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✿❀✿ 番外編 ❀✿❀
§§ 善人を殺したい §§ 微エロ
しおりを挟むボカロ曲
『夜になったら耿十八は』をイメージした話になっています。
ヒロシ×アキラですので主CP以外NGな方はスルーでお願いします。
軽いですが、濡れ場がありますのでご注意ください。
この曲を教えてくださったルフ様に感謝いたします。
===================
夢を見て飛び起きた
背中にはじっとりと気持ち悪い汗がにじみ出る
自分の苦しいほどに熱り立ったままの分身が、憎らしくて…情けなくて…切なかった
今日はアキラさんの講習の日で、俺はあいも変わらずの、アイロンだけはかっちり&靴磨きでちょっとでも小綺麗スタイルで挑む
現れたアキラさんはベージュのジャケットに濃いめピンクのシャツ、オフホワイトのズボンにブラウンの革靴
クソッ!あんた、何着服持ってるんだよ!
あの広い家のほとんどがウォークインクローゼットなんじゃないのか?
一度見た服が被ってるのみたことないぞ!
着回しとか考えたことないのかよ?
普段は寝癖付で黒一色のファストファッションの癖に、毎回卒なくキメてくる
今回はノーネクタイでちょっと崩してきてるところがまた小憎らしい…
クソッ…、俺に気づいて笑顔で手を振る姿が眩しいぞ…
「ヒロシさん、おはようございます。
この前は○ッガイのカップありがとうございました
今日から使わせていただきますね!」
俺がプレゼントした伝説的ロボットアニメのマイナーロボットカップ((仮)夜明けのコーヒー用)はやはり講習用にされてしまったが、嬉しそうにお礼を言われるだけで満足できてしまう
「あれ?首はどうしたんですか?
えっ…それっ……怪我ですか?」
隣に座っていたイモリが怪訝そうに話に割って入ってきた
首を見ると大きな肌色の傷テープが貼られている、テープには少し血が滲んでいる…
「ちょっと、アキラさんどうしたんですか?それ!
そんなところは普通にしてたら怪我しないでしょ!
誰にやられたんですか?」
可愛らしい笑顔が嬉しくて、幸せに浸っていた頭が一気に血が登って
まくし立てるようにアキラさんに詰め寄ってしまう
首の怪我など、それこそ一歩間違えれば命に関わってくる
普段の様子からは信じられないが、この人はそれこそ知る人ぞ知る研究者だ
会社に所属するようになって、アキラさん宅の周りのセキュリティが強化されたことや、あのムキムキのジョン君が一緒に住むようになってからは侵入者はグンッと減った
しかし、その前まではそれこそ連日のように通報があったのだ…
しかしそのアキラさんの反応は…
首の怪我を手で隠して、頬を赤らめてバツが悪そうに笑っている
「えっと…あの…違うんです、事件とかじゃなくて
…………まいったな」
俺とイモリをチラッチラッっと目をやって、観念したように一つため息を履く
「その…、出掛けにジョンがヒロシさんに会うのを妬いちゃって…
カブっとやられてしまって…
なんかジョンはヒロシさんのこと誤解してて、気分を害したらすいません…」
つまり、ジョン君が今日アキラさんが俺に会うのが嫌で噛み付いたってことか…
これってDVじゃないか?明らかに血が滲んでいる
それほどまで強く噛むなんて…
ジョン君の思いもしない行動に頭が真っ白になる
俺はジョン君とアキラさんがすごく幸せそうだから、ずっと見ているだけでいいって…
この想いを気づかれないようにって…
なのに、アキラさんは幸せじゃないのか?
普段からジョン君は力の弱いアキラさんをこんな暴力をはたらいてるのか?
体が怒りでカタカタと震えだす…
そんな扱いをするなら俺が、アキラさんを奪っていくよジョン君!!
「本当に…………、困っちゃいますよね…………
恥ずかしいから嫌だって言うのに!
こんな噛み跡つけるなんて!」
んんん~?めちゃ幸せそうだな?
さっきまでの仕事モードのキリッと感は何処へやら…、へニャリっと口元を緩ませて首の傷テープを大事そうに撫でている
「えっと……、つまりそれは、普段からけっこうつけられてる感じなんですか?
つまりその…所有印みたいな感じで?」
イモリ!所有印ってまだキスマークの方がよくないか?余計になんか…意味深だぞ?
「あぁ…えぇ…その、そんな感じです。
いつもは外に行く時とかはポーションですぐに治したりしてるんですけど…
今回は本当に出る直前に噛まれちゃって…
すぐにジョンが傷テープ貼ってくれたからそのまま来ちゃって
すいません、お見苦しいですよね?」
恥ずかしそうに照れているアキラさんの様子に膝から崩れそうになった…
「…………すまん、余計なこと聞いちまった」
イモリの変や気遣いが腹が立つ
あの一瞬に考えた憤りは本物で、ジョン君やその後ろにあるであろうでっかい力さえ、敵に回してもアキラさんを奪いたいって思ったのは本心だったが…
でも目の前ではにかみながら笑う笑顔は幸せそうで…
そんなアキラさんを悲しませるなんて、俺はしたくないしできないし…
心底いい人にできてる、自分の思考が嫌になった…
アキラさんを組み敷いて、シーツに腕を縫わせて‥白い首筋に歯を立てれば
「あぁ…ヒロシさん……」
いつもの綺麗なボーイソプラノが掠れて俺の名前を呼んでくる…
「アキラさん…」
アキラさんの脱げかけたズボンから見える分身はピンク色でほとんど使われていないのは明白で
手を這わせればもう先走りがタラタラと溢れていて…
手で優しく包んで、上下に扱けば…
アキラさんの体が反って首筋が露わになる
俺が噛んだ傷口から血が滴って…濃いめピンクのシャツを汚して、赤黒く染めていく
あぁ、とても綺麗だ…
あのアキラさんを初めて意識した、俺達を包んでいた花々と一緒の毒々しいほどに赤い色が…
俺をどうしょうもなく興奮させる…
「あぁ…ヒロシさん…イきそう
あぁ…ヒロシさん…出ちゃう」
プルプルと震えながら熱い欲を含んだ眼差しで俺を見つめる
「いいですよ、アキラさん逝ってください」
そう告げると、扱くスピードを早くしていく
先走りはとめどなく溢れてアキラさんのスボンすら濡らす
「あぁ…はぁ…でちゃう、はっぁぁ」
太腿が硬直しプルプルと震えて、アキラさんは俺の手の中に白濁液を吐き出した…
ベッドに座り、自分が吐き出したもので汚れた手を見つめながらため息をついた
夢の中のアキラさんを思い出して行った自慰は最高に燃えて、最悪な気分にさせた
昼のいい人な俺を八つ裂きにして…
夜のこの浅ましい俺を白昼にさらせば…
アキラさんはどんな顔をするだろう
与えられるのは、軽蔑か…哀れみか…
はっはは…
自然に乾いた笑い声と涙が溢れていた
「…今日は昼飯は奢るよ、何がいい?」
「あっ?どういう風の吹き回しだよ、俺に奢るって…
そんな金があるなら彼女のサキュバスちゃんのために使えよ」
イモリが朝に顔を合わすなり、申し訳なさそうに言ってきた
「まだ彼女じゃねぇよ……昨日俺がいらんことをアキラさんに聞いたから、ひどい顔だぞ…
寝れなかったのかよ?」
「まだ彼女にしてないのかよ!ヘタレかよ!
違うよ…夢見が悪かっただけだよ…おまえのせいじゃないから気にすんなよ…
はぁ俺ってこんないい男なのに、なんでアキラさんなんかに捕まっちゃったかな?」
結局、朝になればいつものいい人で…
できることなんて、イモリに愚痴を聞いてもらうだけで…
アキラさんが好意に思ってくれてるのも、このいい人の俺で…
ため息を漏らして…
赤いカップのぬるくて苦いコーヒーを駆けつけ一杯のように、勢いよく飲み干した…
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清廉潔白のイメージのヒロシのドロッとした内面が書けて楽しかったです。
135話アキラの自慰を参考にしましたが、自分の書き方がけっこう変わっていることに驚愕でした。
夢の中でのアキラはヒロシが見たことがある部位しか露わになっていません…
そのためズボンを履いて、服を着ている状態です。
ご感想いただけたら嬉しいです。
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