夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

18.胸のホールを埋めてください

416.やっぱり君はそうでなくちゃ！ （sideシノダ教授）

「シノダ教授おはよございます。
昨日はすいません、なんか無様なところ見せちゃって…
恥ずかしいです。」



ジョン君に手を引かれ入ってきたアキラ君の格好に目を奪われる。


うん、これは可愛い…前回のより断然イイ！
カジュアル系彼女ファッション
眼鏡までいつもと違うよね？縁が丸くて少し太めだ…
さすがアキラ君！色々こだわるねぇ
ニヤニヤ顔を人のいいオジさんスマイルで必死に隠す



「シノダ教授も怒ってやってよ！
アキラったらタバコ吸ってたんだよ、あれって体に悪いんでしょ？」



はいはいっと困った顔で笑いながらいつもの椅子にエスコートされるように座っていく。


何？今日はジョン君がずっと手をつないでるって決まったのかな？
ジョン君も隣の椅子に座ってるが手は離される気配がない…



「…タバコねぇ
確かに体に悪いよねぇ
ちょっと聞きたいんだけど、アキラ君それって合法のもの？」

「ええ、もちろんですよ。普通に販売されてたものですよ」



笑顔で事もなげに返事をしてくる。



「あぁ…質問を間違えた。
それって正規ルートで買ったもの？」

「あぁ…まぁちょっと違うかな？」



やっぱりな…アキラ君がタバコなんて体に悪くて臭いもつく、非効率なものを吸うはずがない…メリットなしに



「はぁ、もうやめなよ…あれって依存性とかすごいんでしょ？大丈夫？今日は吸ってないんでしょ
禁断症状とかで、具合悪かったりしない？」

「えぇ、ジョン君に捨てられましたからやめますし…
僕が吸ってたのは2日くらいなんで、大した不調は…
それにジョン君がエスコートしてくれてますしね？」



いい笑顔で返してくれたが…なるほど、あの手はそのためだったか…


「それならよかったよ、とりあえず今日はアキラ君の話を聞かせてほしいんだよ
どれくらいの長さの記憶が飛んでるかとか
それに…あのタバコ吸ってたってことは、以前は体調がもっと悪かったんじゃない？そこらへんも教えてよ…」

「はぁ、まぁシノダ教授にはバレますよね…
僕も本当にわからないことだらけなんで、いろいろ記憶のすり合わせをお願いしたいです。」



柔らかい幸せそうな笑顔で返されて…昨日のアキラ君は本当にどこに行ったかな？っと思ってしまった。