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19..胸のホールを埋めてください 2

476.ママは卒業です

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本当にもう!記憶のあるときの自分に腹が立つ…
ジョン君をどれだけ子供扱いしてるんだよ!
ほとんどのことをジョン君に知らせないで、裏で終わらせてきたようなやり方に腹が立つ!



ジョン君を蔑ろにしすぎだ!



ジョン君の反応から、きっとやんわりと聞けないような雰囲気で黙らされてきたんだろう
確かに僕はそういうの得意だからね!



ジョン君だって、すごく気にしてたじゃないか!気付けよ!鈍い僕だなぁ


もしくは気づいてて敢えて知らせてなかったか?


情報を知らせるってことはそれだけ危険に近づけさせることだけど、それでもパートナーとしてやっていくなら、情報共有は必須だろうに…



そうなってくると、やはり記憶がないときの僕はパートナーとしてではなく、ジョン君の保護者から抜け出せないでいたんだろうなぁ
本当に馬鹿な僕に嫌気がさす




そんなことを考えながら湯船から頭を洗っている綺麗な恋人を見る


盛り上がった背筋が美しい…
僧帽筋がしっかりと鍛えてあるから首筋から肩にかけて大変美しい…



「うひゃぁ!何?アキラやめてよ!びっくりした!!」


「あぁごめん、あまりに美しいから、ついイタズラしてしまった」



見惚れていた僧帽筋が気になってシューと指で撫でしまった
はぁ楽しいぃ、綺麗な恋人の可愛い反応も相まって口元がニヤニヤするのが止められない



「うふ…ふふぅ…ジョン君、僕幸せぇ」


「よかったですねぇ、体を洗ってるところをニマニマ見られる僕はちょっと複雑な気分だよ?
アキラはけっこうエロオヤジだったのかな?」


「失礼な!美しい恋人を見て頰が緩むのはしかたないでしょ!
生理現象みたいなものですよ」


はぁと盛大にため息をつかれて、湯船で後ろから抱きしめられる


「記憶がなくなる前のアキラはこんなイタズラしてきたり、ニマニマ見てきたりしなかったよ?
それはそれは優しい眼差しで見てくれてましたよ?」



「あぁそのアキラはもう消えました!もう保護者はやめました、卒業です!
ジョン君もさっさと巣立って、僕のパートナーになってください」



「ほぇ?消えたの?嘘!」



「本当です。消えました、もうジョン君のママはやる気はありません
全然ありません!
僕はジョン君のパートナーなの、恋人なの
しっかり独り立ちして僕を守ってくださいね?」



甘えるように後ろのジョン君もたれかかり、スリスリっと頬ズリをすれば…
優しいけど強い力で抱きしめてくれる



「そっか…アキラは僕のパートナーで恋人になっちゃったから、保護者でママのアキラは消えちゃったんだね?
う~ん、なら恋人でパートナーのアキラには甘えてもいいの?
それとも、もう甘えちゃ駄目?」



「まさか!いっぱい甘えてよ
僕は恋人としてジョン君を甘やかすし、パートナーとしてジョン君を導くよ?
保護者やママじゃジョン君をずっと受け入れられないでしょ?
きっとお互いに窮屈になってしまう…
だから僕はパートナーとしてジョン君を受け入れたいし、守ってほしい」



ジョン君の目が嬉しそうに垂れ下がり、僕を抱きしめる手に力がこもる



「わかった!僕、頑張るよ!
僕はアキラの恋人でパートナーなんだ…嬉しいな…
僕はやっと……アキラに認められたんだね?」
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