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24.捕まえる僕
631.救い主 (side会長)
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「ママっ、やめてよ……
そんなこと頼んでないし、うるさくて起きちゃったよ」
巨大なレースの天蓋付のベッドから聞き覚えのあるソプラノボイスがQueenを止めた。
「あぁ…、ごめんね起こしちゃったわねぇ、ママったらちょっと怒れちゃったから
お熱はどう?汗をかいてたけど、お水飲む?」
「まだ体が熱い、あとでお風呂入りたいし
でもまず、ママの紅茶が飲みたいな、ハチミツ入れて甘いのがいいなぁ…」
Queenが踵を返してベッドに向かい、やはりそこで寝ていたアキラ君を軽々と抱き上げてソファに座る。
アキラ君は甘えたように、ピタリっとくっついてリラックスをしているようで
膝の上にアキラ君を乗せて、机の上をカチャカチャと音をさせて紅茶を入れるとアキラ君に渡していく。
「うん、美味しい…、ありがとうママ
会長達、なんで来たんですか?
ここに来るのけっこう大変だったんじゃないですか?」
しかしアキラ君の姿に目をむく、左側の髪は編み込まれコーンロウになっている。
サテンのQueenのドレスとおそろいの生地のパールピンクのパジャマは上だけを着ている
スラリとはした足が見え隠れしてどこか艶めかしい
普段とは違いすぎる姿に、アキラ君が別人に見える
「そんな言い方しないの?
アキラを迎えに来てくれたのよ?
まぁ…今、私に消されかけてたけどね?」
「痛っ、ママまだ耳を触らないで
ママに開けられたピアスの穴がまだ痛いから!
いやっだって、そんな来なくても…別に……」
アキラ君の言葉が、服装が、雰囲気がまるでワシ等の迎えを拒むように感じる。
「そんな!アキラさんは…、もしかして、もうこのまま帰ってこないつもりだったんですか?
ずっとこのまま…ここで?」
ガタガタと震えながらも必死にジョン君とQueenの間に立っていたマサトがアキラ君に、必死に呼びかける。
左耳上部には金の輪のピアスが軟骨部分に光っている。
まるでアキラ君の新しい所有者の証のように…
「そんなっ…アキラ?嘘でしょ?
僕っごめんなさい、アキラをいっぱい傷つけたから…カズマさんとあんなことしたから…それは僕が弱かったからで、僕っ僕っ……
でもっ、お願いだよ、側にいさせてよ!
嫌だアキラがいなくなるなんて耐えられない!
一緒にいられないなら…もうこのまま……」
ジョン君が壁に持たれままでポロポロと泣き出してしまった。
アキラ君を見やれば、困った顔で下を見つめている。
「ふふっ、ほらね?男なんてハッキリと言ってやらないとわからないものよ?
あのワンちゃんもアキラが何が嫌だったかなんて、欠片もわかっちゃいないは…
受け入れてばかりで我慢するばかりがいい恋人というわけじゃないのよ?
ほらっしっかりと伝えてあげなさい」
Queenの言葉に背中を押されるように、アキラ君がジョン君に歩を進めて行った。
そんなこと頼んでないし、うるさくて起きちゃったよ」
巨大なレースの天蓋付のベッドから聞き覚えのあるソプラノボイスがQueenを止めた。
「あぁ…、ごめんね起こしちゃったわねぇ、ママったらちょっと怒れちゃったから
お熱はどう?汗をかいてたけど、お水飲む?」
「まだ体が熱い、あとでお風呂入りたいし
でもまず、ママの紅茶が飲みたいな、ハチミツ入れて甘いのがいいなぁ…」
Queenが踵を返してベッドに向かい、やはりそこで寝ていたアキラ君を軽々と抱き上げてソファに座る。
アキラ君は甘えたように、ピタリっとくっついてリラックスをしているようで
膝の上にアキラ君を乗せて、机の上をカチャカチャと音をさせて紅茶を入れるとアキラ君に渡していく。
「うん、美味しい…、ありがとうママ
会長達、なんで来たんですか?
ここに来るのけっこう大変だったんじゃないですか?」
しかしアキラ君の姿に目をむく、左側の髪は編み込まれコーンロウになっている。
サテンのQueenのドレスとおそろいの生地のパールピンクのパジャマは上だけを着ている
スラリとはした足が見え隠れしてどこか艶めかしい
普段とは違いすぎる姿に、アキラ君が別人に見える
「そんな言い方しないの?
アキラを迎えに来てくれたのよ?
まぁ…今、私に消されかけてたけどね?」
「痛っ、ママまだ耳を触らないで
ママに開けられたピアスの穴がまだ痛いから!
いやっだって、そんな来なくても…別に……」
アキラ君の言葉が、服装が、雰囲気がまるでワシ等の迎えを拒むように感じる。
「そんな!アキラさんは…、もしかして、もうこのまま帰ってこないつもりだったんですか?
ずっとこのまま…ここで?」
ガタガタと震えながらも必死にジョン君とQueenの間に立っていたマサトがアキラ君に、必死に呼びかける。
左耳上部には金の輪のピアスが軟骨部分に光っている。
まるでアキラ君の新しい所有者の証のように…
「そんなっ…アキラ?嘘でしょ?
僕っごめんなさい、アキラをいっぱい傷つけたから…カズマさんとあんなことしたから…それは僕が弱かったからで、僕っ僕っ……
でもっ、お願いだよ、側にいさせてよ!
嫌だアキラがいなくなるなんて耐えられない!
一緒にいられないなら…もうこのまま……」
ジョン君が壁に持たれままでポロポロと泣き出してしまった。
アキラ君を見やれば、困った顔で下を見つめている。
「ふふっ、ほらね?男なんてハッキリと言ってやらないとわからないものよ?
あのワンちゃんもアキラが何が嫌だったかなんて、欠片もわかっちゃいないは…
受け入れてばかりで我慢するばかりがいい恋人というわけじゃないのよ?
ほらっしっかりと伝えてあげなさい」
Queenの言葉に背中を押されるように、アキラ君がジョン君に歩を進めて行った。
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