夢から覚めるなら殺して〜虐待を受けてきた白狼、天才科学者はなんとか助け出すが、歪んだ性知識と無知な性知識、いつになったら幸せになれるの？

17.可愛いだけじゃいられないよ

371.やっぱり食べられてるじゃん

「ジ…ッッコッホ…ジョン？」

喘ぎ声と悲鳴をあげすぎて枯れてしまっている声でジョンを呼べば、更にひどく泣き出しそうな顔になる。



「あぁ…よかった、アキラ…ごめんなさい、僕…本当にひどくしちゃった…
体痛いでしょ？どうしよう…ごめんね」



確かに体中が痛いし重いし怠い、下半身に至っては感覚がにぶ過ぎて動かせる気すらしない…
腰が砕けたという状態だろうか？
でもそれよりも…


「…できた？ジョンは…満足できた？」


まだぼんやりする頭を働かせて、ただ気がかりだったことを聞くと…
泣きそうな顔からへにょっと幸せそうに顔が崩れて思わず笑ってしまう。


「うん、ありがとう…すごく満たされた。アキラ大好きだよ。
ずっと側にいてね…こんなに許されたら、本当に離れられなくなっちゃうよ…
もしアキラがいなくなったら気が狂いそう」

「ふふっそれはよかった…狙い通りだよ…」


ジョンの返事に満足して笑みが溢れる。
体を支えられながらミネラルウォーターを飲まされる。
ごくごくと飲みながらひどく体が水を欲していたことに気づく。


「アキラ…ポーション使っていい？
けっこう噛んだところの傷がひどいんだよ…
僕が加減しないで噛み付いたから…
本当にごめんなさい」


そういえばかなりな噛まれ方をしていたことを思い出す。
快感の方が強すぎてあまり気にしていなかった。
感覚的にジワジワと痛いくらいでひどい痛みは感じない。


「あの…お尻と内ももがなんだけど…」


ん？っと手を尻に回すと清潔なタオルで覆われている。たぶんジョンの応急処置だ

ペロリっと剥がして見れば、かなりの出血があったことと、紫色に変色した傷跡が見える。

内ももにもしっかりと歯が刺さった跡がある。


「これ…消毒してくれたんだね？ありがとう…他のは内出血くらいかな？
内ももはこのままでいいよ…いつもの首のキスマーク噛み跡と変わらないよ、お尻は使ったほうがいいかな…これはちょっともう食べられちゃってる？」


ジョンを見れば、眉毛がたれて大変情けない顔になっている。
もう用意してあった救急箱を受け取りながらクスクスと笑ってやった。