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26.そして共に
673.からめて (sideマサト)
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「貴方が理事長として返り咲き、カズマが我が社のパイプ役として
学園との連携を良い関係を導く。
更にその後に、カズマが学園へと戻れば、この連携を成功させたっというドデカイ実績になります。
それに外部の企業からの返り咲きなんて…かなり箔が付きますよね?
ひたすら甘やかされて学園内でぬくぬく育てられているお兄さんより!
このまま…されるがまま……貴方の血縁以外に学園を牛耳られていいのですか?」
開いた口のまま固まった元学園長は、アキラさんの瞳を凝視する。
それは…悪手ですよ?捕らえられてしまいますよ?
我らが女王様に……
「僕がカズマを引き受けますよ
借金も女性問題もドラッグも、僕が目が黒いうちはやらせはしません!
こちらでアイツをキッチリ育て直して、しっかりとできるヤツにして、箔をつけて返して差し上げます。
だから…ねぇ…?貴方は理事長に…
アイツの戻る場を作っておいてくださいよ、それが貴方の役目であり禊ですよ?」
呟くように、誘うように…
優しい声で罠に嵌めていく。
それがあのエルフのためになるっと…
私達は貴方の味方だとばかりに…
このエルフの元学園長も長く生きてきたのだろう、それこそ、色々な相手と対峙してきただろう…
ただ、今回は相手が悪い
我らが女王様の搦め手は優しく心地よく真綿のように締め上げていく。
「ねぇ?理事長…いい話じゃないですか?谷口さん」
アキラさんの言葉と目線に、谷口が廊下に向かい、扉を開くとエルフとおじいちゃんが立っていた。
「こちらが、カズマを下宿させて行儀見習いとして雇う、うちの会長です。
それと…カズマ…言うことあるだらう?」
エルフが元学園長の座るソファの横に正座をする。
元学園長は目を見開き、信じられないようなものを見る目でその様子を見ている。
「おじいちゃん、いろいろと迷惑をかけてすいませんでした。
俺は今度こそ、ココでやり切ってみせるから…
どうかっ力を貸してください、お願いします。」
そして見事な土下座をエルフはしてみせた。
「初めまして、貴方のことは兼ね兼ね存じ上げておりますが、お話するのは…初めてですな
カズマ君は、ワシがしっかりと責任を持ってみさせていただきます。
今後とも、よきお付き合いをよろしくお願いいたします。」
おじいちゃんのが正にお手本のような、挨拶をして礼をすれば…
それよりもさらに深い礼を元学園長が行い…ボロボロっと涙を流しながら嗚咽を漏らしだした。
「うちの……うちの……馬鹿な孫をよろしくお願いします……」
っと泣きながら、か細い声でお願いをし
今後の我が社との連携の話などは、追って連絡をするっと約束をしてから
帰路に付いていった。
「はぁ……しかし、カズマ君も見事な土下座じゃったな?
あのとき練習した甲斐があったのう…」
確かに、あの土下座は元学園長の心を決めるトドメになったと思える。
「は~い、お疲れ様でした~
カズマもお疲れ、すごくよかったよ!
ははっ、あのお前のおじいちゃんの顔めちゃ可笑しかったね!
お前に土下座なんて……一生されないと思ってたんだろうね?
お前はじいちゃんにはいつもケチョンケチョンだったもんね……まぁわからなくはないけどね」
「うん、俺も絶対にしないと思ってたし…
でもまぁ、これでアキラが死ぬまでずっと一緒にいられるんだろ?
フフフッ…俺もうプロポーズされた気分だし!
目が黒いうちはって…死んでから返してもいいって…
ふはっ!それって死ぬまでは離さないってことでしょ?最高…本当に最高!!」
テンション高く踊りだすように、バタバタっと走り回るエルフが目障りだなぁ
「まぁ…あの人には、せいぜい働いてもらいましょう!カズマのこともあるしね?」
学園との連携を良い関係を導く。
更にその後に、カズマが学園へと戻れば、この連携を成功させたっというドデカイ実績になります。
それに外部の企業からの返り咲きなんて…かなり箔が付きますよね?
ひたすら甘やかされて学園内でぬくぬく育てられているお兄さんより!
このまま…されるがまま……貴方の血縁以外に学園を牛耳られていいのですか?」
開いた口のまま固まった元学園長は、アキラさんの瞳を凝視する。
それは…悪手ですよ?捕らえられてしまいますよ?
我らが女王様に……
「僕がカズマを引き受けますよ
借金も女性問題もドラッグも、僕が目が黒いうちはやらせはしません!
こちらでアイツをキッチリ育て直して、しっかりとできるヤツにして、箔をつけて返して差し上げます。
だから…ねぇ…?貴方は理事長に…
アイツの戻る場を作っておいてくださいよ、それが貴方の役目であり禊ですよ?」
呟くように、誘うように…
優しい声で罠に嵌めていく。
それがあのエルフのためになるっと…
私達は貴方の味方だとばかりに…
このエルフの元学園長も長く生きてきたのだろう、それこそ、色々な相手と対峙してきただろう…
ただ、今回は相手が悪い
我らが女王様の搦め手は優しく心地よく真綿のように締め上げていく。
「ねぇ?理事長…いい話じゃないですか?谷口さん」
アキラさんの言葉と目線に、谷口が廊下に向かい、扉を開くとエルフとおじいちゃんが立っていた。
「こちらが、カズマを下宿させて行儀見習いとして雇う、うちの会長です。
それと…カズマ…言うことあるだらう?」
エルフが元学園長の座るソファの横に正座をする。
元学園長は目を見開き、信じられないようなものを見る目でその様子を見ている。
「おじいちゃん、いろいろと迷惑をかけてすいませんでした。
俺は今度こそ、ココでやり切ってみせるから…
どうかっ力を貸してください、お願いします。」
そして見事な土下座をエルフはしてみせた。
「初めまして、貴方のことは兼ね兼ね存じ上げておりますが、お話するのは…初めてですな
カズマ君は、ワシがしっかりと責任を持ってみさせていただきます。
今後とも、よきお付き合いをよろしくお願いいたします。」
おじいちゃんのが正にお手本のような、挨拶をして礼をすれば…
それよりもさらに深い礼を元学園長が行い…ボロボロっと涙を流しながら嗚咽を漏らしだした。
「うちの……うちの……馬鹿な孫をよろしくお願いします……」
っと泣きながら、か細い声でお願いをし
今後の我が社との連携の話などは、追って連絡をするっと約束をしてから
帰路に付いていった。
「はぁ……しかし、カズマ君も見事な土下座じゃったな?
あのとき練習した甲斐があったのう…」
確かに、あの土下座は元学園長の心を決めるトドメになったと思える。
「は~い、お疲れ様でした~
カズマもお疲れ、すごくよかったよ!
ははっ、あのお前のおじいちゃんの顔めちゃ可笑しかったね!
お前に土下座なんて……一生されないと思ってたんだろうね?
お前はじいちゃんにはいつもケチョンケチョンだったもんね……まぁわからなくはないけどね」
「うん、俺も絶対にしないと思ってたし…
でもまぁ、これでアキラが死ぬまでずっと一緒にいられるんだろ?
フフフッ…俺もうプロポーズされた気分だし!
目が黒いうちはって…死んでから返してもいいって…
ふはっ!それって死ぬまでは離さないってことでしょ?最高…本当に最高!!」
テンション高く踊りだすように、バタバタっと走り回るエルフが目障りだなぁ
「まぁ…あの人には、せいぜい働いてもらいましょう!カズマのこともあるしね?」
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