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20.胸のホールを埋めてください 3
516.私の一言が引き金に (side会長)
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「何じゃ?その顔は……
二人ともひどい顔じゃぞ!なんじゃ?なんかあったか?」
今日は症状も安定しているので、今後の治療方針と体調の経過観察のために二人を呼び出していた
アキラ君とジョン君を見れば
アキラ君はいつものクマがクッキリしっかり入って
ヘラっと笑ってるし
ジョン君はいつもよりパサついた毛並にいつものクリクリお目々が半開きで、アキラ君みたいなクマがある目で伏見がちに口を結んでいる
「えっ?ちょっと…不眠症って感染るんだったかな?なんでジョン君までクマあるのよ…
ちょっと悩みがこじれちゃったかな?
一人ずつカウンセリングでもしよっか?」
ジーザスが不安にならないように、努めて明るい声をかける
二人がなにか悩んでるのは明白で、こやつらのことじゃから…
お互いに思い合ってお互いに伝えられないでいるんじゃろう
本当に不器用なやつらじゃ!
一人ずつ別室に呼び出して、カウンセリングを行うことになった
先にジョン君がジーザスに連れて行かれ、アキラ君はいつもとあまり変わらない様子で紅茶をのんびりと飲んでいる
……じゃが、ジョン君の不調の原因はこの子じゃろなぁ
「のう、アキラ君や…
お前さんが何を隠してようとまぁ良いわい…
じゃが気をつけてやってくれな?
ジョン君はお前さん想いの子じゃよ…
お前さんが気持ちが不安定になれば、ジョン君も引きずられるからな?
それくらいジョン君にとってお前さんは、特別で大切な存在なんじゃからな?」
少しだけ注意するつもりだったのだ…
ジョン君よりもアキラ君の方が平気そうだったから
アキラ君のクマは普段から見慣れていたし、紅茶を飲む姿もいつも通りだった…
さっきもヘラヘラ笑っていたのだ
ワシの失言としか言いようがない、アキラ君がここまで思い悩んでいたなど思いも寄らんかった…
(sideシノダ教授)
「なるほどねぇ…、アキラくんが一緒に寝れなくなっているのか…
なんだろう?
中途覚醒ならストレスからだろうなぁ…あの子のことだから
でもジョン君の不安は杞憂だよ?
まだ記憶喪失になった原因もわかってないんだよ、アキラ君の病気も安定している
そのために、ジョン君も頑張ったんじゃない!
ずっと気を張りすぎてて、少し疲れちゃったのかな?」
アキラ君の不眠症が思っていたよりひどくなっている、珍しくジョン君も引きずられて不安定になっているな…
あまり良い傾向じゃない…
いつもはジョン君がブレないで立っていてくれるから、アキラ君はなんとか保てられているのに
それほどアキラ君は弱くて、この子に依存しているのに…
この子がブレればアキラ君はどうなる?
ジョン君は耳を垂らして、シュンっと肩を落して、大きな体を小さくしながらソファに座っている
その屈強な見た目で忘れてがちだが…この子はまだ若いのだ
実年齢がわからないが、成人するかしないかの年齢の子に、ブレるな!アキラ君を支えろっと言い続けるのは酷すぎるだろう…
それほどまでに、アキラ君は難解で複雑で繊細な子だから
「ん~とりあえず、美味しいもの食べようか?
馬鹿みたいな、大きな肉をギルマスに用意してもらって!バケツみたいなアイスも!
今日はカウンセリングの後にBBQでもするかい?
ジョン君には安定剤より、そっちの方が効くだろう?」
僕の言葉にキョトンっという顔をして、今日一番の笑顔で頷いてくれた
「ジョン君がそうやって笑っててあげるのが、アキラ君にとって一番いいからね?」
「はい、ありがとうございます
わかってはいるんだけど…アキラがずっと…」
バンッ!!!
二人ともひどい顔じゃぞ!なんじゃ?なんかあったか?」
今日は症状も安定しているので、今後の治療方針と体調の経過観察のために二人を呼び出していた
アキラ君とジョン君を見れば
アキラ君はいつものクマがクッキリしっかり入って
ヘラっと笑ってるし
ジョン君はいつもよりパサついた毛並にいつものクリクリお目々が半開きで、アキラ君みたいなクマがある目で伏見がちに口を結んでいる
「えっ?ちょっと…不眠症って感染るんだったかな?なんでジョン君までクマあるのよ…
ちょっと悩みがこじれちゃったかな?
一人ずつカウンセリングでもしよっか?」
ジーザスが不安にならないように、努めて明るい声をかける
二人がなにか悩んでるのは明白で、こやつらのことじゃから…
お互いに思い合ってお互いに伝えられないでいるんじゃろう
本当に不器用なやつらじゃ!
一人ずつ別室に呼び出して、カウンセリングを行うことになった
先にジョン君がジーザスに連れて行かれ、アキラ君はいつもとあまり変わらない様子で紅茶をのんびりと飲んでいる
……じゃが、ジョン君の不調の原因はこの子じゃろなぁ
「のう、アキラ君や…
お前さんが何を隠してようとまぁ良いわい…
じゃが気をつけてやってくれな?
ジョン君はお前さん想いの子じゃよ…
お前さんが気持ちが不安定になれば、ジョン君も引きずられるからな?
それくらいジョン君にとってお前さんは、特別で大切な存在なんじゃからな?」
少しだけ注意するつもりだったのだ…
ジョン君よりもアキラ君の方が平気そうだったから
アキラ君のクマは普段から見慣れていたし、紅茶を飲む姿もいつも通りだった…
さっきもヘラヘラ笑っていたのだ
ワシの失言としか言いようがない、アキラ君がここまで思い悩んでいたなど思いも寄らんかった…
(sideシノダ教授)
「なるほどねぇ…、アキラくんが一緒に寝れなくなっているのか…
なんだろう?
中途覚醒ならストレスからだろうなぁ…あの子のことだから
でもジョン君の不安は杞憂だよ?
まだ記憶喪失になった原因もわかってないんだよ、アキラ君の病気も安定している
そのために、ジョン君も頑張ったんじゃない!
ずっと気を張りすぎてて、少し疲れちゃったのかな?」
アキラ君の不眠症が思っていたよりひどくなっている、珍しくジョン君も引きずられて不安定になっているな…
あまり良い傾向じゃない…
いつもはジョン君がブレないで立っていてくれるから、アキラ君はなんとか保てられているのに
それほどアキラ君は弱くて、この子に依存しているのに…
この子がブレればアキラ君はどうなる?
ジョン君は耳を垂らして、シュンっと肩を落して、大きな体を小さくしながらソファに座っている
その屈強な見た目で忘れてがちだが…この子はまだ若いのだ
実年齢がわからないが、成人するかしないかの年齢の子に、ブレるな!アキラ君を支えろっと言い続けるのは酷すぎるだろう…
それほどまでに、アキラ君は難解で複雑で繊細な子だから
「ん~とりあえず、美味しいもの食べようか?
馬鹿みたいな、大きな肉をギルマスに用意してもらって!バケツみたいなアイスも!
今日はカウンセリングの後にBBQでもするかい?
ジョン君には安定剤より、そっちの方が効くだろう?」
僕の言葉にキョトンっという顔をして、今日一番の笑顔で頷いてくれた
「ジョン君がそうやって笑っててあげるのが、アキラ君にとって一番いいからね?」
「はい、ありがとうございます
わかってはいるんだけど…アキラがずっと…」
バンッ!!!
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