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18.胸のホールを埋めてください

397.許してないのは誰? (sideシノダ教授)

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分厚いステーキが目の前に出されてきた。
とても今食べる気にならずに手が出ない


横では嬉しそうにガフガフと肉と格闘するジョン君がいる
君って本当に器用にナイフ使うね?
綺麗に切り分けてすごい勢いで口に消えていくね…
えっ?それ三枚目だったよね?まだおかわりするの、ご飯もするの?
沈んでいた空気をぶち壊すような食べっぷりに啞然と見つめてしまう


「ほれっジーザスも早く食べんか!
冷めると肉が硬くなるぞ
うまいうちに食わんか!
これから忙しくなるんじゃぞ?」


ギルマスの言葉の意味が読み取れなくて、目の前の肉をただ見つめてしまう


「そうだよシノダ教授!
明日にはきっとアキラから連絡くるし、下手したら僕の迎えにもくると思うよ?
あれは絶対に僕に惚れてる顔だったし」


ジョン君の言葉に思わず顔をあげて、ジョン君を凝視してしまう。


「あの…でも…アキラ君に俺は会えない、合わせる顔がない…」

「なんで?アキラ普通に来ると思うし、記憶なくなる前とあんまり変わってなかったよ?
あぁ、あの口元だけ笑って睨みつけるみたいな顔がもしかして初めてだった?
あれたぶん怖がってるときの顔だよ!
おじいちゃんと僕に対してビビリまくってたね…」

ははっそうじゃな!っとギルマスが笑う声がする。

「えっと…そうなの?…あのね違うんだよ、僕は彼の記憶を消してしまったから謝りたいんだ
でもアキラ君はもういないだろう?謝れないんだよ…」


自分で言っていて苦しくなる…
俺は許されることなどないのだと確認しているようだ


「ん?アキラいるよ?だから来るって…
シノダ教授はなんで記憶がないアキラをアキラとして見ないの?
アキラは変わらないよ?」


ジョン君の言葉に心臓が鷲掴みにされたかと思った。


『イヤだぁ戻して…こんなのあんまりだ…』


アキラ君の声が頭の中を木霊した。
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