは大人の時間でしょ?
シバさんにはちょっと早いでしょ?
まさか、ご飯とお酒だけで終わりなんてないでしょう
それでは、シバさんよろしくお願いしますね?」
あの優男風情の腕にそっと手を置いて自分の方を向けて歩を進めさせれば…
後手でヒラヒラっと俺に『よろしくねぇ』っとばかりに合図を送ってくる。
馬鹿にしやがって!
俺だって大人の時間くらいは付き合えるのに!!
何が問題があるっていうんですか?」
「ぽっと出のガキが、会長のお気に入りかなんか知らねぇが…
好き勝手しやがってよぅ?あの坊っちゃん社長が目障りに大事に大事にしているから手がだせなかっだがなぁ?
なんでお前みたいなガキがこんな立派な施設がもらえるのかねぇ?」
「それは僕がそれだけ会社に買われてるからじゃないかな?
自分で言うのもなんですが……結構いい仕事してるでしょ?ぼくは…」
「はっ!よく言うぜ!あの坊っちゃん社長に腰振っておねだりしたんじゃないのかい?
お前みたいな奴が、何の仕事ができるってんだか!」
ギリギリっと歯を食いしばって顔を赤くしている小山の男と、薄ら笑いを浮かべるようなフザケた態度のアイツがにらみ合っている。
なるほどね、コイツは社長の愛人だったわけだ…
だからあんなにデカい態度が取れるし、冒険者達への理解も信頼もないわけか…
でもこの状況はどういうことなんだろう?
「まぁいい…、俺達がこの施設がしっかりとしたものなのか、監査してやるよ!
せいぜい頑張って、包み隠しな…見られたらまずいところんなぁ?」
「そうですか…それはそれは、お忙しいだろうに、親切にありがとうございます。それではまずはこちらの資料を見て下さい」
さっき男に弾かれた資料がいつの間にか集められて、アイツの手の中にあった…
えっ!すごい!谷口さんだよね?
気づかない間に拾ってたの?
そこからのあの三人組の態度は酷いものだった。
ひたすら粗を探すように小さな数字の違いを見つけては説明を求めてくる。
何度も何度も……
聞いてないだろう!あんたら!!
そこの数字の間違いはもう十回以上説明したぞ?
それでもアイツはヘラヘラっと笑った顔のままで何回も丁寧に質問に応え、資料を出して……
「はぁ…そろそろいい時間になっちまったなぁ?でもまだ話足りないよなぁ…聞きたいこともあるし、なぁ?」
「えぇ、もちろんですよ
まだまだ皆さんとお話したいですから
ちょっと定時には早いですが…
谷口さん、お店は大丈夫ですか?
大丈夫そうなら移動しましょうか?」
まだ定時まで一時間以上あるが、ヘラヘラっと笑っているアイツが谷口さんに確認を取る。
さっき谷口さんが言っていたのは
不真面目な態度が嫌になる。他の冒険者にだって示しがつかないだろうに…
「さてとっ、シバさんは食堂の冒険者さん達に折を用意してありましからね?そちらを帰りにお持たせしてください」
「はぁ?そっちの可愛いワンちゃんは来ないのかい?
見た目が可愛いから、なでなでいっぱいしてあげようと思ったのになぁ」
優男風情がイヤらしい目でこっちを見ながら、ベロリっと舌なめずりをする。気持ちが悪くてゾワゾワっと鳥肌が立ってしまった!
「いやですよぅ、ラダさん!
これからは大人の時間でしょ?
シバさんにはちょっと早いでしょ?
まさか、ご飯とお酒だけで終わりなんてないでしょう
それでは、シバさんよろしくお願いしますね?」
あの優男風情の腕にそっと手を置いて自分の方を向けて歩を進めさせれば…
後手でヒラヒラっと俺に『よろしくねぇ』っとばかりに合図を送ってくる。
馬鹿にしやがって!
俺だって大人の時間くらいは付き合えるのに!!
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