1,083 / 1,164
✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ ネクタイ 裏4 (sideマサト)§§
しおりを挟む
「…………何?この臭い……薬?
甘ったるい薬品臭い……
アキラ……媚薬使われてる?」
ジョン君の言葉に俺と谷口は目を剥く
まったく気づかなかった…
アキラさんにそんな兆しはないし、あの部屋だって暴力は振るわれた形跡はあったが
そのようなコトをされた形跡などは何もなかった……
もしも預かり知れないところで、もっと酷いことをされていたとしたら?
「……クッソ!あの豚…
やっぱり玉潰してやればよかった!」
「とりあえず、アキラをこっちに…
アキラ…おいで…」
ジョン君が手をのばすが、アキラさんは体を硬くさせて僅かでも手から逃げようと体をよじる
「駄目…駄目だよ………汚い…僕、汚い…ジョンは触っちゃ……駄目だよ…
汚いから…僕…汚いから」
ジョン君の眉間に苦悩に満ちたようなシワが寄る
アキラさんは…汚い自分がジョン君に触られることが許せないらしい
ジョン君まで汚れてしまうとばかりに…
ジョン君は大きく息を吐くと、車に乗り込み膝に乗せている俺ごと包むように、アキラさんを抱きしめる
「大丈夫だよ……アキラが汚れても、僕が綺麗にしてあげるからね?
もしそれでも…アキラが納得いかないなら、汚れてしまって耐えられないって言うなら
僕がその上から更に汚し尽くしてあげるからね?
僕の汚れしか見えなくなるまで、ぐちゃぐちゃにしてあげるよ…
僕のことしか考えられなくなるまで…
ぐちゃぐちゃにね
だから安心して、僕の手においで…」
……………うわぁぁぁ!!?
人の膝の上で何いってくれちゃってんのよ!ジョン君!!
俺のことアウトオブ眼中もいいとこだよね?
アダルトジョン君こんなに目前で見ることになるとは思わなかったよ!
運転席で、谷口もすごい目してるなぁ…
うん、共感してるよ!俺達、今確実に!シンパシーオブソウルしまくってるよ!!
ジョン君の言葉に、安心したのか大人しくジョンくんに抱き上げられていったアキラさんを見ながら…
ドッときた疲労感にしばらく座席から立てなかった
「…………お疲れ様でした」
そんな俺を労って、谷口が声をかけてくれる
「………おう…お互いにな…」
苦笑いを浮かべながら言い返しておいた…
実際はこれからの後処理の方が、大変になるだろうが…
それでもあの状態のアキラさんをジョン君に任せれたことで、肩の荷がかなり降りた
俺も深く深呼吸をして、気合を入れ直し、とりあえず待っているであろう会長の大目玉に向っていった
(sideジョン)
田中さんにお風呂の準備をお願いして、用意してもらった寝室にアキラを抱き上げて向かう
アキラからはカタカタと体の震えが伝わって、僅かに聞こえる震える吐息から泣いているのは間違いなくて…
ベッドにアキラをゆっくりと降ろして、被されていたジャケットを頭から外していけば
やっぱり涙と鼻水でぐちゃぐちゃに泣いているアキラで、すぐに抱きしめて優しく頭を撫でてあげれば
胸に縋りながら声を出して泣き出した
「もう大丈夫だからね?怖かったね…
もう誰も酷いことしないから
誰もアキラを傷つけたりしないから…」
言葉の間に間に、軽い触れるだけのキスを顔中に降らせていく…
まだ顔には血の汚れが所々着いていて、殴られて腫れた頬が傷まないように…優しく撫ぜる
乾いた血でへばりついている前髪を、優しく剥がしてかき上げればバックリと裂けた傷跡が見える…
唇に指を這わせると、ビクリッと体を跳ねさせて固まった…
フルフルっと小さく首を振る
「……キス…されたの?」
僕の言葉に、ブワッと瞳から大粒の涙が溢れる落ちて…
呼吸が浅く、早くなっていく…
「大丈夫だよ…怒ってないよ?
嫌だったんだよね…気持ち悪かったね…
後で綺麗にしようね?」
怒られるとでも思っていたのか…
体の力が少し抜けて、小さくコクリと頷く
怒ったりなんかしないよ…アキラはこんなに傷ついているのに
肩に掛かったままのジャケットを外せば…胸や腹にかけてのひどい打撲痕が目に入る
僕に縋るように掴んでいる手首にも何かで縛られて擦れた傷跡が見える
「後でお医者さんに見てもらおうね?
息がし難いとかない?
吐血とかしてない?
内蔵とか…骨とかいってないといいんだけど…」
「息は大丈夫…でも感覚的に肋骨が一本はいってると思う…
殴られて…吐いたけど……血がちょっと混じってた」
アキラの言葉に眉間にシワが寄る…
骨がいってたり内臓の損傷はポーションでは治せない
病院に行って回復魔法の使える治療師に頼むか時間をかけて自然治癒しかないのだ
僕の表情に不安そうに見上げるアキラの髪を優しく撫でて、安心させる
「アキラの体が心配なだけだよ…
あと…辛いかもしれないけど…
教えて……どこ…触られたの?
その…手当とか処理とか
もし必要ならしないといけないから
………下とかは……その…入れられたりは?」
僕の言葉にサッと顔色が真っ青になって、必死に首を振る
自分の体を守るように両手で抱きしめて、カタカタと震えだす
「してない…そんなところ触られてない!
入れられるなんて…ジョン以外に……
そんな…そんな…イヤだ!死んだ方がマシだよ!!
なんで…そんな…ジョンが…うぅわぁぁ!!」
興奮して、怒鳴るように泣きだしてしまったアキラを抱きしめて…
胸を撫で下ろした…
「うん……わかったよ、
よかった…ごめんね…嫌なこと聞いて、本当にごめんね…」
子供のように声を出して泣き崩れるアキラを抱きしめれば、必死に胸に縋って離れまいとしてくる…
そのまま落ち着くまで背中を擦り続けた
グズグズとまだ泣いているが、落ち着いた頃合いを見て、少し体を離すと不安そうにこちらを伺うアキラと目が合った
「ちょっと待っててくれるかな?
必要なものをおじいちゃんに頼んでくるから
ポーションとか…あとマウスウォッシュとかも欲しいでしょ?
そしたらお風呂に一緒に入ろうね?」
小さく首を振って、縋る力を強める
離れたくないっと全身で訴えられては振り払うなどできなくて…
お風呂の前に傷は塞がないとマズイし…
小さくため息をついて、どうしたものかと数分ほど考えあぐねていると
コンコン…
扉の外から遠慮がちなノックがした
甘ったるい薬品臭い……
アキラ……媚薬使われてる?」
ジョン君の言葉に俺と谷口は目を剥く
まったく気づかなかった…
アキラさんにそんな兆しはないし、あの部屋だって暴力は振るわれた形跡はあったが
そのようなコトをされた形跡などは何もなかった……
もしも預かり知れないところで、もっと酷いことをされていたとしたら?
「……クッソ!あの豚…
やっぱり玉潰してやればよかった!」
「とりあえず、アキラをこっちに…
アキラ…おいで…」
ジョン君が手をのばすが、アキラさんは体を硬くさせて僅かでも手から逃げようと体をよじる
「駄目…駄目だよ………汚い…僕、汚い…ジョンは触っちゃ……駄目だよ…
汚いから…僕…汚いから」
ジョン君の眉間に苦悩に満ちたようなシワが寄る
アキラさんは…汚い自分がジョン君に触られることが許せないらしい
ジョン君まで汚れてしまうとばかりに…
ジョン君は大きく息を吐くと、車に乗り込み膝に乗せている俺ごと包むように、アキラさんを抱きしめる
「大丈夫だよ……アキラが汚れても、僕が綺麗にしてあげるからね?
もしそれでも…アキラが納得いかないなら、汚れてしまって耐えられないって言うなら
僕がその上から更に汚し尽くしてあげるからね?
僕の汚れしか見えなくなるまで、ぐちゃぐちゃにしてあげるよ…
僕のことしか考えられなくなるまで…
ぐちゃぐちゃにね
だから安心して、僕の手においで…」
……………うわぁぁぁ!!?
人の膝の上で何いってくれちゃってんのよ!ジョン君!!
俺のことアウトオブ眼中もいいとこだよね?
アダルトジョン君こんなに目前で見ることになるとは思わなかったよ!
運転席で、谷口もすごい目してるなぁ…
うん、共感してるよ!俺達、今確実に!シンパシーオブソウルしまくってるよ!!
ジョン君の言葉に、安心したのか大人しくジョンくんに抱き上げられていったアキラさんを見ながら…
ドッときた疲労感にしばらく座席から立てなかった
「…………お疲れ様でした」
そんな俺を労って、谷口が声をかけてくれる
「………おう…お互いにな…」
苦笑いを浮かべながら言い返しておいた…
実際はこれからの後処理の方が、大変になるだろうが…
それでもあの状態のアキラさんをジョン君に任せれたことで、肩の荷がかなり降りた
俺も深く深呼吸をして、気合を入れ直し、とりあえず待っているであろう会長の大目玉に向っていった
(sideジョン)
田中さんにお風呂の準備をお願いして、用意してもらった寝室にアキラを抱き上げて向かう
アキラからはカタカタと体の震えが伝わって、僅かに聞こえる震える吐息から泣いているのは間違いなくて…
ベッドにアキラをゆっくりと降ろして、被されていたジャケットを頭から外していけば
やっぱり涙と鼻水でぐちゃぐちゃに泣いているアキラで、すぐに抱きしめて優しく頭を撫でてあげれば
胸に縋りながら声を出して泣き出した
「もう大丈夫だからね?怖かったね…
もう誰も酷いことしないから
誰もアキラを傷つけたりしないから…」
言葉の間に間に、軽い触れるだけのキスを顔中に降らせていく…
まだ顔には血の汚れが所々着いていて、殴られて腫れた頬が傷まないように…優しく撫ぜる
乾いた血でへばりついている前髪を、優しく剥がしてかき上げればバックリと裂けた傷跡が見える…
唇に指を這わせると、ビクリッと体を跳ねさせて固まった…
フルフルっと小さく首を振る
「……キス…されたの?」
僕の言葉に、ブワッと瞳から大粒の涙が溢れる落ちて…
呼吸が浅く、早くなっていく…
「大丈夫だよ…怒ってないよ?
嫌だったんだよね…気持ち悪かったね…
後で綺麗にしようね?」
怒られるとでも思っていたのか…
体の力が少し抜けて、小さくコクリと頷く
怒ったりなんかしないよ…アキラはこんなに傷ついているのに
肩に掛かったままのジャケットを外せば…胸や腹にかけてのひどい打撲痕が目に入る
僕に縋るように掴んでいる手首にも何かで縛られて擦れた傷跡が見える
「後でお医者さんに見てもらおうね?
息がし難いとかない?
吐血とかしてない?
内蔵とか…骨とかいってないといいんだけど…」
「息は大丈夫…でも感覚的に肋骨が一本はいってると思う…
殴られて…吐いたけど……血がちょっと混じってた」
アキラの言葉に眉間にシワが寄る…
骨がいってたり内臓の損傷はポーションでは治せない
病院に行って回復魔法の使える治療師に頼むか時間をかけて自然治癒しかないのだ
僕の表情に不安そうに見上げるアキラの髪を優しく撫でて、安心させる
「アキラの体が心配なだけだよ…
あと…辛いかもしれないけど…
教えて……どこ…触られたの?
その…手当とか処理とか
もし必要ならしないといけないから
………下とかは……その…入れられたりは?」
僕の言葉にサッと顔色が真っ青になって、必死に首を振る
自分の体を守るように両手で抱きしめて、カタカタと震えだす
「してない…そんなところ触られてない!
入れられるなんて…ジョン以外に……
そんな…そんな…イヤだ!死んだ方がマシだよ!!
なんで…そんな…ジョンが…うぅわぁぁ!!」
興奮して、怒鳴るように泣きだしてしまったアキラを抱きしめて…
胸を撫で下ろした…
「うん……わかったよ、
よかった…ごめんね…嫌なこと聞いて、本当にごめんね…」
子供のように声を出して泣き崩れるアキラを抱きしめれば、必死に胸に縋って離れまいとしてくる…
そのまま落ち着くまで背中を擦り続けた
グズグズとまだ泣いているが、落ち着いた頃合いを見て、少し体を離すと不安そうにこちらを伺うアキラと目が合った
「ちょっと待っててくれるかな?
必要なものをおじいちゃんに頼んでくるから
ポーションとか…あとマウスウォッシュとかも欲しいでしょ?
そしたらお風呂に一緒に入ろうね?」
小さく首を振って、縋る力を強める
離れたくないっと全身で訴えられては振り払うなどできなくて…
お風呂の前に傷は塞がないとマズイし…
小さくため息をついて、どうしたものかと数分ほど考えあぐねていると
コンコン…
扉の外から遠慮がちなノックがした
0
お気に入りに追加
363
あなたにおすすめの小説
久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
大嫌いな歯科医は変態ドS眼鏡!
霧内杳/眼鏡のさきっぽ
恋愛
……歯が痛い。
でも、歯医者は嫌いで痛み止めを飲んで我慢してた。
けれど虫歯は歯医者に行かなきゃ治らない。
同僚の勧めで痛みの少ない治療をすると評判の歯科医に行ったけれど……。
そこにいたのは変態ドS眼鏡の歯科医だった!?
塾の先生を舐めてはいけません(性的な意味で)
ベータヴィレッジ 現実沈殿村落
BL
個別指導塾で講師のアルバイトを始めたが、妙にスキンシップ多めで懐いてくる生徒がいた。
そしてやがてその生徒の行為はエスカレートし、ついに一線を超えてくる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる