565 / 1,164
20.胸のホールを埋めてください 3
561.別居?
しおりを挟む
「ん~、会長のことだから冒険者協会に手を回して、ジョンが牙狼でも登録できるようにしたのかな?
確かにもうすぐ1年経つし、アイツの関係者の処分も済んで会社の体制も大丈夫なのか…
そうだね、いい時期なのかもしれないね……
すごく寂しいけど…ジョン、僕は応援するよ!」
「ありがとう、僕も寂しい
でも僕…ひとり立ちしたいんだ!
僕一人で生きてけないのに、アキラを守るなんて無理だって…だから、アキラに甘えてばかりいられないから!
僕、親離れをしようと思うの!」
アキラの目を見て真剣に宣言する。
寂しいけど、僕はまだアキラに守られて愛されて育ててもらってる状態のままなんだ…
このままじゃ、いけない!このままじゃ、僕はいつまでもアキラに頼ってなんかもらえない
「ははっ、そっか…そうだね、僕はジョンの保護者をやめたんだった…
パートナーになるんだった…
ありがとう、いっぱい真剣に考えてくれたんだね?
そうだね、僕もそろそろ子離れしないといけないのかもしれないね、わかったよ
でも休日には帰ってきてね?
じゃないと、僕…寂しくて、泣いちゃうよ?」
本当に苦しそうに、今にも泣いてしまいそうな笑顔でアキラが僕に手を伸ばすけど………
「えっ?帰ってくるよ…っていうか、毎日帰るけど……えっ?」
「んっ?あれっ?訓練施設って全寮制じゃなかったっけ?
寮入らないの?えっ…通いなの?」
アキラの目が大きくなって、びっくりしてる…
あぁそうか、だいたい冒険者育成枠の人は全員寮に入る。だからアキラは勘違いしたんだ!
「今度できる施設は冒険者の人がランクアップを目指すための施設みたいで、寮はないみたいなんだ
アキラは…僕と離れて暮らす覚悟までしてたの?あの一瞬で?」
「だって、なんかジョンがすごく深刻な様子で話し出すから!
つまりジョンも会社に所属して働き出すってことなんだね?
うん…反対する理由もないし…どうぞ…
あぁビックリした、少なくとも一年は別居を覚悟したぁ…」
アキラがソファにさっきより力なく、ぐでんぐでんに倒れていった。
「アキラは僕と離れて暮らしてもいいって思ったの?
ご飯もお風呂も寝るとき別々でいいって覚悟したってこと?」
「ん~、僕はジョンが決めたことなら受け入れるよ?
まぁしばらくはお風呂では大号泣だろうし、ジョンがいないベッドが嫌で、徹夜で研究とかしだしちゃうかもしれないけど…」
なんてそんなに嫌なのに受け入れるんだよ!前なんかそれで倒れたじゃん!!
すぐアキラは僕の気持ちを優先してくれる、自分をおざなりにして…
「ジョンがしたいことはドンドンしていきなよ!
僕のことなんか気にしなくていいし、言ってくれたらできるかぎりのバックアップはするからね?」
その言葉はきっと保護者のアキラのままの言葉で…
でもそれが心地良い自分が、ちょっと嫌だった
確かにもうすぐ1年経つし、アイツの関係者の処分も済んで会社の体制も大丈夫なのか…
そうだね、いい時期なのかもしれないね……
すごく寂しいけど…ジョン、僕は応援するよ!」
「ありがとう、僕も寂しい
でも僕…ひとり立ちしたいんだ!
僕一人で生きてけないのに、アキラを守るなんて無理だって…だから、アキラに甘えてばかりいられないから!
僕、親離れをしようと思うの!」
アキラの目を見て真剣に宣言する。
寂しいけど、僕はまだアキラに守られて愛されて育ててもらってる状態のままなんだ…
このままじゃ、いけない!このままじゃ、僕はいつまでもアキラに頼ってなんかもらえない
「ははっ、そっか…そうだね、僕はジョンの保護者をやめたんだった…
パートナーになるんだった…
ありがとう、いっぱい真剣に考えてくれたんだね?
そうだね、僕もそろそろ子離れしないといけないのかもしれないね、わかったよ
でも休日には帰ってきてね?
じゃないと、僕…寂しくて、泣いちゃうよ?」
本当に苦しそうに、今にも泣いてしまいそうな笑顔でアキラが僕に手を伸ばすけど………
「えっ?帰ってくるよ…っていうか、毎日帰るけど……えっ?」
「んっ?あれっ?訓練施設って全寮制じゃなかったっけ?
寮入らないの?えっ…通いなの?」
アキラの目が大きくなって、びっくりしてる…
あぁそうか、だいたい冒険者育成枠の人は全員寮に入る。だからアキラは勘違いしたんだ!
「今度できる施設は冒険者の人がランクアップを目指すための施設みたいで、寮はないみたいなんだ
アキラは…僕と離れて暮らす覚悟までしてたの?あの一瞬で?」
「だって、なんかジョンがすごく深刻な様子で話し出すから!
つまりジョンも会社に所属して働き出すってことなんだね?
うん…反対する理由もないし…どうぞ…
あぁビックリした、少なくとも一年は別居を覚悟したぁ…」
アキラがソファにさっきより力なく、ぐでんぐでんに倒れていった。
「アキラは僕と離れて暮らしてもいいって思ったの?
ご飯もお風呂も寝るとき別々でいいって覚悟したってこと?」
「ん~、僕はジョンが決めたことなら受け入れるよ?
まぁしばらくはお風呂では大号泣だろうし、ジョンがいないベッドが嫌で、徹夜で研究とかしだしちゃうかもしれないけど…」
なんてそんなに嫌なのに受け入れるんだよ!前なんかそれで倒れたじゃん!!
すぐアキラは僕の気持ちを優先してくれる、自分をおざなりにして…
「ジョンがしたいことはドンドンしていきなよ!
僕のことなんか気にしなくていいし、言ってくれたらできるかぎりのバックアップはするからね?」
その言葉はきっと保護者のアキラのままの言葉で…
でもそれが心地良い自分が、ちょっと嫌だった
0
お気に入りに追加
367
あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…


ヤンデレだらけの短編集
八
BL
ヤンデレだらけの1話(+おまけ)読切短編集です。
全8話。1日1話更新(20時)。
□ホオズキ:寡黙執着年上とノンケ平凡
□ゲッケイジュ:真面目サイコパスとただ可哀想な同級生
□アジサイ:不良の頭と臆病泣き虫
□ラベンダー:希死念慮不良とおバカ
□デルフィニウム:執着傲慢幼馴染と地味ぼっち
ムーンライトノベル様に別名義で投稿しています。
かなり昔に書いたもので芸風(?)が違うのですが、楽しんでいただければ嬉しいです!

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。


言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、

塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる