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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 僕の声を信じてよ §§
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5月8日は声の日
記念SSです。
暴力描写があります。
苦手な方はスルー願います。
==================
「ジョンの声っていいよねぇ
僕大好きなんだよ、少し掠れてる感じで
低すぎないし高すぎない…耳障りがよくて…まさにイケボってやつだよね
すごく落ち着く、ただその声で呟かれると…堪らなくなるのがちょっと困る
耳元で囁かれるとゾワゾワするし、その声で命令されると……はぁ、ずるい声だ……」
エッチの後のイチャイチャタイムにアキラが僕の腕の中でボヤいている
僕からしたら褒め言葉以外のなんでもない
「そう?それはよかった!
アキラの声も僕好きだよ?
綺麗に澄んでて高いから、喘ぎ声がよく通って堪らないいよねぇ
ふふっもっと泣かせたくなっちゃう!」
お返しに褒めたら、めちゃ複雑な顔してた
いや、本当に褒めたんだからね?
「僕の声って女の人みたいでしょ?
だから僕はあまり好きじゃない
電話口とかでよく間違えられるし…
若く見られがちだから、舐められたような対応される…
はぁ…いいことは接待のときにデュエット受けがいいことかな?
あとは女性アイドルの歌を歌えるから、おじさん受けはいいけど…
でも僕はロックとか格好良く歌いたい!
ジョンの声だとすごく様になるのに…僕だと超音波になる!」
あぁアキラは男らしいに憧れ強いもんね?
確かに音域としては確実に女性のそれだけど声質は男性で、すごく魅力的なボーイソプラノなのに
ロックは無理だったね…
一回接待でストレス溜めまくったときに二人でカラオケに連れてかれたけど
すごかった!キーの+10のロックとか、本当に超音波でてる感じだった…
思わず耳を塞いだし…
「あぁ、でも僕も自分の声はあまり好きじゃないなぁ…
なんだか………汚くない?掠れてて…」
アキラが驚愕した顔になる!
そのあと恥ずかしいくらいに僕の声を絶賛された…
ビブラートがどうだ、ハスキーボイスの魅力やリラックス効果がどうだ…
よくわからないこと言われてたけど
とりあえずアキラは僕の声が好きって言うのが伝わってきて
ちょっと…いやかなり嬉しかった…
暗くて…カビ臭くて…湿気を含んだ重い空気
ガチャガチャと響く手械の音
ピシャ!
「あ"あ"ぁぁ…や"べでぇ……いだぃよぅ」
背中に鞭を入れられながら
グチャグチャっと後ろから犯される
「はっ!汚い喘ぎ声…もっと可愛く喘ぐならちょっとは優しくしようと思うのに……」
痛みに額に汗が滲んでぽたりっと床に落ちる
容赦なく突き入れられる場所は、引き攣るように痛い
きっとどこか切れている
「ほらっもっと鳴きなさい?その汚い声を無様に張り上げなさい!?アハハハハ!」
ビシャ!ビシャァ!!
「あ’あ’あぁぁ……お母様…やべでぇ……’」
「ジョン!ジョン!!……起きてジョン!」
透き通るような高いソプラノボイスに意識が急激に浮上する
全身が汗だくで、ハァハァと荒い息が漏れる
あぁ久しぶりに見た…もう見ないと思っていたのに…
心配そうに僕を見下ろすアキラに縋るように抱きついけば、震える体をきつく抱きしめ返してくれる
「大丈夫だよ…ジョンもう大丈夫だからね…?
ジョンを傷つける奴なんてもういないから
ジョンはあそこにはもう戻らないから…」
アキラの澄んだソプラノボイスが僕に染み渡る
もうここには気持ち悪くて、痛くて、苦しくて、汚い、あんなことはないんだって教えてくれる
それでも震える体は止められなくて
「……汚い…汚い声って…汚い喘ぎ声だって………」
夢の中のあの人の言葉が僕を縛る
あの人はもういないのに
まだ僕を縛って離してくれない
抱きしめてアキラの力が強くなる
「汚くない!ジョンの声は絶対に汚くないよ…
僕はジョンの声がこんなに大好きなんだから
お願いだから、僕の声を信じてよ……」
清流のように澄んだソプラノボイスが僕に降りかかる
慰め、慈しみ、愛しむように
「お願いだよ…ジョンの声をもっと聞かせてよ、僕の名前を呼んで…」
アキラは大切な宝物を強請るように、抱きしめられたまま体を擦り付けて、物欲しそうに僕を見上げる
「アキラ……アキラ……」
吐息の様なため息をもらして、僕の首に縋るように手を回す
僕のこの掠れた声をアキラが欲してくれる
「ジョン……ずっと僕の名前を呼んでね?
僕はそれだけで幸せに感じてしまうから」
あぁ…何度だって呼ぶよ
承認欲求が満たされて、僕は多幸感を覚える
僕の掠れた声が好きだって言うなら
名前を呼ぶだけで、そんなに幸せそうに笑ってくれるなら
僕は何回だって呼ぶよ…
アキラの側で互いに朽ちて無くなるまでずっと呼び続けたい
僕の嫌いな掠れた声をアキラは宝物にしてくれるから
少しだけ好きになれる気がした…
記念SSです。
暴力描写があります。
苦手な方はスルー願います。
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「ジョンの声っていいよねぇ
僕大好きなんだよ、少し掠れてる感じで
低すぎないし高すぎない…耳障りがよくて…まさにイケボってやつだよね
すごく落ち着く、ただその声で呟かれると…堪らなくなるのがちょっと困る
耳元で囁かれるとゾワゾワするし、その声で命令されると……はぁ、ずるい声だ……」
エッチの後のイチャイチャタイムにアキラが僕の腕の中でボヤいている
僕からしたら褒め言葉以外のなんでもない
「そう?それはよかった!
アキラの声も僕好きだよ?
綺麗に澄んでて高いから、喘ぎ声がよく通って堪らないいよねぇ
ふふっもっと泣かせたくなっちゃう!」
お返しに褒めたら、めちゃ複雑な顔してた
いや、本当に褒めたんだからね?
「僕の声って女の人みたいでしょ?
だから僕はあまり好きじゃない
電話口とかでよく間違えられるし…
若く見られがちだから、舐められたような対応される…
はぁ…いいことは接待のときにデュエット受けがいいことかな?
あとは女性アイドルの歌を歌えるから、おじさん受けはいいけど…
でも僕はロックとか格好良く歌いたい!
ジョンの声だとすごく様になるのに…僕だと超音波になる!」
あぁアキラは男らしいに憧れ強いもんね?
確かに音域としては確実に女性のそれだけど声質は男性で、すごく魅力的なボーイソプラノなのに
ロックは無理だったね…
一回接待でストレス溜めまくったときに二人でカラオケに連れてかれたけど
すごかった!キーの+10のロックとか、本当に超音波でてる感じだった…
思わず耳を塞いだし…
「あぁ、でも僕も自分の声はあまり好きじゃないなぁ…
なんだか………汚くない?掠れてて…」
アキラが驚愕した顔になる!
そのあと恥ずかしいくらいに僕の声を絶賛された…
ビブラートがどうだ、ハスキーボイスの魅力やリラックス効果がどうだ…
よくわからないこと言われてたけど
とりあえずアキラは僕の声が好きって言うのが伝わってきて
ちょっと…いやかなり嬉しかった…
暗くて…カビ臭くて…湿気を含んだ重い空気
ガチャガチャと響く手械の音
ピシャ!
「あ"あ"ぁぁ…や"べでぇ……いだぃよぅ」
背中に鞭を入れられながら
グチャグチャっと後ろから犯される
「はっ!汚い喘ぎ声…もっと可愛く喘ぐならちょっとは優しくしようと思うのに……」
痛みに額に汗が滲んでぽたりっと床に落ちる
容赦なく突き入れられる場所は、引き攣るように痛い
きっとどこか切れている
「ほらっもっと鳴きなさい?その汚い声を無様に張り上げなさい!?アハハハハ!」
ビシャ!ビシャァ!!
「あ’あ’あぁぁ……お母様…やべでぇ……’」
「ジョン!ジョン!!……起きてジョン!」
透き通るような高いソプラノボイスに意識が急激に浮上する
全身が汗だくで、ハァハァと荒い息が漏れる
あぁ久しぶりに見た…もう見ないと思っていたのに…
心配そうに僕を見下ろすアキラに縋るように抱きついけば、震える体をきつく抱きしめ返してくれる
「大丈夫だよ…ジョンもう大丈夫だからね…?
ジョンを傷つける奴なんてもういないから
ジョンはあそこにはもう戻らないから…」
アキラの澄んだソプラノボイスが僕に染み渡る
もうここには気持ち悪くて、痛くて、苦しくて、汚い、あんなことはないんだって教えてくれる
それでも震える体は止められなくて
「……汚い…汚い声って…汚い喘ぎ声だって………」
夢の中のあの人の言葉が僕を縛る
あの人はもういないのに
まだ僕を縛って離してくれない
抱きしめてアキラの力が強くなる
「汚くない!ジョンの声は絶対に汚くないよ…
僕はジョンの声がこんなに大好きなんだから
お願いだから、僕の声を信じてよ……」
清流のように澄んだソプラノボイスが僕に降りかかる
慰め、慈しみ、愛しむように
「お願いだよ…ジョンの声をもっと聞かせてよ、僕の名前を呼んで…」
アキラは大切な宝物を強請るように、抱きしめられたまま体を擦り付けて、物欲しそうに僕を見上げる
「アキラ……アキラ……」
吐息の様なため息をもらして、僕の首に縋るように手を回す
僕のこの掠れた声をアキラが欲してくれる
「ジョン……ずっと僕の名前を呼んでね?
僕はそれだけで幸せに感じてしまうから」
あぁ…何度だって呼ぶよ
承認欲求が満たされて、僕は多幸感を覚える
僕の掠れた声が好きだって言うなら
名前を呼ぶだけで、そんなに幸せそうに笑ってくれるなら
僕は何回だって呼ぶよ…
アキラの側で互いに朽ちて無くなるまでずっと呼び続けたい
僕の嫌いな掠れた声をアキラは宝物にしてくれるから
少しだけ好きになれる気がした…
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