夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの?

モスマンの娘

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21.進む僕

576.シャワーの結末

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「もぅ!僕の裸なんてダークもお千代さんめカズマも見まくってるからね?
しかもシャワーだから裸が普通なんじゃない?
この格好の方が恥ずかしいんじゃない?」


パンツだけは死守しました。
めちゃくちゃアキラが文句を言ってるけど…
僕かあまりに必死に止めるから、アキラはパンツを履いたままシャワーを浴びてくれることになった。


カズマさんが何か小さく演唱をして、両手が光るとアキラの頭の上から湯気のでている雨が降ってきて、アキラ気持ちよさそうにしている。
上を向いて目を何回か瞬かせると、周りを確認するように眺めて…


「ちょっと……なんで本当に全員で僕のシャワー見てるんですか?
まさか全員で見てるなんて…びっくりですよ!
別に見なくていいんですよ?
ほらっもう暇な人は帰り支度とかしてくださいよ!」


「いや…なんかジョン君が騒いでるから、これがこの狩りの最後のイベントなのかなって思って
アキラさんのシャワーシーンで締める狩りってのも不思議だなぁって思ったけど…」


「それってどんなイベント?
ほらっ、マサトさんもふざけたこと言ってないで大剣グレードソードの手入れとか大丈夫ですか?
水がいるとかならカズマがだしてくれますから!」


アキラの声に皆がバラバラに帰り支度を始めた。
確かになんでおじいちゃんや谷口さんまで見に来てたんだろう?
でもダークさんとお千代さんと僕だけはアキラから離れなかった。
だってその人が…アキラの生理的に許せない・・・・人なんだよね?


「はぁ…こんなに監視されるなんて、信用ないなぁ
アキラどうだい?温度とかは大丈夫かな?
ねぇ…もし今このシャワーをめちゃくちゃ高温にしたらどうする?」


カズマさんの言葉に、僕に歯をむき出して威嚇の顔をすると…
カズマさんはクスクスっとふざけたように笑いだす。


「ふざけるのやめなよ、ダークとお千代さんならまだしも、ジョンや後ろにいる会長は冗談通じないからね?
さくっと刺しそうな雰囲気出されてるけど、大丈夫?」


カズマさんのすぐ後ろにおじいちゃんが音もなく立っていた。
さすがおじいちゃん、僕には絶対にできないほど気配を消すのが上手だ


「おい、さっきから聞いてればうちのエースアキラ君を害そうと言うのかの?
そんなのワシの目の前でさせる訳ないじゃろう?
わかっておるのう…そのまま大人しくしとったら何もせんわい
次に変な冗談言うてみろ、その首を一瞬でへし折ったるでな?」


怖っ、おじいちゃんめちゃくちゃ怖い!殺気出まくってるし!
武器とか何もないのに、る気満々だし!!


「うぇ、本当に冒険者ってすごいな…
マサトさんもだけど、僕達からしたら、人外みたいな動きですよ?
ははっ普段の会長とは大違いだ
何?狩り場やダンジョンとかだとそんな感じなんですか?」


アキラが空気を読まずにペラペラ喋りながら体を洗っている。
カズマさん固まってるから、僕は安心だけど…
タダでさえ悪い顔色が更に真っ青だし……ざまあみろだけどね


「さてと、カズマありがとう、サッパリしたよ、やっぱりシャワーはお前に限るね?気持ちよかったよ
あとは素材の転移をお願いね?」


ほらっ…アキラは本当に空気を読まないなぁ
なんでそんな笑顔を向けるんだよ!
ちょっと何しようとしてるの?


アキラがゆっくりと笑顔でカズマさんに近づいて行って、肩を小さく叩いて耳打ちをした…


僕の優秀な耳はその小さな耳打ち拾えていて……アキラ、何言ってくれちゃってるんだよ!
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