395 / 1,164
18.胸のホールを埋めてください
390.そしてホールは開かれた
しおりを挟む
ひたすら握っていた手が何かを確かめるようにギュッと強く握られた。
アキラに目をやれば、目がピクピクと震えている
あぁ目がゆっくりと開いていく
待ちわびていた、でも不安から握っている手が震えている
どうか、暴れないで…
どうか、どうか、もう死にたいなんて言わないで…
開かれた目がぼんやりとしてまだ焦点があわないのか、二度三度ゆっくりと瞬きをする。
天井がいつもと見慣れないのか、キョロキョロと忙しなく動き出し…
僕の方に目線が来た…
大きく見開かれていく目、その後ゆっくりと目を細めうっとりと見つめてくる………
え?ちょっと何?その反応?
「あっ!アキラ君、意識戻ったの!
ちょっと動くの待ってね、君はまるっと3日寝てたからね?
気分はどう?」
シノダ教授がアキラの目にライトを当てる。
そんなシノダ教授にも目を見開いて、頬を少し赤らめている。しかも口元ゆるんでいる。
ちょっと待って!本当に何?その反応!
僕の時より嬉しそうなのが腹立つ!!
「OK!目眩とかはなさそうだね、暴れる様子もないし、ギルマス呼んでくるよ!
まだベッドからは降りないでね?」
シノダ教授はバタバタとおじいちゃんを呼びに行ってしまった。
まだ手は握ったままで、離せないでいる…
でもアキラの反応があきらかにおかしい…
ゆっくりと上体を起こしていって、綺麗な微笑みを浮かべる、またうっとりとした表情で少しはにかんだように口元を緩めている
「ありがとう、手を握っててくれたんだね?
…君、名前は?
ここってどこかな?」
アキラの言葉に、一瞬理解ができなかった…
「…………えっ?………アキラ?」
やっと絞り出した声は、可笑しいくらいに震えている。
「あっ………ごめんね、もしかして会ったことあったかな?
君みたいな人は一度会ったら忘れられないと思うんだけど…ごめんね」
ちょっと困った顔をするアキラに、目の前が暗くなった気がした。
アキラに目をやれば、目がピクピクと震えている
あぁ目がゆっくりと開いていく
待ちわびていた、でも不安から握っている手が震えている
どうか、暴れないで…
どうか、どうか、もう死にたいなんて言わないで…
開かれた目がぼんやりとしてまだ焦点があわないのか、二度三度ゆっくりと瞬きをする。
天井がいつもと見慣れないのか、キョロキョロと忙しなく動き出し…
僕の方に目線が来た…
大きく見開かれていく目、その後ゆっくりと目を細めうっとりと見つめてくる………
え?ちょっと何?その反応?
「あっ!アキラ君、意識戻ったの!
ちょっと動くの待ってね、君はまるっと3日寝てたからね?
気分はどう?」
シノダ教授がアキラの目にライトを当てる。
そんなシノダ教授にも目を見開いて、頬を少し赤らめている。しかも口元ゆるんでいる。
ちょっと待って!本当に何?その反応!
僕の時より嬉しそうなのが腹立つ!!
「OK!目眩とかはなさそうだね、暴れる様子もないし、ギルマス呼んでくるよ!
まだベッドからは降りないでね?」
シノダ教授はバタバタとおじいちゃんを呼びに行ってしまった。
まだ手は握ったままで、離せないでいる…
でもアキラの反応があきらかにおかしい…
ゆっくりと上体を起こしていって、綺麗な微笑みを浮かべる、またうっとりとした表情で少しはにかんだように口元を緩めている
「ありがとう、手を握っててくれたんだね?
…君、名前は?
ここってどこかな?」
アキラの言葉に、一瞬理解ができなかった…
「…………えっ?………アキラ?」
やっと絞り出した声は、可笑しいくらいに震えている。
「あっ………ごめんね、もしかして会ったことあったかな?
君みたいな人は一度会ったら忘れられないと思うんだけど…ごめんね」
ちょっと困った顔をするアキラに、目の前が暗くなった気がした。
0
お気に入りに追加
368
あなたにおすすめの小説

久々に幼なじみの家に遊びに行ったら、寝ている間に…
しゅうじつ
BL
俺の隣の家に住んでいる有沢は幼なじみだ。
高校に入ってからは、学校で話したり遊んだりするくらいの仲だったが、今日数人の友達と彼の家に遊びに行くことになった。
数年ぶりの幼なじみの家を懐かしんでいる中、いつの間にか友人たちは帰っており、幼なじみと2人きりに。
そこで俺は彼の部屋であるものを見つけてしまい、部屋に来た有沢に咄嗟に寝たフリをするが…


言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


皇帝陛下の精子検査
雲丹はち
BL
弱冠25歳にして帝国全土の統一を果たした若き皇帝マクシミリアン。
しかし彼は政務に追われ、いまだ妃すら迎えられていなかった。
このままでは世継ぎが産まれるかどうかも分からない。
焦れた官僚たちに迫られ、マクシミリアンは世にも屈辱的な『検査』を受けさせられることに――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる