夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

19..胸のホールを埋めてください 2

473.君な過去を聞く

触れるだけのキスが少しずつ深くなっていく

『そのままの僕を…』


アキラはいつも何か無理をしていたの？
その細い体で、どんな人生を歩んできたの？



アキラのパーカーに手をかけて脱がせていく、その下は肌シャツしか着てなくて寒くないように少し暖房を強めた




寝室の淡い間接照明じゃなくて、リビングの明るい照明の下ではアキラの肌の色がしっかりわかる
本当に色白でキメが細かい…



肌シャツも脱がせていくと、最近カスミピンク色になってきた乳首が見える

僕がイジるようになってからちょっとだけぷっくりと膨れるようになった乳首

最初は本当にピンク色でこれはシワ？穴？っといった感じのぺったんこだったのに
でも今日はそんな愛しい乳首より

左胸の下の少し大きな傷跡に指を這わせる



「これは？どうしたの？」

「ん～それはチンピラに喧嘩売ったときに、割れたビール瓶で刺された傷です」



………ちょっとアキラ、何やってるのよ？
僕の驚愕の顔にバツが悪そうな顔をする



「えっと…スキル機能亢進症になったばかりのときに、脳をログアウトさせたくて気絶するのにね…
何回かチンピラに喧嘩をフッカケたりしたんだよ

やっぱり危ないから…すぐにやめたよ…
冒険者を雇って、殴ってもらうことにしたんだよ

冒険者規約に違反するとかで、なかなか受けてくれる人みつからなくてね…
見つけてからはすぐにやめました」



たぶん当時は仕方なかったんだろうけど…
信じられない行動にため息がもれる



「じゃあこれは？」


脇腹の明らかな刺し傷のような傷跡に指を這わせる



「あぁそれは、高等学校の同級生にカッターで刺された傷です」



アキラさん？なにされてるのよ！？


「それは完璧に逆恨みだからね？
中等部まではダントツで成績が悪くてね、バカにしてた僕が高等部でトップクラスになってね…

刺したヤツは成績不振の退学処分で何故か逆恨みされて刺されました…
これは、僕は悪くありません！」



そんなこと言ってるけど、アキラのことだからバカにされていた意趣返しを何かしらしたに決まっている
バカにされたままでいるはずがない…



他にも中等部のときに階段から突き落とされたときの傷跡
、高等部のときの実験の失敗で爆発が起きたときのヤケド跡などもありとあらゆる傷の説明を聞く…



結果としては…
僕が無駄に悩んでいただけだった
たぶん記憶がとぶ前でも聞けばサラリと教えてくれた気がする…



ただ気になるのは、学校関係の怪我多くない？
アキラの学校なんなの？冒険者の学校じゃないよね？
聞いていると明らかにイジメでは済まされない…命にかかわるような怪我もしてそうだ



「うん？僕が出た学校はそういう学校だったんだよ
成績だけがすべてでね、成績が悪ければ即退学の実力主義で…

成績上位者は下位者に何しても許されるような学校だった

中等部までは魔力実習が必須科目だったから僕は常に下位者でね…
まぁ高等部からはポーション科に進んだから魔力実習なくなって、一気にトップクラスになったけどね？

まぁ学生のときの思い出はあまりいいものはないかな…

友達がいなかったわけじゃないよ？
ほらぬいぐるみのダークは中等部からの友人でね…本当にいいやつなんだよ！
病気とか記憶とか一段落ついたら紹介させてね？」



ふふっと嬉しそうに笑うアキラに複雑な表情を返した
そのイジメ上等！成績こそすべて！
の環境でアキラはどう生きてたの？
今のアキラからは想像ができない…



当時のアキラを助けに行きたい気分でいっぱいになってしまった
絶対に笑ってなどいられなかっただろうに…



「まぁあの学校にいたおかげでいろいろできるようになったんだけどね！
本当にいろいろね…」


今はそんな悪い笑顔もできるようになったんだね…